「最後の紫根収穫作業か・・?」
連日、悲喜交々の紫根掘りが続き、午前・午後各2時間の作業は疲労困憊の原因となる。
雨天の日は、終日床に臥して疲れた腰の休養に当てる。
未だかつて無い収穫の日々である。しかも掘り出した紫根の状態は、首を傾げる物が多い。
期待の根元、径13mmを接写。初めて地上に出て光を浴びる。13ヶ月の生育結果を知る。
最大は径15mmもあり、重さは150gもあった。乾燥すれば50g程となるか。
紫根の一部が土から現れる。この色に魅了されって既に10年程になる。
しかし、今年はこの後が油断ならない。
全体がこの色とは限らないからである。
同じ畝でも、場所によって紫根の一部に傷みがあるからである。
この一株は、事なきを得た様だ。良品と見て良いであろう。
収穫後、2〜3日風に当て乾燥後、水道ホースのジェット噴射で土を落とす。
下部の絡まった細根に残った土を洗い落とす。35cmを越える生育であるが、下部にや々細い根がヤタラに多い。
この掘り出し作業は大変だった。
40cmを越える深さの土の掘り出しに、目が回った。
太さは、株元23mm 全体180g の大物である。傷みが無いのにも驚いた。
栽培当初は自宅に持ち帰り、直ぐに水を当て足元に色水の流れる事に気付く。
紫根を持ったゴム手袋も真っ赤になっていた。
後に、容器でこの泥水を受け溜め布を入れ染めると言う染色家がいて驚いた。
紫根を洗う際に持つ根元の茎を切り落とす。
根元径1cm以上になると中心部に空洞ができる。
今年は、この切り口が3cmにもなる紫根がでたが、肉質部が厚く空洞部は意外と小さかった。
コスメ原料としては最適であろう。
3日間の収穫量である・・・2日半だったか・・?
手前の方に良品が多い。
上から見る。右の1本は肝心な色が失せてしまっている。
不思議な事に、その根の最下部には数本共に鮮やかな色が残っている。
水を含む地層、含ま無い地層を写し撮ってはいないだろうか?
耕作して作った最後の畝で、余り丁寧な耕作では無かった様だ。
20cm下は粘土層のままで、スコップは入ら無い硬さである。
ほとんどの紫根は底の固い地層でストップしている。
耕作した畝の底には固い粘土の層があり、そこで伸びた根は色を残し・・・などと当て推量。
これは、左端の一本には該当するが摩訶不思議な一本で、廃棄するより他あるまい。
疲労困憊の収穫作業は断続的となり予定より1週間延びて何とか終了。
不良品が多かった作柄であった。紫根栽培の当初より自ら気付いた原則を守れなかった故であった。
昨年の栽培は、期せずしてその判断を実現する事が出来た。
栽培サイクルとして、今年もその成果を信じ込んでいた。
「年2回の梅雨は不作の原因」説がある。これは2年物の栽培の際には要注意していた事である。
この2年物の栽培は、春に定植して翌年の梅雨時を越える栽培は困難、との判断であった。
それを、回避する方法として13ヶ月栽培として、秋苗からの栽培スタートでもあった。
秋の長雨は予期せぬ、2回目の梅雨に該当する事になってしまった訳である。
再現はできなかったが、その難を免れた株も多数あった。根元の太さが証明である。
リベンジを許され無い体調となり、ただ天を仰ぐのみとなった。
「このいろに みせられつづけ おいわすれ」
連日、悲喜交々の紫根掘りが続き、午前・午後各2時間の作業は疲労困憊の原因となる。
雨天の日は、終日床に臥して疲れた腰の休養に当てる。
未だかつて無い収穫の日々である。しかも掘り出した紫根の状態は、首を傾げる物が多い。
期待の根元、径13mmを接写。初めて地上に出て光を浴びる。13ヶ月の生育結果を知る。
最大は径15mmもあり、重さは150gもあった。乾燥すれば50g程となるか。
紫根の一部が土から現れる。この色に魅了されって既に10年程になる。
しかし、今年はこの後が油断ならない。
全体がこの色とは限らないからである。
同じ畝でも、場所によって紫根の一部に傷みがあるからである。
この一株は、事なきを得た様だ。良品と見て良いであろう。
収穫後、2〜3日風に当て乾燥後、水道ホースのジェット噴射で土を落とす。
下部の絡まった細根に残った土を洗い落とす。35cmを越える生育であるが、下部にや々細い根がヤタラに多い。
この掘り出し作業は大変だった。
40cmを越える深さの土の掘り出しに、目が回った。
太さは、株元23mm 全体180g の大物である。傷みが無いのにも驚いた。
栽培当初は自宅に持ち帰り、直ぐに水を当て足元に色水の流れる事に気付く。
紫根を持ったゴム手袋も真っ赤になっていた。
後に、容器でこの泥水を受け溜め布を入れ染めると言う染色家がいて驚いた。
紫根を洗う際に持つ根元の茎を切り落とす。
根元径1cm以上になると中心部に空洞ができる。
今年は、この切り口が3cmにもなる紫根がでたが、肉質部が厚く空洞部は意外と小さかった。
コスメ原料としては最適であろう。
3日間の収穫量である・・・2日半だったか・・?
手前の方に良品が多い。
上から見る。右の1本は肝心な色が失せてしまっている。
不思議な事に、その根の最下部には数本共に鮮やかな色が残っている。
水を含む地層、含ま無い地層を写し撮ってはいないだろうか?
耕作して作った最後の畝で、余り丁寧な耕作では無かった様だ。
20cm下は粘土層のままで、スコップは入ら無い硬さである。
ほとんどの紫根は底の固い地層でストップしている。
耕作した畝の底には固い粘土の層があり、そこで伸びた根は色を残し・・・などと当て推量。
これは、左端の一本には該当するが摩訶不思議な一本で、廃棄するより他あるまい。
疲労困憊の収穫作業は断続的となり予定より1週間延びて何とか終了。
不良品が多かった作柄であった。紫根栽培の当初より自ら気付いた原則を守れなかった故であった。
昨年の栽培は、期せずしてその判断を実現する事が出来た。
栽培サイクルとして、今年もその成果を信じ込んでいた。
「年2回の梅雨は不作の原因」説がある。これは2年物の栽培の際には要注意していた事である。
この2年物の栽培は、春に定植して翌年の梅雨時を越える栽培は困難、との判断であった。
それを、回避する方法として13ヶ月栽培として、秋苗からの栽培スタートでもあった。
秋の長雨は予期せぬ、2回目の梅雨に該当する事になってしまった訳である。
再現はできなかったが、その難を免れた株も多数あった。根元の太さが証明である。
リベンジを許され無い体調となり、ただ天を仰ぐのみとなった。
「このいろに みせられつづけ おいわすれ」