紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2017師走、日本むらさき越年の苗

2017-12-29 19:13:05 | 薬草栽培
「日本むらさき秋苗の生育、その後」
9、10、11、12月に発芽した苗は、最長3ヶ月を経過した。
露地で生育する時期までは、まだ長い道のりである。

  秋苗(9月中旬発芽)


本葉4~6枚で生育を停止。
今後、休眠期を2ヶ月程を経て新芽苗となる筈である。
  秋苗(9月中旬発芽)



   秋苗(10月中旬発芽)
本葉4〜5枚で生育を停止。



   秋苗(11月中旬発芽)
本葉4枚で生育を停止。
温室内の気温が安定を保てば、このまま春苗となるかも知れない。



 秋苗(12月中下旬発芽)
50個の予定が70個を超えてしまう。毎日3〜5個発芽してくる。
春苗1番となるであろう。



スペースの関係で6cmのポットを使っている。
温室の設定温度は20°Cである。
うっかりしていると陽射しの入る日には、25°Cを超えてしまう。
ポットの用土が乾く頻度が多く、給水に労を要する。

年末の大雪である。
春が早いと助かるのだが・・・・・。

「ゆきつもり ゆきまたゆきの よほうなり」
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睦月正月、むらさきの発芽に期待

2017-12-26 13:59:12 | 薬草栽培
「元旦にむらさきの発芽を期待して種を播く」
種の選別がやや確実性を欠くので、相変わらずの発芽試験である。
元旦に発芽を期待するのは、少々無理がある。
しかし、結果次第で選別結果の判断の資料となる種も播いてみた。

1、2列は種の大小と苗との関連性を再確認するためのテストケースである。


以前、種の大小と発芽する苗の大小との関連性を気にした事があった。
できればその後の生育を追跡してみたいのだが・・・。
小粒7個と特大15粒との比較は顕著なものとなるだろうか。



種を篩に掛けて特大には及ばないが、並の種よりやや大ぶりの種である。
この後 3、4列に選別結果の判断材料と関連性のある種を播種して置いた。



低温保存3週間後、温水浸け4日間で12月23日に赤玉土に種を並べた。
川砂で種を包むように浅く埋める。
発芽予測は1月3日である。一斉に発芽とはならない。
気の早い種は元旦には芽を出すかも知れない。

苗床、空き部分は2月に発芽する種を播く予定である。

 
 「たねまきて もときたみちを ふりかえり」

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日本ムラサキ、師走の発芽に困惑

2017-12-21 16:31:59 | 薬草栽培
「細々続く、師走の発芽」
種の選別で除外にした種の中身を調べて見る。
特に違いはなく、選別方法に疑問符がついてしまった。
発芽試験をして見るより方法がない。


簡易パックを使って、選別で除外にした種を播いて結果を見る事にする。
10日目に7粒が発芽してきた。その後、日を置いて2粒、3粒、5粒と発芽が続く。



この日は別のパックから初めての発芽を確認。
待つこと20日間、選別では可能性のある種のランクであった。
発芽の兆しがあると早めに抜いて、根を傷めないように育苗ポットに移す。



育苗ポットで数日して双葉を広げて生育が始まる。
簡易パックには、まだ発芽の可能性のある種があるので暮れまで待つことにする。


10日間で35粒が発芽して来た。しかも廃棄ランクであった。
選別方法の見直しが必要となった。水に沈む種を時間を決めて選別したのだが・・・。
浮種の原因を追求しなくてはなるまい。
種の乾燥する度合いが異なる故ではなかろうかと推察している。


   「たねまきて そだてそだてて としわすれ」
    「どのたねが めをだすたねか めをこらす」




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霜の朝

2017-12-17 10:41:16 | 植物
「ほたるかづら(ムラサキ科)のその後」
ほたるかづら(むらさき科)の再生 2017/06/07 投稿
「散歩中、眼を奪われて見惚れた野草」のサブタイトルが付いている。
ほたるかづらの再生(続編)」2017-06-26 投稿
「ほたるかづら(瑠璃草)再生に確信」のサブタイトル。
その際、採取地の土手は草が刈られて戻すことが叶わなかった。
それは自宅庭先に根付いて、生育が続いていたのである。


11月に入って夏草が消えて、生育力がある野草が現れてきた。
ほたるかづら(むらさき科)である。
茎が伸び、先端が地に触れて根を出して、増えて行く様である。


12月に入り何度目かの霜を受けたが、特に影響を感じさせない。

-6°Cで厚い霜が降りたが変化は無かった。
雪の下で、この緑の葉は春を迎えるのであろうか?



霜柱が出来る冷え込みである。日本ムラサキの種を播いてみた。
霜柱の間に選別で除外にした、廃棄の種である。
発芽の可能性のある種も僅かであるが含まれていると見ている。

   「このやそう おさなきころに なじみたり」 
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師走の紫根染め、2017

2017-12-06 16:48:49 | 紫根染め
「台所で紫根染め」
11月末に収穫した紫根で試し染めをする。
自宅の台所で簡単に紫根染めができる事も藍染と違って好都合である。 
今回の染色結果である。大満足の試し染めであった。


絹のポケットチーフとコースターである。


今回使用の紫根で、乾燥はせず冷蔵庫で保管していた。
まだ瑞々しい紫根で、細根が多く染液を作るのには好都合な部位でもある。約300gを水1Lで湯煎する。
温度は50°Cをやや越えるくらいでゴム手袋をしてやや熱い程度で、冷えてくると時々ガスを点火して温度を上げるくらいで良い。
濾過袋を揉んで紫根を擦り合わせて染液を出す。使用したゴム手袋が真っ赤に染まってしまう。


布を染め液に入れて、絶えず布や染め液を動かす。
約30分間であるが、その終わりのあと10分が効く。


染め布をまとめて絞り染め液を切って、1回目の中干しをする。
布が乾いてから、再度染め液に入れて30分間染め液を布に染み込ませる。


2回目の中干し

3回目の中干し

媒染前の色の濃さを検討する。
コースターの色の入り方がもう1回必要と思われる。


取り敢えず1度媒染をして見る事にする。

水400ccに媒染液40ccのアルミ媒染である。

室温で頃合いを見て、媒染液から出して水洗いをして乾燥させる。

この後、コースターは4回目の染色をしてる。

ポケットチーフとコースターの色の違いは、もう1度の染色で赤味の紫を得た。

      「よきいろと ほれぼれすれば としわすれ」
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