紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキの栽培条件

2022-07-23 21:31:43 | ムラサキの栽培
「忘れていた栽培の基本条件」
ビニールマルチを敷いた畝も野草が大きくなり面倒な草取り作業となった。

小さく開けた穴にカヤツリグサが悠々と葉を広げ、ムラサキは黄色で不良?

こちらはノゲシが3本、ムラサキ苗は既に枯れ果てる。

支柱を添えてある4本が葉を丸めて、悲痛なサイン・・・!
はっと、気づいた。高温多湿状況・・・今まで当地では余り心配はなかった。


黒マルチの撤去。決断と実行は早かった。直射日光の高温、戻り梅雨の大雨。
まさか?基本の栽培環境を忘れて、作業効率に走っていた。老齢故か?


全体を見ると3列は見えるが・・・枯れ苗が多い実情である。

後日、案の定 葉を丸めた4本は枯れてしまった。

現状・・・生育が順調な苗は花期を迎えている。
心配は、野草の生育である。しかも長い畝である。
ぼんやりしていると野草の生育に負ける苗が出てくる。
既に昨年の茅は使い切ってしまっている。これから茅のカットは辛い。

   「らくのぞみ あわてふためく じいひとり」


コメント (2)
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日本ムラサキの栽培記録、長月

2019-09-03 19:14:49 | ムラサキの栽培
「約束の日、秋苗の発芽」
昨年9月、初めて秋苗の発芽・育苗、定植に挑戦した。
ほぼ、予想した通り期待に違わず順調な生育状況である。
紫根の収穫を待つばかりとなった。
昨年秋の生育状況では、もう10日程発芽時期が早いと良いのではと印象が残った。
苗床への播種を早めればと、ためらいも無く8月22日苗床への播種をする。
自宅室内での発根セットからの発芽は、真夏はカビの発生で不可能。停止中であろ。
畑の苗床の発芽は、大丈夫だろうか。少々気がかりである。
生憎8月末から夏風邪を引いて、体調不良で畑へは出かけていない。


漸く本日(9/3)午後様子を見に出かける。
発芽予想日は9月1日であった。双葉大きく開き、2〜3日前の発芽か。
とすれば、予想した通りの発芽である。


他の草の芽が多く一暼ではわからない。
余計な草の芽を抜いていて、漸くお目当のムラサキの芽に出会う。


これは昨日辺り発芽したと思われる。

決定的な発芽一つを見つける。種の殻を着けた発芽である。

明日発芽と思われる芽も含め、約10個の発芽を確認できた。
最高気温30℃、最低気温20℃、昨年と比べると、やや高めの気温である。


全体を見ると、まだ発芽の様子はわからない。
この時期、ハムシは余り見かけないが防虫ネットを掛けて被害なく育苗したいものだ。

   「やくそくを たがえずまちし ふたばのめ」
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日本ムラサキ、冬季の発芽

2019-01-09 20:14:31 | ムラサキの栽培
「室温にて発芽する日本ムラサキ」
昨年まで、温室で発芽試験を続けていた。その温室を処分してしまった。
手狭な室内にて温室の占める割合は不都合であった故である。
その決断は容易だった。日本ムラサキの発芽する実態に気付いていた故である。

真冬の生育はゆったりしたものである。
昨年12月中に発芽した芽は1ヶ月を経て本葉が生育を始める。


早朝の室内気温最低気温は低い。
日中は日差しが入り短時間であるが20℃を超える気温を受ける事ができる。


発根が確認できると育苗ポットへ種を移す。1/5

1/5根が出た種を確認

1/7また1粒、前日日当たりが良かった故であろうか。
勿論雪の日、曇りがちの日には15℃に設定のストーブだけが頼りとなる。


発芽処理を終えた種の発芽を確認する事に挑む。50粒である。
温室、温床無しで発芽する実態には少なからず驚きでもあった。
室内の暖房はストーブのみである。早朝は最低気温5℃を下回る日が多くなった。
室外の最低気温は連日マイナスで−5℃〜−6℃となる。
これから大寒に向かうので、この室内気温も0℃になりそうである。
これをムラサキの種も苗も乗り越える事が出来ると考えている。

   「あえてする かんのひまえに たねならべ」
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日本ムラサキの発芽、小さな疑問

2017-10-10 15:39:47 | ムラサキの栽培

「発芽の条件が整っても発芽しない種に疑問?」
日々発芽してくる種を何気なく見守りながら、何故だろうと云う疑問が出てきた。
発芽すべく、まず種が割れて根が出てくる。発芽の条件が整ったと判断して良いだろう。
しかし、何故日々数粒なのだろう?種によって満たされない、何かがあるのだろうか?


前回(3日前)に続いて9粒に発根あり、パック内より取り出す。

発根の様子を見ると、根の生育の差が明らかである。
既に土壌に付着すべく綿毛が出ている根もあり、まだ殻を割って点の如き白い根の先端を見せた状態の種もある。
割れた根は奇妙であるが、双葉であった。72〜12時間内の出来事である。


今回の9粒の内、殻を根が抜けきれずに双葉を出した奇妙な種がある。
殻を取り除いてやる。根の先端に障害がある様で双葉が緑を持って開いても、その後の生育が危ぶまれる。  


残された種である。何故遅れるのであろうか?発芽した種は、まだ2割未満である。
12時間後、後を追う様に1粒が発根してきている。この差は何故であろうか?
心当たりは?種の出所と関連があるのかも知れない。2年目の苗の種が出所である。
現在栽培中の今春の苗の種はまだ採取してない。
11月になってからの採集予定で、まだ花の盛りでもある。


前回(3日前)パック内発根し、育苗ポットで生育を始めた種である。
まだ共に殻をつけて横一線の生育状況である。


温室は此の所ヒーター無しで、30℃になって仕舞う。抜け出すのはどれであろうか。

遅れて発芽して来る種の根拠は、不明である。
今春の苗の発芽は前年の秋に採った種で、今回初めて発芽の遅れに付いた訳ではない。
春先に発芽しない種が秋にたくさん発芽した事が下地になって、浮かび上がってきた謎でもある。

   「なにゆえに おそくめをだす なぞのこり」
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日本ムラサキ、神無月・10月発根種詳細

2017-10-08 17:20:21 | ムラサキの栽培

 「日本ムラサキ発根種の様子」

 発根種を拾い出してみた。根の長さの違いは時間差であろう。10粒の発根であった。


 発根種を取り出す前に、数の確認する為に並べ直してみた。96粒であった。


 取り敢えず発根種を隅に集める。ピンセットは禁物である。
 根を挟んで傷めることを心配した訳である。爪楊枝の先の微妙な水滴で吸い上げる。



 赤玉土を育苗ポット入れ、充分な水分を含ませておく。
 1ポットに5粒の発根種を慎重に、根の先端が赤玉土の隙間に刺さるように入れてやる。殻の上に赤玉土は載せない。
 2日もすれば殻が頭を上げて発芽してくる。根の長さは2cm程で、育苗ポットに移し双葉の開くのを待つ事になる。
 50%の発芽率で今月の目標数に達するが・・・・・どうであろうか?
     

     「ひにあてて ここちよいかと たねにきき」 
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