昼カラ 知らない人もいるかもしれない

「昼間のカラオケ」が「昼カラ」となっただけ。もう４０年前になるのだろうか。まだ現役の頃からカラオケが始まった。その頃は酒を飲みに行き、そこで一曲１００円で歌うものだった。全くの初めはテープ、８トラなどだったが間もなDVDに変わり、モニターに詩文や情景が出るようになってきた。

　そんな流れの中で、スナックが昼間(午後)カラオケの営業を始めた。コーヒーを飲みながら、でも一曲100円で歌っていた。それが次第にエスカレートして、1000円でコーヒー飲み放題にお菓子が添えられ、さらに軽食が出たり、望めば小ジョッキー一杯ビールだって飲めるようになった。

　私などは、昼間酒も飲まないで何時間も歌っていることが不思議だった。それがいつの間にか私自身昼カラの仲間入りをするようになった。

　DVDの時代も長続きせず、さらに高度な通信カラオケとなり、今までに歌われた歌謡曲のほとんど総てが検索できるようになった。おまけに音程の調整も可能になりましたから原音の高低も自在に調整でき、さらに放送機器もレベルが高くなりまるでプロ並みに歌える人も多くなっている。

　1000円で昼飯を食べ、コーヒーを飲み、お茶菓子を食べて12時から17時まで歌っていられるのだからカラオケが好きで暇のある人にとってはなんとも嬉しい場所になるのです。

　私は詩吟の教室の無い時で暇な時、気が向けば出かける。最近は一寸辛いことが多い。というのはお客が多くなっていて、10人以上のお客のことが多い。一曲5分ですから10人いると50分に一回しか歌えない。私は大体3時間を限度として出かけますので、午後から出かけて3曲しか歌えずに帰ることが珍しくなくなっている。

　何軒か行く店があるのだけれど、毎日欠かさずに来ている方がいる。後期高齢者で一人身の人などにとっては、格好の社交場なのです。

　昔は店の機械がレンタルのことが多かった、しかし今は店が持っているところが多いので、1000円歌い放題でも問題は無いのでしょう。お客にとっては客数が少ないことが嬉しいのだけれど、店としては一人でも多いに越したことは無いわけです。ほとんどの店では昼間は店の主人が切り盛りするのでなく、雇い人を使っている。この人たちは歩合制になっているのだと思う。

　店にもよりますが、お酒を飲む人の多いところもあります。歌いに来たのか飲みに来たのか判らない方もいます。昼のお酒はチャームチャージが無いので安く飲めていいようです。ただ、お酒はジョッキーか焼酎に限られているみたい。

　私は車で行きますのでお酒は全く飲みませんが、ジョッキーなどを飲んでいるのを見ると羨ましく思ったりします。たまに車を置いて行こうかとも思いますが、どうもその気になれません。