紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

栽培装置の紫草栽培

2016-07-30 09:27:53 | 紫草の栽培

「7月末に漸く、開花に」

 宅地庭先にて2ヶ所、2タイプの栽培装置で
 紫草の栽培となったが生育状況はそれぞれ、異なる。




 栽培装置で最も平均的な生育振りある。
 自宅より5km程南の市内町中の宅地庭先である。

 多少の違いはあるが、競う様に開花期を迎えた。




 手前の株は苺畑で発芽した苗で、既に多くの分枝で開花をしている。
 箱形タイプの栽培装置は地温が保たれて優れていると判断出来る。
 だだし、用土を大量に投入しなくてはならないのが問題だ。

 生育が遅れていた苗も急速に生育をしてきた。




 自宅庭先に於ける栽培装置は、設置場所に問題であった故であろう。
 この2株が最も生育が盛んで間もなく開花を迎える。
 ついで後2株が開花すると思われ、計6株の開花のが予想される。
 
 各筒で若干の生育の遅れはあったが、その後すくすくと生育すると
 待っていたが、1ヶ月経過しても余り代り映えがしない。




 畑のマルチの畝での栽培は地温が程よく保たれていたんだろう。
 生育が始まると、殆ど全てが生育し害虫被害で生育が遅れただけだった。
 
 筒型タイプはその点、気温が下がれば筒内の地温も下がり
 生育のきっかけに至らなかったと思われる。
 
 ブロック塀際の1列の5個が同様な生育状況を見せている。
 春先遅くまで、日の当たらない場所だった。

 後、3ヶ月を経て紫根の収穫期に入るが、
 どの様な終焉を迎えるのであろうか。


  「はなのなき このくきぐきの すえあんじ」



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鉢栽培の紫草(終花)

2016-07-24 19:38:17 | 紫草の栽培

 「鉢栽培の紫草、最後の花か」



 6/25に第1花を咲かせてから7/24までの
 1ヶ月間に15個の花を咲かせた。
 花は2日間は開いているから1ヶ月間、毎日白い花を
 見続けていた事になる。




 紫草の全体の姿は草丈41cm、分枝1本でY字状。
 その後、脇芽の生育状況は余り進展も無く、鉢栽培の限界であろう。
 
 用土は赤玉土のみに依る栽培である。
 室内南面に置いてあるが、陽射しが入る事は無かった。

 


 第1果は既に灰白色を呈している。
 極細の面相筆にて受粉作業をするが
 全ての花に施した訳ではない。

 15個の種を収穫出来れば満点となるが、どうだろう。




 発芽時期の異なる苗が鉢栽培で次の出番を待っている。


   「はなおわり かがやくたねに めがてんに」 


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紫草、栽培装置に於ける生育

2016-07-21 09:55:28 | 紫草の栽培

 「急生育の紫草」

 野ネズミ被害に手を焼いて借用の畑を撤退した。
 栽培装置を試行錯誤で作成し、2ヶ所の住宅庭先に設置。
 苗の移植後、マチマチの生育状態であった。

 最低気温が連日20℃を越える様になってから
 各、栽培装置でほぼ、一応の生育状況となった。




 大量の培土を投入した装置である。
 右奥の1本だけが賑やかで、分枝をして花も盛んである。
 畑で発芽した苗であったかも知れない。
 
 この庭は管理上、伸びゆく庭木を伐採して小枝等は山の様にして積んで、
 ほぼ10年近く放置して腐葉土となって良好な畑となっている。

 初めての、紫草栽培はこの庭に畝を立てて良い結果を得ている。




 この栽培装置は畝立てを模して狭い庭の有効利用を
 考慮したものであったが、多くの用土を投入する事になった。




 筒型タイプの栽培装置で、培土は計算通りに少量で済んだ。
 今の所、似た様な生育状況となってきた。
 
 紫紺掘りは露地に畝を立てて栽培した場合より楽であろうと
 気楽に考えている。紫根の生育はどうであろうか。




 栽培装置によって広がった庭先はスイカとトマト栽培となった。


  「おとをきき とりどきをきく すいかかな 」
  

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紫草の栽培、珍事

2016-07-18 19:27:13 | 薬草栽培

 [栽培装置で蝉が脱皮」

 紫草の栽培装置の4隅には
 支柱を支える為の柱が付けてある。





 その1本に孵化して既に羽も整った蝉が日の出を待っている。



 みんみん蝉であろう。
 昔,子供と脱皮を観察してカメラに収めた事を思い出した。
 
 思いも由らぬ所から地上への道を辿った様だ。




 径13cm の筒道を選んだ訳ではなかろう。
 地上への道に、たまたま栽培装置の筒があったのだろう。
 この苗は昨年晩秋に発芽した、新芽苗で移植後の
 生育が遅れている苗の1つで、多分根には被害はないと思われる。





 因に、この栽培装置で最も生育が早い苗である。
 この筒でなくて良かった。あの大きな穴では根への被害は免れまい。
 草丈は17~8cm に達し、葉が大きいのが特徴である。




 反対に生育の遅い苗で、中央の苗が昨年秋に発芽した新芽苗。
 枯れるかと思ったが、何とか生命は維持している。
 両脇の2本は未発芽種が、この筒で6/23に発芽した苗である。
 
 移植苗の先を危ぶみ,そのままにしてある。
 困った結果になりそうであるが、そのままにして置く。

 朝食後、部屋の窓越にみんみん蝉が飛び立つのを見る。
 1メートル先のブロック塀の蔦の葉陰に飛び移った。
 

   「むらさきを そだてついでに せみとばし」


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鉢植えの紫草(続々)

2016-07-12 19:55:58 | 紫草の栽培

 「分枝の成長点、出現」

 花茎の先端が渦巻き状になり、今後の生育を危ぶんだが
 一番下の枯れた本葉の脇と2番目の本葉の脇に、分枝の成長点を発見する。




 新しい生育の変化が出て来た。
 このまま生育が終わるとは思えずに観察を続けていた。

 下から各本葉毎に、脇から分枝が生育すると思われるが、
 果してどうであろうか。





 第1果を付けた本葉は、葉柄毎、伸びて分枝に
 2枚の葉を広げ、その先端は渦巻き状となって蕾を持っている。




 第1果は緑もつややかで、大きくなるに従って蕚も広がってくる。
 分枝の葉を持つ前に蕾を1つ付けている。





 真っ直ぐに伸びた日本ムラサキの姿である。
 清楚な感じは、大和撫子と通ずるものがある。


    「なでしこも やまとをつけて めでにけり」



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