紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

早春の庭先、点描(続)

2018-04-13 20:05:35 | 植物
「いつもの所に例年の芽」
探していたイカリ草のもう1株が見つかった。
雨の直後に、待っていたように芽を出して来た。
ブルーベリーの根元近くで、踏み歩く場所であった。


元々、この場所に20年以上も前からずっとあったのである。
ブルーベリーが後に割り込んで来て、踏みつけられる事が多くなっていた。


既に前回紹介のイカリ草は花を着け始めた。

モミジアオイの株からも新芽が出て来た。
株元をもっと深く切っておいた方が良かったのかも知れない。


新芽はこのままで良いだろうか?
狭い庭では1本立ちの方が良いのだが・・・。
このままだと大きな藪が出来てしまいそうである。



日本茜も芽を出してきた。


ブロック塀際に毎年のように芽を出す。
根の行き着く先、故であろうか?


チュウリップの根元の日本むらさきの芽である。
これはこのままで、一群の日本むらさきとして生育するに任せる事にする。

「あめのあと🍀いつものやそう🍀そろいふみ
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紅の花を求めて・・・

2018-04-04 20:32:56 | 植物
「モミジアオイの発芽に挑戦」
昨年、見事な花を咲かせたモミジアオイの「くれないの色」が忘れられない。
畑の一角を見事なモミジアオイの一群で彩りたい。
苗を増やすしかない。幸いなことに紙袋に1果の実が残っていた。


宿根草なので種は取らないのだが、増やしたい思いが既にあったのであろう。

実を割ってみると種が転がり出る。

中身を、詳しく確認したくなった。


1房に5室あり、各室より9、7、8、9、9粒 計42粒あった。
はたして、事良く発芽するだろうか。


数が多いので、セルポットに播いてしまった。

6cmポットには2粒で9ポット

昨年庭先で咲いた1輪である。

      「くれないの はなをもとめて まくたねや」  三好達治
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驚異の耐寒力、ほたるかづらの生態

2018-02-02 19:31:46 | 植物
「ほたるかづら(ムラサキ科)の生態を追う」
昨年、庭先で生育を始めたムラサキ科の多年草の野草がある。
幼少の頃、水田の土手で咲く綺麗な花を見つけた記憶を元に再度探し当てた野草である。
長じて故郷は離れたが、現在の住まいは郊外の里山である。

散歩の途中で懐かしい草花を見つけたのは、昨年の春5月1日であった。
瑠璃草とも呼ばれる「ほたるかづら」である。

前掲
  <ほたるかづら(むらさき科)の再生 2017-06-07 16:24:51 | 植物>
  <霜の朝     2017-12-17 10:41:16 | 植物>

雪の下から顔を出してきた「ほたるかづら」を改めて見直す。


例年に無い寒気が続く大寒である。
1月、最低気温がプラスの日は0.4℃、2.4℃の2日間のみであった。



真冬日が3日間連続となったり、マイナス11.1℃を記録した。
日の平均気温、プラスの日数は10日、マイナスの日は21日間に及ぶ。
雪の下とは言え、この厳寒を凌ぎ切った姿である。
相当の耐寒力を持つ野草でないと緑を保って冬を越せない。



牧野富太郎の植物図鑑(1953)には「深緑色ヲ呈シ冬ヲ凌イデ枯レズ」とある。

この様子だと、5月には庭先で「ほたるかづら」の花を見る事が出来そうである。
果たして、その花から図の様な種を得る事ができるのだろうか。


他にも、期待する野草がある。
言わずと知れた「日本むらさき」である。


雪を冠した発泡スチロールの容器に、未発芽の種が入っている。
温室で発芽できなかった種や不稔種として廃棄した種である。
一度、諦めた種から発芽を見たら喜びも一入である。
自然の力で発芽するかどうかの試験でもある。

   「さきざきに きたいをいだき かんがあけ」

 



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霜の朝

2017-12-17 10:41:16 | 植物
「ほたるかづら(ムラサキ科)のその後」
ほたるかづら(むらさき科)の再生 2017/06/07 投稿
「散歩中、眼を奪われて見惚れた野草」のサブタイトルが付いている。
ほたるかづらの再生(続編)」2017-06-26 投稿
「ほたるかづら(瑠璃草)再生に確信」のサブタイトル。
その際、採取地の土手は草が刈られて戻すことが叶わなかった。
それは自宅庭先に根付いて、生育が続いていたのである。


11月に入って夏草が消えて、生育力がある野草が現れてきた。
ほたるかづら(むらさき科)である。
茎が伸び、先端が地に触れて根を出して、増えて行く様である。


12月に入り何度目かの霜を受けたが、特に影響を感じさせない。

-6°Cで厚い霜が降りたが変化は無かった。
雪の下で、この緑の葉は春を迎えるのであろうか?



霜柱が出来る冷え込みである。日本ムラサキの種を播いてみた。
霜柱の間に選別で除外にした、廃棄の種である。
発芽の可能性のある種も僅かであるが含まれていると見ている。

   「このやそう おさなきころに なじみたり」 
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ほたるかづら(むらさき科)の再生(続編)

2017-06-26 17:13:29 | 植物
「ほたるかづら(瑠璃草)再生に確信」


水に挿して置いた、ほたるかづらから根が出たので用土に替えた。
その茎から新芽が出てきた。間違いなく根を広げ再生を果たしたと思われる。
カップ麺の鉢は少々風流さを欠くが、余り気にはしていない。
いつか折りを見て散歩コースの土手に帰すつもりだからである。


水中で根の出た枝を用土に植え替えて暫くして、先端の葉が変色して来たので3節を残して茎を切った。その茎を又、水に挿して置くとその短い茎から根が出始めた事を見つけた。
根は節の下からでまだ数日前に始まった様である。前回は3cm程の生育を確認してから土に替えた。
用土を準備して置く必要がある。


別の茎からも根が出ている。倍々ゲームの様に成って来た。
これら全てを同じ土手に帰したら、ひっそりと咲くほたるかづらではなく、遠目にもそれと知れる花となるかも知れない。
「蛍蔓の和名は緑草中に点々として開ける其の紫花を蛍光に比せしものにして・・・」と牧野植物図鑑に記されている事を見ると、一面の群生とはならないのかも知れない。


「ひとくきの 🍃🍃 えだをたおりて🍃🍃 ばいがえし 」

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