紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2023日本ムラサキ栽培記録・文月(5)

2023-07-29 20:01:38 | 日本ムラサキ栽培
「連日の真夏・猛暑日を凌ぐ日本ムラサキ」
雨の無い日が続くが、熱暑をモノともせず盛んなる生育を見せている。
開花と分枝の盛んな生育は、真夏日に強い生態を示している。


全体の九割程が開花期に入る。
害虫被害で遅れて生育を再スタートの苗は仕方がない。


草丈は75cm に達した。更に伸び続けるであろう。

上部は本葉の脇から分枝が出て既に開花。分枝の生育には、手出しはしない。
隣の茎と競い合う様になると、互いに支え合って支柱も不要となる。


下部根元からも分枝が出て直上中。株元からの生育は苗間隔を密にして
畝に日陰を作り畝の水分保存に給するのではと、勝手な解釈をしている。
大雨が来れば反対となるのだが・・・。


頭頂部花穂は3個あり、常に2花が開花している。1穂に2輪、3穂で6輪が咲く。
3個の花穂の中に1穂が出て直伸して草丈を伸ばし、更に3個の花穂へと伸び続ける。


町中の庭先へ、蜜蜂は なかなかやって来ない。
開花して、4日目の朝には花弁を落とし、受粉期間は2〜3日間。
シジミ蝶がやって来る様になった。お陰で数日後には種を確認。


この種子の完熟は3ヶ月後になる。それまで花は咲き続け結実して行く。

花一輪に2個の結実があるが、3個まれに4個の結実もある。
開花期間が長く、熟成期間の違いは翌年の発芽率とも無関係ではなかろう。
過去の経験からして、真夏に咲いた花の種子はほぼ全てが発芽してくる。
種子の採取時期と方法が課題である。

雨の無い夏である。10日間も雨がなく、更に2週間先雨の無い予報である。
水遣りに苦労の日々が続く。老体の我が身も、この夏を凌ぎ切れるか・・・?
 
「はなさきて てだてむようと はなはちり」
コメント (3)
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2023日本ムラサキ栽培記録・文月(4)

2023-07-22 21:11:38 | 日本ムラサキ栽培
「開花から結実へ5日間!」
驚きの速さで種子を見る事となった。
開花後の分枝の生育も順調で、蕾は次々と開花。


艶やかな黄緑色の種子は宝石の如くに見える。蟻が役目を果たしてくれた故であろうか?

漏れなく受粉と言う訳で無かった。萼のみが残る花の後が見える。
小さな蜂の仲間であろうか出這入りする姿を見たが・・・。
カメラでは追い切れなかった。また、蜜蜂のように各花を丁寧に廻る訳でもなかった。


開花した個数は、ほぼ全体の半数に当たる。今月中には、ほぼ九割の苗は花盛りとなろう。
写真上部、左右の緑は蓼藍の栽培である。再び藍染めに挑戦と思っているが・・・無理な様だ?


茎立ちが出来ずに生育が遅れた苗があった。7/1 付けの記事で紹介した苗のその後である。

根の傷みも見えず、そのまま生育の変化を観察。茎立ちはせず、鮮やかな色合いの蕾を抱えている。

僅かな、茎立ちを見せるが本葉が傷み始め、先が思い遣られる。

原因は不明だが、新しい本葉の生育は蕾を守り抱えている緑がそれに替わるのでは・・・?
とすれば、日本ムラサキは中々強かな生命力を持っている。紫根は既に径5mmを超える筈である。

  「ひがたてど あしのよろめき ますばかり」

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2023・日本ムラサキ開花

2023-07-15 20:14:32 | 日本ムラサキ栽培
「待ちに待った開花期を迎えた日本ムラサキ」
昨年より遅れる事1ヶ月半、何とか開花期に入った。
例年にない事だが、発芽からの育苗環境が大きく異なった故である。
栽培地も異なり、定植時期はや々早かったが、その後の生育は遅々として我慢の日々が続いた。


先行して開花した2本の内 5/10 の最初の蕾が開く。

5/12 2日後には続々と開花。

蜜蜂の来訪を待つが余り期待できず、極細筆を使って受粉作業。

近くの葉の上を行き来する蟻を見たが・・・期待は出来ない。

何気なく撮った写真だったが花弁に蟻が見えた。花は次々と咲くので以後、蟻に任せる事になる。

畝端3本が開花

畝の中心部3本、右端の1本は最初の開花で分枝3本に分かれて生育中。
これから草丈が急速に生育して行くものと思われる。
同時に、分枝も伸び競い合う形で隙間を探して生育すると思われるが・・・。
建物の壁とブロック塀沿いに強風が吹き込んで来る庭先である。
孰れ支柱が必要である。小規模の栽培なので畑で手に入れた竹の棒で間に合えば良いのだが・・・。

   「つちをしり とまどいながら あゆむはな」
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日本ムラサキ・文月の生育(続)

2023-07-08 20:18:42 | 日本ムラサキ栽培
「多くの苗が茎立ちへと急伸、開花間近に!」
長らく停滞気味であった苗は数本を残して、ほとんどがしっかりした生態で茎立ちとなった。

総数60本であったが52本が大きく生育中。他に害虫被害で出遅れた苗が5本、種からの発芽苗3本がある。

草丈は20cmが最も生育の良い1番手である。10cm 程で2本立ちの苗もある。

茎の太さは7〜8mm 本葉は互生となり、脇芽が既に生育中。
これが分枝となって生育して行くと70~80cmの大きな株となる。


その本葉のサイズ、長さ15cm ビッグサイズである。

葉幅は3.5cm このサイズは驚きだが、無肥料である。葉のスマートさで無肥料と分かる。
5年間の耕作放棄の畑で夏草、秋草が生い茂りアスパラの根が地中を独り占めしていた。


茎の先端部、蕾を抱えている。来週中には開花となりそうである。
種子の収穫を心待ちに、最後の栽培に気を配りたい。

  「はなよりも たねをまちつつ こしかがめ」
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日本ムラサキ2023・文月の生育

2023-07-01 21:25:18 | 日本ムラサキ栽培
「待ちに待った茎立ち、始まる」
いよいよ念願の茎立ちが始まった。大は大なり、小は小なりに・・・。

立派な物である。サイズはMLBエンジェレスのオオタニ級である。
本葉は既に13枚を数える。13枚目の葉が広がる頃、蕾が見えるかも知れない


これは、地中の害虫ヨトウムシ被害を受けた再生苗で小さいが本葉は10枚程である。
根だけが残り、ここまで再生してきた。5月27日以来5週間で追い付いて来た。


1週間前、手前の苗の右側2枚の葉が地面に垂れて、色も黄み掛かって気になっていた。

1週間後、茎立ちを始めたが、や々心配である。根元を掘って見るが判然としない。
だが、掘った感触では空洞がある様な感じで害虫が通った様な跡かと考えたが不明のまま伏せた。
背景の苗3本も茎立ち、共に背比べとなる。


2本立ちの苗の右側の葉の色が気になる。何のサインであろうか?

同様の2本立ちの苗、窮屈そうな生態だが根は1本なので心配は無い。
これから1ヶ月の生育は、慌てふためく状態もあろう。
共にほぼ同様な生育であれば困惑も無いが、急成長の苗が出ると支柱の世話をしなくてはならない。

苗間隔は共に支え合う想定であったので、隣が遅いと空きを作ってやらねばならない。
既に予定はズレている。

  「かぞえれば こきののこりは あとむつき」
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