紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・2020水無月の苗

2020-06-27 19:17:30 | 薬草・薬用植物
「定植後1ヶ月の生育状況」
栽培区画は5箇所、定植終了には1週間を要した。
丁寧に植えた苗もあれば、手早く済ませた苗もある。
充分な根の生育には満たない苗も考慮する事なく、
一連の作業として予定の定植箇所に植え付けた。

気になった事は培土である。ポットにて育苗の苗を定植した事はあまりなかった。
今までは畑の苗床から苗をごっそり抜いてビニール袋に入れて、植え付けをする事が多かった。


第4区画の現在である。5/27の定食で苗は比較的大きく、苗間隔を広く取った。


期待の大きな栽培区画でもある。苗の生育は一様で順調である。
北側に遮光ネットを立てたのは風除けを想定しての事である。


筒栽培の区画で、僅かな秋苗と余り物の苗をその都度定植。
秋苗は既に開花が始まった。培土を集めて畑の土と合わせて投入した筒もある。
筒も大小様々である。大きな筒には期待の苗。


第2区画の生育状況である。第3区画もほぼ同様。
ブロック内は15cmの小さなセルに区分けされている。
培土について気になったのはこの区画からで、苗も不揃いであった。
培土はその時々の都合で、苗に添わせたり使わなかったりと一様ではなかった。

その後、培土を入れるとその箇所だけ乾燥が早く、水分補給に迫られる事があり
培土は苗に添わせない方が早く定植箇所での生育がスタートする様な気がしている。


第1区画の生育状況である。苗総数が最大の区画である。
最後に定植を終えた区画である。小さなセルが120もあるが全てに植えた訳では無い。
余りにも小さくなった所は飛ばしたりして、およそ100本程の生育を待っている。


栽培装置前のシートは降雨が多い時には広げ、晴れの日には畳んで置く。
水分調節の役割を考えた。効果の程は不明である。


隣の耕作放棄地の片隅にマルチの畝を作り栽培。
マルチ畝は高冷地では大きな保温効果を発揮する。
生育状況は一番良い。谷下ろしの強風が吹き荒れる場所である。
間も無く風除けの対策をしなくてはなるまい。

総じて畑一帯は好天の午後になると轟々と風が吹き荒れる。
昔、療養所があったのは、その風を効としての事らしい。

   「なえうえて ひざをいためて あきをまち」

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキ栽培・後地の工夫

2020-06-20 19:23:24 | 薬草・薬用植物
「ムラサキ栽培地の翌年の利用方法に一案」
連作は障害有りと聞いているので毎年、栽培区画を替えてきた。
昨年のムラサキ栽培地は、翌年からは耕作放棄地となる。
放棄は気になるので、カボチャの蔓を這わせたりしていたが、別の薬草栽培を検討した。
その結果、原野・路傍等に生ずる多年生草本「オオバコ」の栽培が浮上してきた。
ムラサキの紫根は生育状態が不明で、栽培結果は掘り出してみないと判らない。
その点、全く手を掛けずに栽培できる「オオバコ」は好都合である。


オオバコの花穂である。蕾と言って良いだろう。

花が咲くのを初めて観察。

これが種子である。蓋付きの碗を取れば5〜7粒の黒い種が出てくる。

根を調べると、根元の脇から新株が分けつしている。
手が掛るかどうかは調べてみないと分からないものだ。
種を播く必要は無い、自ら増えていく様である。


庭先から取り集めたオオバコを畑へ仮植えにする。
まだ、栽培区画の整備が出来ていないからである。


ムラサキの定植が終わって、昨年の栽培地にオオバコを定植する。
畑近くの川沿いの草道に沢山のオオバコを確認している。
植え替えるだけの事故、楽と言えばムラサキ栽培の比では無い。

  「おおばこに のりかえりたい みちのくさ」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキ・定植後の雨

2020-06-13 14:49:44 | 薬草・薬用植物
「豪雨の後で・・・」
苗の生育状況や気象情報など、判断材料に迷いながら定植に踏み切った。
茎立ち前の苗が多いので、思案に思案を重ねた。
幼苗は作業に無理があるので、躊躇してしまった。
定植を終えたが、雨がない。10日間も雨無しでは給水作業を検討しなければならない。
地中に差し込んだ棒を引き出して湿気具合を見る。
天気予報を見ても、雨マークはズレていく。


期待の雨が漸く来た。弱い雨の予報であったが豪雨となった。
翌日気になって畑に行って見る。茎立ち前の苗は心配した通りとなった。


夜間雨の音を聞いて、大粒の雨が地面を打つ様子が知れた。

それにしても、カットした敷き藁の効果は抜群だった。
しかし、苗が小さくてこの作業は一部に限られた。


最悪の苗である。苗は見当たらず、消えていた。
わずかな緑の点に気づいて、掘り出してみた。
黒マルチの苗で、畝表面の整備に丁寧さを欠いた事に大きな間違いがあった。


返す返すも、敷き藁を準備して置きながら作業を中断した事が悔やまれる。
葉についた土は今後の雨で洗い流されて、元気な生育を取り戻す事であろう。
葉を失っても、根さえ傷まなければ葉は再生してくる。
日本ムラサキは強い植物である。


葉の枯れたポットの苗である。
枯れた苗の根は長く、その先端が白く生育中と見た。
同様の多くの苗を捨てながら気付いた。

生育の可能性を見て培土を替えて様子を見ている処である。
針の先程の緑が2週間後には葉の形になってきた。

  「くさぐさの いのちをつなぐ かくれたね」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキ・2020定植(終了)

2020-06-06 18:57:04 | 薬草・薬用植物
「多難な定植作業を終える」
日本ムラサキ栽培区画は5区画ある。
1区画120本は最も多く、最後に2日掛りで終えた。
膝を屈して1本1本植え込む作業は、幼苗故に気を使わざるを得なかった。


全ての栽培区画を、この案でスタートしたが変更した。
時間と労力から半分にせざるを得なかった。
生育後の生態も未知数である。


耕作放棄の傾斜地で、野生仕立ての案はマルチ畝へと変更した。
この日は早朝5:30からの作業となった。7:30に終える。
栽培数は48本と最も少ない区画となった。
草に覆われて、心配な場所でもある。手を入れないと、この場所への道筋が消える。


三列120本の区画の定植を終える。
片側一列は手が届かず、立ち位置を変えなくてはならなかった。
その意味でも考慮を欠いた栽培区画であった。


一列をチドリで植えて行くが3角形の底辺部に当たる。
中央では隣との間が狭すぎるが、生育すれば密になる事には変わりがない。
左の大きな葉は目安に挿した棒からの葉で、挿し木の新芽である。
ブルーベリーの剪定の枝を使った結果である。折角の新芽を残してみた。


5日前に定植を終えた区画である。全ての苗60本は特に変化は無い。
定植後、1度雨にあったが遮光ネットの張り替えで全体を点検する。

5/25からスタートして2日で1区画終える予定で進めた。
始めると、つい無理な姿勢で作業を続ける事になる。
老体に無理が生じた様である。膝の裏に水が溜まりコブが出来てしまった。
左脚の膝の痛みが気になってきた。
快復への期待は、自力快復しか有り得ない。

  「このなえの ゆくすえみずに おくものか」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする