「ハイ・ゲンキ」 二つの話

　我が家に「ハイ・ゲンキ」という治療器がある。一種の電気マッサージ器のようなものと言っていいと思うけれど、姪がこの器械を信じ込んでいて、我が家も買うこととなった。もう十数年も前の話だ。宣伝ではこの機械で気を体内に送り込むのだという。電気器具で照射するノヅルがあり、スイッチを入れると電磁波が送り込まれるようだ。振動の伝わる照射と、振動を停める照射もある。その電気的活動を使わなくても、そのノズルから気が送られているので、電気を入れなくても効果があるという。私は信用しないけれど、低周波のような電気の波動は確かに着衣の上からでも患部に伝わり、体内の異常部分のマッサージ的効果があるようで、私は時々今でも使用している。

　実は、今書こうとしているのは全く別の「ハイゲンキ」なのです。一年くらい続けているのですが、これはサプリメントに近い食品なのです。詩吟の友達から勧められ使うようになったのですが、使い始めたころに新聞にある大学がこのハイゲンキの効能テストをして、癌の発生を抑える効果があると発表したのを私も読んだのです。それと、私は便秘気味のところがあり、これを使うととても調子がいいのです。それで、ちょっと値段も張るので辛いのですが、使い続けています。

　そんな中で、実は3月の末に大腸検査をしたのです。過去に何回も検査をし、ポリープを取ってきています。一度、一年休んで、北大で検査してもらったら大きなポリープがあり、入院して取らなければならないといわれ、行きつけの消化器科病院で入院してとったことがあった。

　それから、毎年のように検査をしていますが、ほとんどポリープがあった。そして毎年検査するようにと言われていて、昨年さぼってしまった。

　今年はなんとしても検査を受けなければと思い、3月の検査となったのです。小さなポリープをとっても2週間は飲酒禁止となります。検査日から一週間以内に飲酒の伴う会合が二回予定されていて、心配しながら検査を受けました。ところがポリープがなかったのです。一か所やや大きな跡が写真で撮られていました。この跡が、入院して取ったポリープの後なのか、できていたポリープがハイゲンキの効果で消えたのかそれは定かではありません。とにかく、ポリープがなかったのは事実で、これはハイゲンキのお蔭のように思えるのです。

　継続して使うかどうか迷っていたけれど、この結果がもうしばらく使わせることになりました。

　酵素食品ですから、体にはいい働きをキッとしてくれているのでしょう。小遣いを節約するのは辛いけれど健康に変えられないような気がしています。