紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

分枝切り口からの発根(続)

2024-11-30 17:08:00 | 日本ムラサキ栽培
「分枝切り口の先端部から発根した茎を培土へ」
水中で発根した茎を”挿し枝”として、ポット培土へ移行する。
始めから土に”挿し枝”の方法で良かったのだが・・・その発想はなかった。
種子の発根も水中で確認していたので、自然に同様の手法をとってしまった。


この分枝は種子採取後、庭先へ放置したのたが・・・10/16
雨の日が続き、数日間緑の葉を保っていた。不図思い付いて小さな壺に差して見た。自作の小壺に お似合いであった❣️


11/5 下部の黄色い矢印の先に発根を確認❣️
11/14 下部切り口からの発根は3cm程伸びた処で細根が多数出てきた。
11/18 上部の黄色い矢印の先にも発根が出てきたので、水中発根からポットの培土での生育に移行する。
小壺に差してから、約1ヶ月目であった。


ポットへの移行、発芽苗用に使用している培土と同じ。
細い根が傷まないように気をつけての作業であった。その後、既に1週間を経過する。


水分補給に暫し躊躇❣️長らく根は水中で生育していたのである。
たっぷりの水分補給が必要かと判断するが・・・❓適度に水分を抜いて培土の中で根の生育が出来なければならない。


赤玉土を入れて水分の過補給を調整。それが適正かどうかは不明?
葉の様子を観察して判断するより他ないのだが・・・、葉が 丸みを帯びる僅かな変化を見逃さない事であろう。
数条の細根で11枚の葉を広げて新芽の生育を支えるのは、容易ではなかろう。
茎の傷みも気になる。茎からの更なる新根の生育は葉をカットした辺りか?そこまで土を盛ってみようか?
種子から出た根は、双葉の内に主根が5cm 程に生育し細根は夥しい。
それに比べて、地上部の大きさはその比ではない。

   「すてたえだ いのちながらえ さきけわし」 
   「あやうしや いのちのつなの みずいずこ」 
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日本ムラサキ種子・水中にて発根

2024-11-23 16:39:00 | 日本ムラサキ栽培
「発芽検証中の一コマに驚きの発根❣️」
発芽へのステップで、始めの段階で1週間近く種子を水漬けにする場面がある。
乾燥した種子に充分な水分を与える必要性である。次の使い捨てタッパーでの発根待ち状態で、
種子の上部に乾きが生じて気になっていた。「1週間近く種子を水漬け」を続けても良いのではと判断❣️


紙コップに水(19°C)を入れ、タッパーの種子を沈ませる。
翌朝、早速1粒の発根を確認。掬い上げて、ポットに播種。
紙コップでは上から覗き見る他無いので、ビーカーに変更。


3個のビーカーにそれぞれ、タッパーの残り種子を投入する。3粒の発根あり。

1粒の発根を確認。黒い背景は撮影上の為、黒画用紙を置く。

2粒の発根を確認。横から写真を撮る事が出来た❣️

ポットに播種をした種子の発芽状態。発根した種子は全て発芽して順に双葉を開く🌱❣️
水中での発根は、10年近く以前に発芽方法にアレコレ試行錯誤していた頃、一度見た事があった。
フィルムケースに入れた種子に水を入れ、冷蔵庫の上部に放置して置いた。
後日、その1粒が発根していたのである。冷蔵庫内にて発根と言う驚きの
記憶が残っているが当時は、理解出来ず仕舞いであった。
前後の場面を思い出せないので、今もって不明であるが”水中にて発根”の記憶のみが残る。

  「おいたいま もときたみちを たぐりよせ」


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晩秋の発芽・室内にて

2024-11-16 20:09:20 | 日本ムラサキ栽培
「室内にて、発芽検証をスタート」
屋外、苗床の苗は緑色を保っている。 降霜は数回あったが地面への影響は無く、
比較的暖かい日和が続く。


種子選別でOUTになった種子を播種をしてみる。結果は来春4月頃になる。
雪が深く積もり、その後の雪解けを待ってのことである。
選別外は採取時に緑色の残る種子であった。


切断分枝からの新根は日を追って生育中。

このまま、この小壺で・・と言う訳には行かない。
ポットの培土で生育をしなければならないだろう?いつまで待つか?
それには、か細い根である❣️


11/15   9:27 1粒発根 何時もの簡易パックにて発芽検証をスタート❣️
種子の販売をしているので、その検証でもある。


11/15  14:54 2粒目発根 ポットへ発根種を移動する。 

11/16  9:17 3粒発根 計5粒 写真は上下反対

11/16  14:49 1粒発根 計6粒
6日前 11/10にセット。週内に結果が出るとは思わなかった❣️


「おいのかべ どこまでつづく やそじかな」
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種子採取後の分枝切口から発根あり

2024-11-09 19:54:57 | 日本ムラサキ栽培
「種子採取後の分枝切り口より、新根の伸長に驚き❣️」
日本ムラサキの種子採取は、ほぼ終了。
分枝の先端部にはまだ花があり、未熟な緑色の種子が残る。
この種子を完熟に出来ないものかと思案。種子選別で未熟として廃棄分別した中から
発芽した種子を確認した故でもある。


分枝の先端部、花が咲きはしないだろうかと、まさか❣️
期待を込めて小さな壺(自作)に差して3週間目❣️花ではなくて、根が出てきた‼️
分枝切断部から白くて細い根が伸長している。驚きの発見❣️


2日後には、白い根は薄いピンク色になる。
土の中では赤い根である。根の長さは28mm。今後の生態を追う事になる。


同じ小壺に、緑色の種子付きの分枝を挿してある。
今まではこのまま、廃棄していたのだが、完熟種子への期待である❣️


ならば、と花付きの緑鮮やかな分枝を纏めて挿してみた。
緑色の種子はともかく、完熟に疑問符の種子にOK判断を得たい。


ビーカー2個に各10本 計20本。
分枝切り口からの発根は、上部の生育の必要性からと考えるがどうであろうか。
この室内では最低気温は20°C以下にはならない。しかし、根が増えたら⁇
やはり、ポットの土の中で根は育てたいものだ。 

  「このくきの いのちのさきに なにがまつ」   

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2024日本ムラサキ栽培・霜月(11月)

2024-11-02 19:37:02 | 日本ムラサキ栽培
「最低気温5°Cを記録、間も無く霜の降りる時期となった」
庭先の秋草は倒れ伏し、黄ばみを見せて来た。
日本ムラサキは霜が降りてもすぐに黄変する事はない。
葉の表面の微細な毛が保護してくれるからである。
しかし、更に気温が下がれば地上部は黄変して枯れる。


冬越しを控えている苗床の日本ムラサキの苗。
播種後間もなく発芽した苗は、頗る元気である。本葉は6枚の生育振りである。


発根試験で取り上げた種子の生育は、本葉の兆しを見せる所まできた。
既に根は地面深くまで伸長していると思われる。
厳寒の程は分からないが、何とか越冬できるのではと願うのみ。


種子採取後の分枝、先端部を水に指して2週間。
先端部の膨らみは???ひょっとすると蕾❣️だろうか❓もしか開花へ・・・❣️
葉の表面は葉先向かって細かい毛が密生していて、葉先からは逆刺となっている。


鉢栽培から露地へ定植した1本で草丈70cm。
まだ、開花中❣️種子も多いので霜が降りてから種子を採取予定。


平底の植木鉢から、露地へ移した苗。ハムシの被害が痛々しい。
水分過給で、瀕死状態の苗であった。枯れずに何とか来年への命脈を保った。
2年目に期待せざるを得ない株が多いのは、栽培者の体調不良である。
紫根の収穫は来春でも、OK なのだが・・・染色作業への気力が消えつつ・・乏しい⁇
激痛は消えたが、左膝の痛みはまだ続く。来春には全快を期しているのだが・・・?
反対にブログの納め時になるやも知れず・・

     「らいはるを きするまちがい このよわい」

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