手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

郵政民営化の見直しという逆行・・・?

2009-10-23 19:01:35 | 随想

郵政民営化で大揺れした時のことを思い出しながら、亀井大臣の顔をテレビでまじまじと見せてもらっている。

 してやつたり!!という思いでいるのでしょう。見直しという論議は、何年もあった。私にはその真意はわからない。しかし、あの国鉄が民営化され、今すっかり変わってひとり立ちしているのを見ながら、国鉄と対となっていたような郵政が、あの選挙で国民から大きく支持されて成立したのをすばらしいことと私は感じていた。その結果、自民党の郵政族というような、いわば族議員みたいな方がはじかれた。ここから自民党の族議員、いろいろな公共工事の顔役みたいなものが排除される、本当の国会議員としての議員による新しい政治が生まれるのではと期待していた。

 今回、政権交代した根源に郵政民営化があると思う。郵政を皮切りに更なる民営化を進めるはずだったのに、そのリータ゛ーシップを取れない、というより、更なる民営化を恐れる古い体質の議員たちに足を引っ張られ、自壊していったといってよい。

 そんなタイミングで、自民党がとうとう手をつけれなかった官僚政治の打破を掲げた民主党にいわば、郵政選挙と同じ形の選挙となり、政権交代がなされた。

 郵政民営化の先にあった改革、それに手をつけられなかった自民党が見切られて民主党になったと思う。そんな矢先に、郵政がほとんど見直しではなく、完全逆行の形になることが、民主党の手でなされるというのは不可解だ。

 民主党のスローガン、官僚政治の脱却、それとの整合性はどこにあるのだろう。また、郵政の会長人事は、今までの主張と相容れるものだったのだろうか。

 あの八つ場ダムの工事差し止め、ダム工事の差し止めを掲げるから、その象徴的な八つ場をなんとしてもとめなくては歯止めがかからないとする考えだと思う。しかし、一府五県の知事が、継続を求めています。今までに投資した費用、だけではなくそれにより、住み慣れた土地を手放し、移転してしまった、またこれから移転する人たちの、涙を飲んで合意してきた工事です。今、中止しても、もう昔の生活に戻れない人たちに、どう補償するのでしょう、お金で片付く問題でしょうか。

 これらを抑えての、概算要求が、過去最高になるとはいったいどういうことですか。無駄を省けばすぐに、マニフエストに書いた事業は、らくらくできるといっていたのです。それが道路、ダムをやらないで予算が高くなる理屈がわからない。

 国会が開かれなければ明らかにならないのでしょうが、脱官僚政治、天下りの取りやめ、各法人組織の統廃合をきっちりやってほしいし、民意にも耳を貸しての政治になってほしい。
コメント
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