紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2124日本ムラサキ・霜柱を乗り越えて

2024-12-28 14:44:33 | 日本ムラサキ栽培
「高い霜柱に見舞われる日本ムラサキ」
先週末の朝、庭先を見て驚く❣️過去にないサイズの霜柱であった。

霜柱を見た事もない方も居られると思うので紹介しよう。
当日12/21最低気温 -5.2°C 当地観測-6.0°C であった。霜柱を”地の華”と言ったのは誰だったろうか❓


根の浅い草は引き抜かれてしまう。かつて畑で玉葱の苗が、揃って根を剥き出しになり困惑した事が思い出す。
爪楊枝を挿して見る。6.5cm のサイズなのだが、ほぼ同じで隠れて仕舞そうであった。
そう言えば、冬越しの対処もせずに日本ムラサキの苗床も皆引き抜かれた事も思い出した。
爪楊枝ほどの赤い根であった。植え直しをしたのだが・・・ダメだった。


日本ムラサキは根が深いので、引き抜かれる事は無かったが葉が痛々しい❣️
浅い植木鉢で栽培を始めるが、生育後生育不良となり急遽地面に移して、何とか命脈を保つが茎立ちは出来なかった。


翌々日、どうなったかと❓平然たる様子であった。幾分黄味は増したが・・葉を根元からカットして置こうか❓

隣は、種子も沢山着かせた1本で、寒さに耐えて脇芽が生育しているのが見えた。
これはや々深めの鉢栽培であったが、隣に定植して充分に生育し種子の採取もできた。茎は地面際でカットが良いようだ。


4本が叢生して生育し、多くの種子を採取できた。紫根は春先にでも掘り出そうか❣️
当地長野市は山岳地帯を含めて、広範囲の地域となり善光寺平中心の旧市街とは随分異なる。
昨年は2月に31cmの大雪で慌てたが、厳寒気は1・2月である。
雪があれば最低気温がマイナス日でも草木には被害は出ない。3月が待ちどうしい・・・❣️

「ゆきありて さむさをしのぎ つきをみる」


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日本ムラサキ・種子の選別レベルアップ

2024-12-21 22:15:42 | 日本ムラサキ栽培
「種子の選別に少々拘る様になってしまった」
種子を選り分けて保存する訳だが、傷んだ種子・極小の種は目視で済ませてしまう。
勿論、浮種検査をして多くの種子を廃棄用紙コップに投入する結果となる。
時々その紙コップからの発芽があり、その生育を見ているのだが気掛かりな事に気付いた。
紫草の生態は、他の野草とかなり異なる様相を持っている。
花期が長く、1輪の花に結実果は1〜4個と変則的である。種子の大小と関係があるのではないかと・・・❓


種子の大小の選別は、目測と言う訳には行かない。
目ザルを使って、それなりの結果を出していたが・・・❓厳密に揃えたいと判断❣️
型染めをしていた頃、使っていた丸キリを使ってプリント用紙に穴を開け用具を自作。


丸キリ12号は1.9mmで残る種子はなかった。種子のサイズに見合うキリは・・無い。
”帯に短し襷に長し”である❣️


爪楊枝をキリの先に挿してみた。2.2mmが楊枝の太さである。
これだと残る種子はない。楊枝に1.7mmサイズの箇所にマークをして穴を開けてみた。


あれこれと、幾つか作っては試し何とか最も確実な一つを採用❣️
下段丸キリの横の細長い100粒入りの箱である❣️


ノギスで1.7〜1.9mmを計測、1.7mmサイズに決め、選別を開始❣️
残る種子、落ちる種子。1回に選別箱に入る種子はスプーン半分程・・・時間が掛かるが根気良くやるより他ない。


箱はバットに入れて、スプーン半分の種子を入れバットを揺する。
僅かに残る種子、楊枝の先で触ると落ちる。目測で危うく残る種子を落として単純作業は続く。
落ちる種子は”並”扱い。残る種子は”大”扱いとなる。
落ちる種子は100粒セットの別の箱で”小”として紙コップへ入れ廃棄。


「やれやれと ひといきいれて こしたたず」 
 「とうじのひ ゆきのけはいに はやひぐれ」
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日本ムラサキ・発芽の生態観察

2024-12-14 16:35:43 | 日本ムラサキ栽培
「発芽の生態が多様な日本ムラサキ」
発芽する事に安心してか、その後の生育過程を特に気にする事はなかった。
間も無く、本葉が開き順次一様に生育する様子を見ていたからでもある。
皆一様で無い事に特に気付いたのは、種子は”廃棄処分の種子”からの発根種 故であった。


紙コップ内で発芽した種子で、気付いて取り出して見ると多様な発根・発芽状態であった。
これまた、良し悪しに関わらずポットに移して生育を待った。


双葉は特に問題ないが、本葉の生育が片方だけである❓❓

4日後、互生の片方は出てこなくて不明な形態になる。先が思いやられるが・・・。
翌日には極小さな葉が3枚見えた(ルーペで確認)


本来は、本葉は このように双葉に十字の形で生育してくる。
本葉は双葉と違って互生となって生育するので、僅かに前後して出てくる。


極めて健やかな生育過程である。若干差のあった本葉もほぼ同じ大きさで生育。
本葉は長さ6〜7mm幅3~4mmであるが、茎立ちと共に生育して開花期には長さ5cmものサイズになる。


双葉が丸く互いに引っ付き合っている生態である。原因は不明。
根元の茎が土の中に隠れている。それでも、本葉が覗き始めた。


4日後には十字の形で生育してきた。これから、双葉に頼らず大きくなるだろう。

極小の発芽である。種子のサイズを一周り上回った程度で生育も周回遅れである。
種子そのものが、極小だったのかもしれない。小粒を廃棄する理由は、これ故である。
「栴檀は双葉より芳し」の言がある」が・・・・「紫草は双葉より多様なり・・❓」

  「むらさきは よりあかきねを ちにかくし」

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師走の雪囲い

2024-12-07 17:50:23 | 日本ムラサキ栽培
「庭先の苗床に越冬を凌ぐ対策」
街中の住まいに転居して、冬越しの苗床を覚悟して苗を育てている。
栽培地の畑を離れて、南の街中である。昨年は、里山の自宅よりは降雪量も少なく凌ぎやすい冬であった。
しかし、風雪は厳しく、大雪もきた。


前月11月中に最低気温は0°C を何回も計測、霜の日も多くなった。
苗床の日本ムラサキは僅かに黄変したのみである。


天気予報は連日の雪マークになった。急遽、越冬準備に動いた。
緑の葉はいづれ枯れて、へばり付くのでカットする。
カットして見て、苗の生育は寒気に備えるロゼット状態であった。


1列はそのままにと、迷ったが冬場は長い、厳寒の日々が脳裏をよぎる。
共に緑の葉は地面際でカットする。春先、新芽の生育に邪魔になるだけだ。


藁束を解いて、2段重ねで苗床を覆う。畑では土手の葦を使っていた。

風雪で乱れないように、不要となった葦簀を切断して広げた藁を覆う。
日暮て、辺りは薄暗くなってきた。


最後は遮光ネットで全体をカバー。遮光は意味はなく、通気性を重視する。

種子を採取した株は根元でカットして、冬囲いはしてない。紫根の収穫はしなかった。
根元からの2年目の新芽を育てる予定、これは簡単では無いのだが・・・?

       「はをきられ むごきしうちに はるやくる」  

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