紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・新種の発芽

2021-11-27 14:47:24 | 日記
「2021産新種子の発芽の検証」
種子の選別処理を済ませた種子を早々に発芽させてみる。
紙コップに20粒の種(大)と小粒30粒をセットする。


新種子の故か水漬け5日間で黒い種子となった。
紙コップへ移して4日目には1粒が発根。


小粒30粒からも翌日発根して来る。赤玉土を入れてあるポットに根を下に移す。
充分に水を含んだ種から出て来るのは、根です。芽ではありません。


何故か、小粒の種の方が多く発根してくる。前日の発根種子はポットへ移動してある。
母数が多いので、比較にはならない。根の先端の繊毛は土中で取り敢えず種子を固定する為と思われる。
初めて、この発根を観察した時には黴かと思った。


ポットに移して3〜5日すると発芽してくる。この発芽は(大)の種である。

やや小粒の種で並の種より小粒の種からの発芽。
11月中旬以降でまだ気温も比較的高く、最高気温は19°C前後であった。
発芽率は、手狭な環境で残念ながら確たる発芽率の究明はできない。
20、30粒のその後の結果は、ほぼ半数が発根をした所で打ち切ってしまう。
別に発芽検証する課題がある。「発芽処理なし」「浮種の種」の発芽の可能性である。
こちらの方は2019-12-14の投稿後そのままで、再度の結果を見る必要がある。
これは従来の発芽の条件を否定する事柄で、その究明は欠かせない。

日本ムラサキ2021・新種のご希望の方は、以下のショップサイトから申し込み下さい。
https://sinano.handcrafted.jp

   「しこんほり はつゆきをみて ひとやすみ」
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2021・紫根の収穫

2021-11-20 18:27:47 | 日記
「やっと紫根収穫の時期到来」
日本ムラサキの種子選別処理に手間取ってしまった。
紫根堀りの作業手順を思い出せずに、畑に来てしまった。
作業道具はピッケルとグラスファイバーの伸子(シンシ)であった事をスコップを持ってから思い出す。


昨年のこのブログ2020-11-20に詳しく作業道具の説明がしてあった。  

1年振りに見る紫根の色である。まずは、一安心するが・・・?

作業を始めて間も無く、例年とは異なることに気付く。
掘り出した土が隣に山の様になるが、横根が多くなかなか抜けない。


紫根が伸びゆく先に目が行って、根を傷めずに全体を掘り出す事に集中。
1本掘り出すのに20分も掛かってしまった。ずんぐりむっくりの紫根である。


根元は太いのだが、どれも横根が多い事が気になる。
畑地を深く掘り返したつもりだったが、固い地層が間も無く出て来た。
原因は直根が伸びる事ができず、横に向かった様だ。


1日置いて土を洗い落とす。その日の内に洗うと粘性土は綺麗に落ちるのだが
同時に、染料成分も流れ出るので日を置くことにした。結果、少し土付きの紫根となった。

横根の原因は籾殻を使った事で、深く耕作出来たと見誤った様だ。
波板45cmが一杯になる土で、踏み固める必要があった。
板を置いて有る程度踏み固めたのだが、スキーと同じ程で大した踏み固めでは無かった。
今年の紫根収穫は、困難を極めている。


 「こしかがめ ほれどもぬけず こしがぬけ」
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日本ムラサキ種子・選別処理終了

2021-11-13 15:52:50 | 日記
「手間取った種子選別、終了に」
例年になく、種子の収集・選別に手間取った。
胸の内に、少しでも多くの種子を集めたい思いがあったからである。
分枝の先端部はカットすると、当ブログに記述した事もあったのだが・・・。
先端部の位置が定かではない。思い切りが良い年もあったのだ・・・。


ゴミを取り除いた種子。選別の最後の浮種検査をする。

検査とは言うが、余り当てにならない事が昨年気付いた。
つまり、水に沈む種子を発芽力のある種子と考えていたのだが・・・。
時間の経過と共に多くの種が沈む。一晩放置したら、殆どの種子が沈下する。


そこで、即沈下の種子、30分後に沈下、1時間後に沈下と分別してみた。
これは即、沈下の種子である。小さな気泡が付いる。
夜間この作業をすると、光る気泡で種が静かに上下して不思議な感がする。
種子の硬い殻の中から出てきたと思われる。


浮いた種子を取り除いて、ビーカーの真上から見る。

即沈下の種子を残して、浮いた種子は隣のビーカーに移す。
30分後には、ここでも沈まない種子を隣のビーカーに移していく。

浮種検査については昨年の当ブログ、2020-12-26「日本ムラサキ種・浮種検査考」参照
即沈下の種子以外は除外種として廃棄予定である。

しかしながら、この中に発芽して来る種がある事は解っている。
廃棄する種子はコップの半分以上もある。自家用の種子は皆これを使用予定とする。


「たねあつめ えらぶにえらび こしまがり」 
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日本ムラサキ種子・選別処理方法(続々)

2021-11-06 19:11:39 | 日記
「まだまだ続く種子の収集選別作業」
数日置きに畑に出掛けて、頃合いの枝を切り集め自宅にて種子を取り集める。
腰掛けての作業であるが、疲れに根を上げている。


2日間続けて種子を落とした容器内を選別処理する。
使用する道具は、使い古した面相筆のみである。


中央下に選り分けた種子は、音も無く転がるか、変形の種子である。

中央上に選り分けた種子は、虫喰い種子。黒い穴が直ぐに目に付く。

中央右上には種子と共に落ちた萼片を選り分ける。ゴミはこの3点だけである。

容器の左側に選別された種子が集まる。
容器を傾けながらの作業も選別処理に役立つ。
良き種子は、良き音をして落ち、良き音で転がる。約20g程であった。
毎年この方法でやっているのだが・・・。今年は作業後の疲れが気になる。

手間は掛かるが自分に合った方法だと思っている。
1時間程度で切り上げて、休むと良いのだがつい手が伸びてしまう。
枝の山を少なくしないと休め無い性分だ。

  「ひとやすみ できずにおえて こしたたず」
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