紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・盛夏の生育

2020-08-30 20:02:14 | 薬草・薬用植物
「マルチ栽培のムラサキの生育」
当地長野市では梅雨明け後、経験した事のない暑さが続く。
3週間も雨はない。30°C以上しかも最高気温35〜36°Cが連日続く。
最低気温も23〜25°C。例年お盆過ぎには秋風の吹く日が出て来て、凌ぎ易くなるのだが・・・。


草丈は大きいのは130cmに達する。常に花が最先端にある。

根元近くの茎の太さは10mm、未だ緑色である。収穫期には株元は1.5cm木質化する。

葉巾は5cm,艶やかな緑色を保つ。

長さ13cm、この葉の脇から分枝が生育して行く。

各本葉の脇から10本以上の花茎が伸びて来るので、軽く纏めてやる。
分枝の先端が分れて花茎は更に伸び続ける。花も分枝が伸びれば何時迄も咲き続ける。


根元近辺である。分枝は隙間を突いて伸び、葉を広げて更に上に伸びる。
全体的に涼やかな姿である。風を受けて倒れるので支柱を添えてやる。
茅(カヤ)の茎を使って見た。昨年の茅を保管していた。


黒マルチの栽培地は、耕作放棄地でブタクサが3mにも及ぶ勢いで密生する。
これを風除けの壁に利用している。マルチにすると雨が無くても心配はない。
その分、地中深く紫根は伸びている。腐葉土が多く肥料成分が効いて生育も早く、更に大きくなるだろう。
紫根の収穫は大変な労力を要する畑である。果たして収穫は可能か?

   「むらさきの そだちながめて としわすれ」 

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日本ムラサキ・酷暑を凌ぐ

2020-08-22 15:14:50 | 薬草・薬用植物
「例の無い暑さを耐え抜く日本ムラサキ」
最高気温36°Cの暑さが続く。雨は無い。同じ畑で栽培しているモロッコインゲン、
ナスが葉を失い始めた。日本ムラサキも心配で仕方がないが、案ずることはない。
既に紫根の先端は地表下深く30cmまで達している筈である。


葉が丸まり始めたら水分補給のサインである。

黄色い葉は一般的には肥料不足の原因とされている。
肥料は全く使用してないので、これも給水のサインかもしれない。


天気の良い日の午後、決まったように強風が吹く。
その防風対策として、遮光ネットでブロック全体を包んでやる。
手間の掛かる厄介な作業であった。


第3ブロックは特に心配することもなく、開花が多くなった。

ゆったりスペースの第4ブロック、遮光ネットの防風効果が心配。
1株毎に支柱をしないといけないかも知れない。
それは大変な作業である。ネットの上に分枝が茂って出てきてからでは更に困難か?
茎が曲がっているのは風の故である。
給水タンクは200Lであるが既に底が近くなってきている。
毎日給水をする訳ではない。雑草を抜き土の様子を見ての判断である。
この暑さで、雑草も伸びない。

    「くさがたえ むらさきだけが のびるなつ」
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2020 酷暑の畑で

2020-08-16 19:35:39 | 染料栽培
「蓼藍の収穫」
長い梅雨が明けてから、一転して雨らしい降雨がない。
既に2週間経過して水不足が心配になってきた。


蓼藍の種を絶やさない為に毎年わずかに育て続けている。
昨年栽培した場所から発芽してきて梅雨時に藍の葉は大きくなった。


少し種を播いたので午前中に刈り取る。即、並べて乾燥する。

夕刻裏返してみると、少し緑が残っていた。
翌日昼にはカラカラに乾燥。昨年より多い収穫である。


10年前この畑を借りた時、畑の半分が蓼藍の栽培であった。

染色物の整理で藍染の手拭いがたくさん出てきた。
すっかり染料栽培農家の日々となり、藍染に腐心していた頃が懐かしくなってきた。


日本ムラサキは元気である。
しかし35°Cを超える日々が続くと、給水作業必要となって来る。
ブルーシートを波板仕切り線まで戻す事で、何とか堪える。
自宅の雨水タンクは間も無く空になってしまうだろう。
近くを流れる小川の水音も途切れ途切れの小さな音になってしまった。

「かみだのみ すればするほど うらみぶし」


下記ホームページは契約解除を致しました。9月末日まで閲覧可能です。

 http://www.sikon.sakura.ne.jp/pg135.html 

以後このブログがホームページとなります。 
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日本ムラサキ・2020・葉月

2020-08-09 20:03:01 | 薬草・薬用植物
「8月の生育を追う」
長い梅雨の後、反転して雨の無い日が続く。
支柱を用意していた所であったが昨年と同じにするか迷ってる。

生育の一番早いマルチ畝では、既に風を受けて茎が倒れ始めてしまった。


昨年と同じ方法に決めるが、既に倒れた茎には葦を使って立て直す予定とする。
葦の茎は強くて、チョッとした支柱には好都合な材料である。
土手の葦を刈り取り、束ねて保管して置いたのである。


第1ブロックの生育である。下草が大きくなり草取りの必要がある。
土が乾き始めたので草取りが厄介となる。


第2ブロックの生育である。このブロックの生育が一番心配であった。
下草に隠れて、生育をしていた。1ヶ月の生育遅れ状態である。
確たる原因は不明である。天地返しの耕作結果によるのではと推測している。


第3ブロックの生育である。生育の早い茎は分枝が出てその先に花が開く。
間も無く、多くの茎が追い着いて来るであろう。


筒栽培のブロックで遅れて発芽した苗などを定植してある。
7月末に植えた筒もある。期待の苗もある。筒も大きい。


第4ブロックの生育である。定植後最も早く生育を始めた苗で開花も早かった。
本葉の脇から分枝が生育を始めている。蟻がその場所にいる。
この根元では分枝が早くも伸びてその先端には蕾を抱えている。


耕作放棄地の畑には野生仕立ての栽培区画がある。
遅い定植であったが追い着いてしまった。開花する茎立ちが多くなってきた。


野生仕立てとは言うが、下草の草取りはせざるを得ない。
放置しておくと、3M近いブタクサにアレチウリ、クズ、ヨモギ、ギシギシ
その他の草が負けじと繁茂する。一方それがこの区画の風除けになっている。
昨年の葦の束を使って下草を押さえてきたが、この区画は紫根を掘り出す事は
難しいだろう。耕して無い区画に苗を植えて見たのである。

栽培中のトマトが繁茂して、支柱が必要となった。
用意した竹の支柱が地面に刺さらない。土が乾いて固いのである。
次の雨の日まで待つより仕方がない。
   
 「くさそだて のぞくくさのめ すぐそだち」
 「すでになし おいのいってつ くさがすい」 
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日本ムラサキ・花から実へ

2020-08-01 19:33:38 | 薬草・薬用植物
「梅雨時の生育」
長い梅雨だった。強い雨、豪雨は1〜2回位で弱い雨が多かった。
畑では草の成長が著しく、それに呼応して日本ムラサキも生育段階を1段階ステップアップした。
花から結実、種子を確認する。まだ透き通るような緑である。


ムラサキ科特有の渦巻状の花茎で開花が終わると渦巻きが少し解けて
次の花が満開状態となる。蕾は渦巻の中心まで叙々に小さく並ぶ。


渦巻状の花茎は10月末頃まで伸び続く。1花に果粒は1〜4個。
温暖な地では暮れ頃まで花が続くのではなかろうか。


第1ブロックの生育である。生育の違いは不明である。
この時期は下草も伸びて来るので、その草取りぐらいで特に手を出す事はない。


第4ブロックの開花である。根の生育スペースは仕切りが無い。
楽しみにしている栽培ブロックでもある。


畑出入り口の”お出迎え花”「芙蓉」が咲き始めた。淡紅色が殊の外見事である。
昨年は開花までは至らずに枯葉を落としてしまった。
”お送り花”は「モミジアオイ」で、既に見上げる高さに蕾を抱いている。
足腰が不安定となった老体に元気のエールを送る見事な紅くれないである。

   「ふようさき おいしまなこに うるおいを」 
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