紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫根、色を失う!

2018-07-29 19:37:58 | 染料栽培
「ムラサキの栽培記録 7月No4」
色々な心配が現実のものとなった。
その内でも最も心配していた事がある。
昨年の試験栽培畑と同じ結果を確認した故である。
試験栽培地は肥沃な土壌で野菜栽培をしてきた畑であった。
最適と判断したのは、火山灰度で排水性が良いと聞いた事にある。
昨年の栽培結果は、太く大きく育ったが肝心の紫根の色がなかった。
所々に赤味があるがゴボウの様な紫根で染料とはならなかった。


耕作放棄地の畝栽培のムラサキである。
葉の黄変は何故か気になり、野ネズミ被害かと根本を掘ってみた。
黄変が多い下段の畝の開花前の茎である。
この畝に野ネズミがトンネルを掘った事は気付いていた。
しかし、この場所ではその関連はなく、図らずも別の心配事を確認する。
紫根の色が鮮やかな苗を定植した筈である。
このまま生育するとゴボウの様な紫根となる。


試し堀は避けたかったが上段の畝の状況を調べる必要性が出てきた。
開花を始めた緑豊かな茎である。
台風によって念願の雨が来たが、慈雨程度であった。


根本は赤味がある。下段の畝とは違う様である。

本来ならば、太い根だけでなく細根が赤くなっている。
細根を抱えた土が赤味を帯びる状態でなければならない。
細く白い根は先々の心配を抱え込んだ事になった。

根を傷めずに埋め戻す必要がある。水を掛けてやると赤味がやや鮮明になった。

思い返すと畝作りの際に、切り返しが不十分であった。
また、どの程度、表土を取り除くか半信半疑の作業であった。
下段の畝も一様ではない。所によって表土をかなり避けた場所もある。
案の定、耕作放棄地の表土は禁断の土なのかも知れない。

   「きたいして きたいはずれを のぞきみる」
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日本ムラサキ、渇水危機?

2018-07-24 19:22:53 | 染料栽培
「2018.日本ムラサキの栽培記録7月No.3」
晴天で高温な日が続くようになった。
7/5の大雨の後は連日、33〜37℃の猛暑で2週間を超える。
雨の後、草木は急速に生育して草刈り、草取りへと姿勢が変わった。
ムラサキも急速な生育を始め、開花期を迎える本数が多くなる。


この茎と葉は既に地中深くまで根を伸ばしていると思われる。
乾燥に強く、渇水など何処吹く風の姿である。


これは未だ目にしたことの無い生育状況である。
野菜栽培でしばしば、肥料不足のサインとして根本近くの葉に出る色である。


耕作放棄地の畝栽培の下段に同様な茎が幾つか目に付いた。
こちらの栽培は野ネズミ被害が予想され、ややオマケの栽培へと気が変わってしまっている。
水分補給もやや大まかな状態である。


水不足になると、自然にお任せ気分で生育を見るようになっている。
水は近くの川からポリタンクに入れて、畑まで運ばなければならない。
雨水を溜める装置は雨が降らなければ無意味な存在となった。
それにしても、茎の頭頂部からの黄変は何故だろうか?


渇水で緑の葉を丸めた苗である。まだ根は短いのだろう。
救済できるかどうかギリギリの状態である。
普通、渇水状況になると、この様に葉を丸める。
特に葉の色に渇水の状況を知らせるサインを見たことは無い。


完全に救えたとは言えないが、この様な快復を見せる茎もある。
渇水で丸めた葉は水分補給が1歩遅く、枯れて色を失った。
その後、水の補給を続けると別の所から新芽を出して逞しく生育を始めた。

茎の頭頂部から黄変し始めた原因には、首を傾げたまま暫く時間を要した。
渇水とは無関係とは思えない判断をしたが、頼るべきタンクは底を見せ水は無い。

   「さいんみて からのたんくを ひとにらみ」
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ブルーベリーの収穫

2018-07-20 10:03:28 | 日記
「庭先のブルーベリーを収穫」
7月19日
朝食前にブルーベリーを採る。
我が家の庭先に10本のブルーベリーがある。
古いものでは10年も前に植えた木もある。
数年は、育つに任せてだけで実をとる事もしなかった。
その後、ブルーベリーが脚光を浴びるようになって、追加して本数が増えた。

剪定方法が解り手を加えると、大きな実が実るようになった。

大きな実は径1cmを超える。

沢山の実は序々に色付き、採り時期となる。

灌木の下に入っての収穫作業である。
腕を伸ばし、一粒一粒を採る作業は厄介な仕事である。


小さな腰掛けに掛けて腕を伸ばす。
実に触って手にポロリと落ちる実は完熟していて甘味がある。
赤い網目のネットは鳥除けのネットで、効果抜群であった。
昨年まではヒヨドリが入れ替わり、好き勝手にブルーベリーの実を咥えて飛び去っていた。


赤味のある実は、収穫後に順次黒くなってくる。

木によって、これから熟してくるので、収穫後は順次に別の木に移っていく。
既に最初に実った木は収穫を終え、数粒が名残を見せている。


1時間近くを要した朝採りのブルーベリーである。
550gの収穫量であった。生食が一番美味しいが、多くは冷凍庫入りとなる。
3日後には、ほぼ同量の収穫がある。
ジャムにもなったが、暑さの続く日々、冷凍のブルーベリーはまた格別である。

  「くろきみが ぶるーにみえる ふしぎさよ」


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2018.日本ムラサキの栽培記録 ( 7月 No.2 )

2018-07-15 15:11:12 | 染料栽培
「生育異変、その後」
大雨の後、一転して好天の日が続いている。
水を得て、気温が上がれば草木は目覚ましい生育状況となる。
心配していた苗は自らの力で再生しつつある。
根を痛めなければ、地上部が傷ついても新芽を出してくる。


葉は傷んでカットしたので棒状の茎だけが残っている。
緑を保っているので、そのままにしておいた。


新芽を期待していたが何処から出てくるか不明であった。
地上部の最下部から新芽を出してきた。宿根草の強みであろう。


1週間前心配した第3ブロックである。
周囲を掘り下げて、溝を作った。
雨で地面が柔らかい内にと、気早く支柱を差し込んである。


傷んだ葉は黒くなったが、それを抱えたまま茎立ちをしてきた。

枯れていくのは、根が傷んだ苗である。
根がしっかりしていれば慌てる事もない。


敷き藁がなかったので、追加して同じ条件にして推移を待った。
発芽時期が3ケ月も異なる苗が同じブロックになったので面倒見が大変だ。


残り苗の最後の最後は筒型栽培となった。
捨てるに捨てられずに、お救い寺的な存在となった。
雨の後は、高温な日が続くようになった。
気を揉んでも、どうすることもできない。
気長に結果を待つ事である。

     「つちのなか そらのうえまで あいてにし」
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2018.日本ムラサキの栽培記録 (7月)

2018-07-09 19:35:55 | 染料栽培
「雨後のムラサキ、生育異変」
豪雨災害で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
当地では雨が少なく、やっときた恵みの雨でした。
・・・と思っていたのですが、栽培中のムラサキには疑問が発生。
大量の雨は畑全体の土を持ち上げる結果となりました。
盛り上がる土にムラサキの苗は深植えの状態となった。


第3ブロック温室苗1月発芽苗、助けようがない。

同じく第3ブロック温室苗

第3ブロックは11、12、1、2月の苗である。
生育に差のあるブロックで、畑表面と変わらない高さになっている。


原因不明である。

元気な苗と異変を見せる苗である。
雨の後、第1ブロックの苗にこうした異変が出た。
このブロックはヨトウムシ被害が出ているのでその関係を考えていた。
第1ブロックは畑表面より20cmも高い作りになっている。
その後、苗は特に問題なく生育中である。


苗が消えている。
全く心配なく生育中のブロックで丁寧に見ることはなかった。
これを見て慌ててチェックすると、助けられない苗が見つかった。


これも前途は難しそうである。

かなり過密な定植状況なので、間引いたと思えば良いのだが・・。

これは元気に茎立ちをして生育を進めた苗である。
この生育異変は全ての苗についてではない。
また第3ブロックのみで発芽月とも関係ないようである。
原因は、高温多湿がまず考えられる。
しかし元気な苗も多いので、個別の弱さしか考えられない。
もしかしたら野ネズミではと考えたりしてしまう。

    「きえたなえ きづかずすごし さすネズミ」
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