紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

ムラサキ栽培記録、卯月(続2)

2019-04-21 19:10:45 | 日記
「栽培装置の工夫 No.2」
ムラサキの栽培準備は耕作から始まるのだが収穫の事を思うと
どうしても、栽培装置なるものを考えてしまう。
一般的には筒形の物が使われている様である。
塩ビのパイプ使用である。これには費用がかかる。
限られた広さで多くの栽培を考え「装置No.2」なるものを設置する。
昨年使った波板で使い回し程、低コストはない。


波板の幅は60cmで同じだったがカットした長さがマチマチだった。
収穫の際の仕切りなので、根が分かれて横に生育する近くに埋める事にする。


設置方法は前回のダンボール装置より容易であった。
立板はそのままで、折板は60度に折り正三角形になる様にしてみた。
ダンボールの正三角形を下にアイロンで熱するとピタリと折れる。


折板パーツが一つ少なく、途中で中止。
土を投入すると、どこに仕切りが入っているのか判らなくなる。


翌日、敷設終了となる。目印に三角形の中心に棒を差し込む。
96本が、このブロックの栽培数となる。
畝立てで植え幅を取るとチドリにしても、このスペースでは20本以下であろう。

粘土質の畑なので、こうした事をしないと収穫の際に無駄な労力を使う事になる。
スコップ一つが頼りの畑仕事である。
  
   「焦るなよ 春まだ浅き 北信濃」 
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考察、早春の紫根掘り

2019-04-13 17:16:27 | 日記
「掘り残しの紫根収穫、思わぬ誤算?」
4月の天候不順には参った。4月に入って雪、霙、雨の日が続いた。
その後の、畑仕事は泥濘で作業にならない。掘り残した紫根を早く始末をつけたいのだが、
日々後回しになってしまう。天気には逆らえぬ、小さな誤算であった。

昨秋、掘り残した原因はやや諦めての掘り残しでもあった。
このブロックは「秋ののげし」が異常に大きくなり、他の雑草も大きくなりムラサキの根元が判らなくなっていたのである。
心当たりがあって春先に持ち越した訳である。

定植した苗数に対して、収穫した本数が大きく減少している。
昨年を思い返すと、定植した後大雨が来てその後高温、日照りが長く続いた。
給水は、焼け石に水の状態だった事を思い出す。
これで、消えた苗も少なくは無かった。

3月末に掘り出した紫根を検討する、小振りの物が多かった。


10本で150gほどである。乾燥すると70g程になってしまう。
この思いが、大きな紫根を期待する様になった様である。


反対に超大物紫根、である。径3cm胴廻り7cm長さは45cmを越える。
期待していた紫根である。重さは、1本で100gであった。
しかし、大きいが中心に空洞がある故かイマイチの重さである。


まずまず、の紫根である。共に50gであった。
大きなブロックで、苗は晩秋から12〜1、2月に発芽した苗が多かった。
生育月数で大きな紫根を期待したのである。



この紫根は、別の問題を抱えている。
紫根の表皮の色が飛んでいる。染料としては使い物にならない。
肥料成分が多いと、こうした紫根になってしまう。


最も恐れていた心配が現実の物となって、土の中から出てきた。
まさか、これ程までに傷んでいるとは想像でき無かった。
生育月数で傷みも早くやって来た。大きな誤算であった。

紫根の大きさは先に紹介した超大物紫根(下)と同じ位である。
この栽培場所は、数年前ニンニクを収穫した位置に重なっている。
が、それがこうした結果と関係があるとは思えない。
土の色を見ると黒ずんだ層が時々出てくる。お試しにと有機肥料を入れた記憶がある。
ノゲシやヒメジョン等秋の草花が異常に大きくなったのは、それと関係があろう。

大きな紫根に魅入られてはならない。「紫草」は山野草である。
野にあって程々の品の良い紫根が、本来の良い成分を持っていると考えたい。

   「おなじめで うどとむらさき ながめたり」
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ムラサキ栽培記録、卯月

2019-04-06 17:05:14 | 日記
「栽培装置の工夫」
昨年秋、紫根の収穫は手間取って苦労した。
特に耕作放棄の畑では紫根は、地中深くまで伸びて石を抱いてしまった。
今年の栽培地の耕作を始める前に収穫方法を考え続けた。

一昨年度はパイプ栽培で数も少なく、庭先での栽培で、この苦労はすっかり忘れていた。
パイプ作りには多少の経費を要した。また、かなりの手間暇を必要とする。
一冬、考え続けて結論を得た。


ダンボールを黒マルチで包んだものである。
ダンボールはスーパーマーケットでの買い物の際に只でゲットした。


1セットは長さ90cm深さ45cmの立板
15cmで屏風畳みになる折板を4列繋ぐ。


2セットを並べて敷設、1ブロックとする。
1ブロックで100本栽培できる様にした。


鍬とスコップのみで50cmの深さを掘り上げた。
さすがに50cmの地層は均一ではなかった。
硬い粘土層の下に瓦礫があり、その石を取り除いて50cmに達した。


NO.4 ブロックまで敷設。
計400本を栽培できる計算だが、結果がすべてである。
15×15×15の三角形の仕切り枡には発根種を播く事にしている。
6〜7ヶ月の生育期間で収穫する予定である。
栽培装置の工夫は次に、塩ビ波板を検討中である。
100本単位から1000本単位の栽培にならないと営農としての栽培にならない。
農家ではないので、そこまでは不必要な事だが・・・。

  「ひらめきて つくりしものは やくだつや」
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