紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ、生育不良苗

2017-06-27 17:24:17 | 紫草の栽培

「生育不良苗の発生原因を探る」


ムラサキの発芽後、双葉の生育が緩慢になり気付くと双葉の開き方が不自然である。時にはトレイ全てのポットの苗が同じ形状となる。



双葉の形状は赤点2個のマークに代表されるポットの苗である。
温度調節の不備、光源不足?今までの育苗との違いが何処かにある筈だが思い当たらない。



間も無く本葉が出て来て良い日数になる。苗が傾き始めてしまう。
あちこちで傾く苗が出て来て、根元を掘って見て驚く。根が糸の様に細く長いのである。




この根の形状では葉の成長に伴うと共にバランスが保てずに倒れるのは仕方がない。問題は絞られて来た様である。

これは元気な苗である。根は細いが短くて多くの根が出ている。根が長く伸びた理由は、おそらく養分を求めた結果であり、そこに養分が無かった故の結果を示していると思われる。


手を尽くしたが結末は、かくのごとく枯れて来た。救えなかった苗である。


左手2ポットが、救助中であるが救えそうも無い苗である。右手2ポットはかつて育てたことない程に生育をした苗である。この土は試験栽培予定の畑の土で火山灰土である。初めて培養土として使って見た結果である。より安い培養土を購入して、更にそこに用土を数倍にすると言われる無肥料の培土を混入させた事を思い出した。生育不良は、この事と無関係ではあるまい。小さなポットであるが200、400と数が増えると用土はすぐに底をつくので、相談しないとならない物がある。身から出た錆びとは哀れであった。

「くびかしげ 🍃🍃おのがさいふを🍃🍃あけてみる」


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ほたるかづら(むらさき科)の再生(続編)

2017-06-26 17:13:29 | 植物
「ほたるかづら(瑠璃草)再生に確信」


水に挿して置いた、ほたるかづらから根が出たので用土に替えた。
その茎から新芽が出てきた。間違いなく根を広げ再生を果たしたと思われる。
カップ麺の鉢は少々風流さを欠くが、余り気にはしていない。
いつか折りを見て散歩コースの土手に帰すつもりだからである。


水中で根の出た枝を用土に植え替えて暫くして、先端の葉が変色して来たので3節を残して茎を切った。その茎を又、水に挿して置くとその短い茎から根が出始めた事を見つけた。
根は節の下からでまだ数日前に始まった様である。前回は3cm程の生育を確認してから土に替えた。
用土を準備して置く必要がある。


別の茎からも根が出ている。倍々ゲームの様に成って来た。
これら全てを同じ土手に帰したら、ひっそりと咲くほたるかづらではなく、遠目にもそれと知れる花となるかも知れない。
「蛍蔓の和名は緑草中に点々として開ける其の紫花を蛍光に比せしものにして・・・」と牧野植物図鑑に記されている事を見ると、一面の群生とはならないのかも知れない。


「ひとくきの 🍃🍃 えだをたおりて🍃🍃 ばいがえし 」

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日本ムラサキ、鉢栽培の開花

2017-06-10 19:08:25 | ムラサキの栽培
「鉢ならぬカップ麺の空容器にて開花」
昨年生育するも開花に至らず、冬越しをした株を筒型栽培装置に移植したのは5月の下旬であった。その時、1株を置き忘れてしまった。

2週間後に、庭木の下の草の陰で発見!適当な雨水で生き長らえていた様である。最低気温が10℃を超える日はまだ無い日々であった。

黒くなった根を見て、傷みが進み腐る寸前であった。取り敢えず用土で根を覆ってやると数日後には、元気な葉が広がってきた。昨年の枯れ枝も短くカット。5/21であった。

忘れ去られた日に筒型に移植した株は急速に成長。新芽は沢山あったが全ての株は1本のみを残して生育させる。6月に入ると間も無く開花する。
問題は紫根である。まだ紫根は赤色を保っているだろうか?
新しい根は出たのだろうか?この花は昨年の根が咲かせているのでは無かろうか⁈
筒型を開いて見るより他あるまい。


既に新種も確認する。6/9。

忘れ去られた1株は盆栽仕立てとする。

2本立ちの茎も1本にした。

窓ぎわのシンクに渡した板の上に置いてある。丈は18cmと短いが蕾を持った。盆栽にしてはカップ麺の空容器が鉢とは情け無い。

待ちどうしい開花であった。3週間目、6/10である。

蜜蜂は室内にやって来ないので、受粉作業をしてやる。

「おきざりの 💬 こぞのほりかぶ 💬 はなをみせ」



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ほたるかづら(むらさき科)の再生

2017-06-07 16:24:51 | 植物
「散歩中、眼を奪われて見惚れた野草」
日本ムラサキを栽培する様になって、むらさき科の他の草花を思い出した。
20年以上も前になろうか、散歩中に水田の土手に咲く花に惹かれて篤と観察した事があった。
瑠璃草の名称の記憶があった。この名称故に記憶に残っていたのかも知れない。
春にはまだ遠く、寒気の厳しい時期の事である。
春、芽吹きの頃になったら探して見たいと思っていた。

これがお目当ての野草である。図鑑には「ほたるかづら」一名「るりそう」とある。

春の草花が競い合う様に芽を出し、負けじと伸長して花を付け始めた。
確かこの辺りではと探して見ると、似た野草の花があった。しかし、花の大きさが違う印象である。「きうりぐさ」であった。しかし、この草もむらさき科の一つであって小ぶりな姿で花も小さい。



絶えてしまったのであろうか、20年以上も前の記憶である。先月5月1日の事であった。探し求めて数回目の事である。絶える事なく同じ場所に、現存を確認する。根元は他の野草と競合していて、分からない。2本の茎立ちは花を見て分かったが、根元が同じかどうかは草を刈り取らないと分からない。茎を手にして「矢張り野に置け・ ・ ・」と格言がよぎり迷ったが、目的は増やす事であると枝を切った。勿論自信はなかったが・・・。


卓上に置くと花が際立った。赤紫の蕾は開くと青くなる。次々と花が代わって咲き10日程堪能する。


花が終わって1ヶ月目である。茎は水に挿したままの状態であったが、その先端の節の所から根が出ている事に気付いた。長短2本である。


週に1、2回は確認していたが、やや諦めかけていた。しかし葉の緑は鮮やかで先端の葉は伸びているので待つより他なかった。

問題はこれから先である。根は更にこの状態で増やした方が良いのか、用土に挿してさらなる発根、生育が期待できるのか?再生の行くへは⁈

「ののくさに ▫️ ▫️ ちかいてちぎり▫️▫️ うらぎれず」
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日本ムラサキ、水無月驚きの発芽(続)

2017-06-03 21:06:51 | 紫草の栽培

試練のムラサキ発芽続く
日本ムラサキをパック内にセットして4ヶ日後に先ず1粒、翌日また1粒。
これは、ほぼ予測の通りであった。
しかし、それから3ヵ日間兆しがなくて3、4粒目の発根であった。
それに比すれば今回の発根は、大きな違いだ。
2日続きで5粒以上の発根である。合計16粒になる。




6/3早朝、5粒を確認



6/4夕刻、6粒を確認、ポットに移動の際には7粒目も確認できた。

10個を超える発根は%の表記が出来る範囲になってきた。
最高気温31℃と季節外れに、乾きに乾き、犠牲の種も出た。
その試練故であろうか。
試験栽培地の土のポットに移して発芽を待つ事になる。

   「しれんとは こうさつぬきの うかれぶり」
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