紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ栽培記録、葉月(2)

2019-08-30 14:45:01 | 日記
「検討不足短慮の結末、発根種の播種」
ムラサキ栽培の省力を年毎に考える様になってる。
老体には、前年通りの作業が辛くなってきた故であろう。
ポットでの育苗から、定植作業も期間を含めて何とかしたかった。
種を播くだけで済めば、大変な省力化であると思い付いた。
いつも発根種をポットに移しているので、今春手抜きを思いついた。


この生育状況は6月初旬。

全セル漏れなくと云う訳にはいかない。

それでも、種を播いてこの状況ならと特段の心配はなかった。

平均的な苗の生育状況ではなく、セルによって大きな苗が出てくる。

その後、ハムシの被害で生育障害に合う。大きな葉がいくつか消えていく。

6〜7月には日照不足。1時間未満の日が続く。育っていた苗が消える。

原因は他にもあり複合的で特定できない。発根種の播種で大きく育つ苗もある。
見えない処に大きな原因が隠れているのかも知れない。


これは苗を定植したブロックの生育状況である。
筒型、段ボールセルが混在するブロックで生育状況は大きく異なる。
違いは育苗の苗の定植である。1〜3月頃発芽した苗が大半を占める。
日照不足は同じである。花が咲き、実を着け始めた。


落胆もあれば、大いなる期待のブロックもある。
昨年秋に定植した秋苗栽培法の発端となるブロックである。
紫根の収穫時期が近づいている。

   「らくのぞみ けんとうたがえ なえみつめ」
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秋苗の栽培サイクルスタート

2019-08-22 15:19:08 | 日記
「秋播きの種、苗床へ播種」
秋苗の栽培サイクルを確立したい。
昨年は、9月5日に苗床へ播種をしている。彼岸には耕作ブロックへ定植。
定植には向かない双葉の幼苗も含んでの作業であった。
冬場を前にそれなりの生育をしたが、霜柱で紫根が地上に抜け出る苗もあった。
定植までの1ヶ月で本葉4枚まで生育をさせたい。


雨の多い週である。播種には最適な期間と閃いた。
雨の合間を見図って、5列の溝を作る。


1粒1粒、昨年の種を丁寧に並べる。1列目135粒、2列目140粒MSP(大)
発芽力は確認できているが、発芽率は不明である。


手間より3列目180粒MSP(並)ここまでは発芽の期待出来る列である。
2列目190粒、1列目217粒、総数862粒カウント誤差範囲は5粒以内である。
この2列は選別で除外品とした種で、発芽力のある種も含み、その可能性に期待する。
10日後、9月1日頃にはポツポツと発芽の予想であるが・・・。


7月の発芽テストの苗、本葉3枚である。大きな苗がある。
放置された苗床箱から発芽してきた苗である。いつの種であるか不明。


枯れ枝の種を冷凍庫で保管して、発芽テストの結果を見る事にした。
キッチンペーパーに並べる方法は、この時期まず不可能。根よりカビが先になる。
カビの発生を抑えるには、一定時間冷蔵庫へセットを入れなくてはならない。
1週間続けるが、give up セットを変更。赤玉土をパックに敷いて種を移す。


移動する際、発根の兆しのあった種は翌朝繊毛を開く。

4粒が発根しポットでの育苗となった。
短期間の冷凍保存の処理の種であった。

   「ひらめきを おいかけおいて おいのひび」
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日本ムラサキ、台風一過

2019-08-16 20:38:18 | 日記
「秋苗栽培のムラサキ踊る」
大型台風10号、突風が発生‼️畑の作物に被害発生か❓
近くにりんご畑がある。まだ実は小さいので心配する程の事ではなかった様である。


秋苗栽培のブロック、かなり揉まれた様である。

分枝が長く伸びて、沢山の種子を付けている。

普段お決まり強い沢風に悩まされているので、防風用にネットで囲まれている。

しかも、苗間隔が狭く植えてあるので枝が折れる心配は無い。

それにしても、1本1本が直接強風を受けて揉まれたら根元が傷む被害が出ても仕方ない。

こんな栽培方法で、普段から強風が吹き荒れる対策が難を逃れる事になった。秋苗は、間も無く生育12ヶ月になる。
株によっては、種子の採取を行う段階に来てる様である。
長く伸びた分枝の先端に花が無ければ、いよいよ紫根の収穫時期を迎える。

「ふきあれる 🍃かぜやりすごし🌱ねはいかに」
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日本むらさき、秋苗の枯れ枝

2019-08-08 19:06:42 | 日記
「枯れ枝の種、発芽テストへ」
長すぎた梅雨には困ったが、その後の酷暑も辛い。
先月 7/25 雨の後、雨がない。しかも、この10日間は35℃以上の気温である。
畑に200L のタンクがある。3月残雪を投入して満杯にした水が入っている。
朝、夕の給水をするが、5ブロックもあるので計画的な散水が必要である。
10Lジョウロで3回、日に60Lが消えていく。
自宅の雨水タンク100Lを合わせても5日間で底をつく。


昨年9月に発芽、秋植えの3ブロックには給水できない。
乾燥には強いので心配もせず生育を見守るのみである。
枯れる茎が時々出てくる。原因は不明。11ヶ月目で生育を終えたのかも知れない。


シッカリした種を着けているので、撮り集め選別をする。

すっかり枯れた枝と分枝が枯れて緑を残す枝である。
酷暑で畑の草取りは中止。きゅうり、スイカを収穫して納得の昼寝。


暇といえば、暇。5個ずつに集めて集計。
102個(大)56個(並)2時間内の沈下種である。


中央下が102個(大) 上は56個(並)
早速に低温処理に入る。今回初めて冷凍庫を使う事にする。
夜間は冷凍庫、朝から冷蔵庫保存である。
3、5、7日間で3分の1を取り出し最適な期間を探る事にする。
テストは名ばかりで、発芽力も定かではない・・・。これまた暇人の暇つぶし。
しかし、秋苗の種の準備が急がれている折、急を要するテストでもある。

   「くさとりを やめてうまれた なつやすみ」
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日本むらさき栽培記録、8月葉月

2019-08-03 19:34:33 | 日記
「ムラサキ苗、驚きの再生」
長い梅雨であった。雨がなくとも薄日も射さない曇り日もあった。
大きく広がった緑の葉が、黄色から褐色へと変わり行く姿を見る事になった。
手の施し様も無かった。ハムシの被害が追い打ちを掛けた様でもある。
すっかりダメかと思った苗の中心にわずかな緑を発見。
再生するムラサキに驚きの期待を寄せる事になった。


消えそうで、消えずに緑が大きくなってきた。

枯れずに緑を残していた苗である。

本葉3枚が痛々しい。芯に新たな緑が伸びてきた。

5枚の本葉、黄変するも何とか留まったか。中心の緑に期待。

これだけ茎立ちがあれば、大丈夫だろう。

先月7/12 紹介の害虫被害の苗である。ここまで、回復した。

茎立ち後に本葉を失った苗。
先端部が再生してきたが、隣の苗に何時追いつけであろうか。
ほとんどが同じブロック内の苗の状況である。
生育不良の原因は特定できずにいる。ハムシの被害、日照不足、被覆培土、播種方法と時期・・・。
これら全てに原因がと思うが、元気で心地よく生育している苗も多いのである。
後3ヶ月、どのような姿になっていつだろうか。

  「きのぬけぬ はたけかよいに あきがくる」
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