紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)の新種

2016-10-30 20:06:13 | 薬草栽培
 
 「2016、日本ムラサキの新種、採取始まる」
 紫草の種の採取時期は蕚片が黄変する頃と思い込んでいた。
 予期せぬ出来事で、生育中の8月末に種の付いた枝が折れてしまった。
 未熟な新種を含めて発芽試験をする機会とした。

 驚くべき事に、多くの種が発芽したのである。
 勿論、緑色の未熟の種は腐敗してカビに包まれてしまったのだが・・・・。
 浮種検査で沈下した種より先に、浮種の種の方から発根が始まった。

 全粒は208粒、その全てを発根セットで結果を待った。
 期待した沈下種も満足な発根、発芽結果を得ている。

 浮種検査を沈下した種より先に浮種の種の方から発根が始まった。
 それは驚きだったが未だ、ポツリポツリと続いている。



 このセットは下敷きのペーパーも替えてない。
 汚れたままで、心地よい気温の翌日複数の種が発根する。




 発根への兆しが途切れ、廃棄しようとするがパックを替えて続ける。
 上のパックと同じに複数の発根である。共に浮種の選別であった。
 前日の心地よい気温は翌朝の発根の予兆感があった。




 既に、白化し始めた種を付けた枝がある。
 これは不稔種なのであろうか?孰れにしろもう完熟種として採取する。



 葉先が変色して来た。まだ緑の多い株であるが1本を切る。
 先端の種は期待しないが、もう既に下部の種は発芽試験済みである。


  「しんたねと いれかわるじき こがらしや」






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紫草、発根後1年の今

2016-10-26 20:00:14 | 紫草の栽培
紫草発芽検証2015.10~11(続報2)
 紫草の発根、順調なり 10/26朝7:00昨日の倍、12個を確認しポットへ移植する。10/26, 20:00のポット内夜にポットを確認すると既に8個の発根あり。......



 「昨年10月発根ポットの種の今」
 昨年10月に発芽した苗は秋苗として、今春発芽の苗とともに生育中。


 この中に昨年秋に発芽した苗が生育中である。
 草丈では違いはない。苗移植の際、秋苗は紫根が既に太かった。
 暖かな今年の10月、種の採取には早く、未だ先端に花が咲いている。
 紫根の掘り出しは、初冬になってから始める事になる。
 
 紫根の生育状況の違いはどうだろうか、気になる所である。


   「ひととせを みまもりつづけ まつしこん」

 
   
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紫草、昨年を振り返って

2016-10-25 19:10:08 | ムラサキの栽培
紫草発芽検証2015.10~11(続報)
 パック内発根、始まる自然の理である。気温の低い日があり、少し遅れるかと思ったが翌日(昨日)はそれを取り戻す気温の上昇を得て、予定通りの日程で発根を確認する。 10/25(5......


 「パック内発根法について」

ブログの運営サイトから、昨年度の投稿記事が配信されて来た。
すっかり忘れていたが、改めて見直してみた。
見直すべきは、発根方法ではなく自らのブログ内容であった。

現在、パック内発根が思わしくないのは、種に問題点があるのかも知れない。
現在栽培中の種の発根、発芽を確認出来た。充分な結果で、種の採取を急ぎたい。

予想外と云えば、浮種からの多くの発根、発芽である。

ちなみに、昨年度の発芽検証の一覧を掲載してみたい。

紫草発芽検証2015.10~11  2015-10-21 19:52:39 | ムラサキの栽培
  パック内発根法
紫草発芽検証2015.10~11(続報) 2015-10-25 20:55:08 | ムラサキの栽培
  パック内発根、始まる
紫草発芽検証2015.10~11(続報2) 2015-10-26 20:12:34 | ムラサキの栽培
  紫草の発根、順調なり
紫草発芽検証2015.10~11(続報3) 2015-10-27 19:26:47 | ムラサキの栽培
  紫草の種、発根続々
紫草発芽検証2015.10~11(続報4) 2015-10-29 19:35:36 | ムラサキの栽培
  ムラサキの種、発根終盤近し
紫草発芽検証2015.10~11(続報5) 2015-10-30 19:25:29 | ムラサキの栽培
  紫草の種、発根から発芽へ
紫草発芽検証2015.10~11(続報6) 2015-10-31 19:35:09 | ムラサキの栽培
  ムラサキの発芽、続々
紫草発芽検証2015.10~11(続報7) 2015-11-02 16:17:03 | 紫草の栽培
  ムラサキの発芽、悲喜こもごも
紫草発芽検証2015.10~11(続報8) 2015-11-05 19:38:55 | ムラサキの栽培
  紫草、発芽出揃う
紫草発芽検証2015.10~11(続報9) 2015-11-09 15:42:49 | ムラサキの栽培
  発根あり、遅れること2週間
紫草(日本ムラサキ)の種 選別  2015-12-01 19:31:14 | ムラサキの栽培
  ムラサキの種、浮種を選別
紫草発芽検証2015.10~12(続報10) 2015-12-07 20:04:42 | ムラサキの栽培
  検証苗のその後 発芽後1ヶ月目

  「かこわすれ どうどうめぐり おいきたり」

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紫草、発根の条件(認識不足)

2016-10-23 19:07:28 | ムラサキの栽培

 「細々と続く発根」
 紫草の種に潜む発根の仕組みは、単純では無い。
 一定の条件で多くの種が発根して、未発根の種がわずかであれば、
 残りは廃棄で終わる。
 
 未発根の種が半分以上もあれば、捨てるのは忍びない。
 種が乾いているので前夜水分補給のスプレーをする。
 一晩で根がこれだけ伸びた。ちょっと驚きである。


48粒が発根した種である。種の全量は1g 約150粒(小粒)である。
10/16  3粒
10/17  1粒
10/18  10粒
10/19  12粒
10/20  8粒
10/21  6粒
10/22  5粒
10/23  3粒 (前夜 霧をスプレー)
合計   48粒   32%  残量の方が多い(期待値の逆である)



これは、浮種で未熟種も多く、腐敗種も出て廃棄した種も多い
10/6〜18まで1〜2個ので合計15個であった。
10/19から発根が止まり、10/22に水分を補給してやると翌日1粒が発根する。

種の全体量は108粒であったが、沈下種は29粒(パック内で1粒発根)
28粒を砂に播く。
10/17  10
10/18   7
10/19   2
10/20   1
合計   20粒  71%  残量は8粒 この結果は良としたい。

ただ、浮種とした種から16個が発根した事は、浮種検査方法の再検討が必要となった。 


    「あれこれと てとしなをかえ まよいみち」



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紫草(日本ムラサキ)発根方法の見直し(続2)

2016-10-18 17:17:13 | ムラサキの栽培

 「スチロパール装置の発根結果」
  2日後には若干、微妙な変化を見て翌日を期待した。
 3日後早くも、好結果が出る。発根状態が表面に出て来た。
 砂を浅く掛けた想定内の結果である。

 この種は青桐の枝、落下被害で得た予期せぬ種である。
 その内、浮種検査で沈下した29粒の注目の種である。



 種への影響は予想通りで、期待通りの結果を得る。
 パック内発根で1粒が発根したのみで、変化なしとなり少々狼狽気味であった。
 この種の発根、発芽を見ないと浮種検査の根底が崩潰してしまう。
 10粒の発根を見る。更に翌日7粒が発根する。




 掘り出して、育苗ポットへ移して発芽を待つ事にする。
 別の列からもポツリポツリの発根あり。




 この装置では発芽までは、させない。発根までの装置である。
 発芽してしまうと根が長くなり移植が厄介となる。




 これは、パックの種の発根状況である。10粒が発根。
 このタイプのパックは不思議な事によく発芽する。
 根の先端部分が綿毛状になるのは、種を固定させる役目を持っている。
 パック内発根で、初めて観察出来た。当初カビかと思っていた。
 その後、生態観察で周囲の土粒を抱えている生育状況を見て、その役割を知る。 




 翌日の発根の種である。
 砂を浅く種に掛けたのは、この状態を確認したかった。
 深くすると、発根して根が長くなり、芽も出てしまう。



 同様な種を7個掘り出して育苗ポットへ移植する。
 28個の内、2日で計17個を育苗ポットに移した事になる。60%の発根率である。


    「やれやれと あんどひろがり ストレッチ」

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