紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ2022・最後の定植(1)

2022-06-11 21:19:43 | 日記
「黒マルチ仕様の定植畝」
先月5/28 紹介の15m の畝の定植は天候により 6/2からスタート。
急遽、黒マルチ仕様とする。萱の草マルチは余り効果がない事が判明した故でもある。


例の治具を使って、マルチにカット穴の目安を印す。

畑の苗床で待っていた苗を水に浸けて準備。
マルチの穴開け作業が加わったので、15m を植え終わるのは何時になるだろう。


ビニールマルチのカットは包丁を使った。十字に刃を入れて、鎌で穴開けをする。
刃の背を軸に左右に鎌の柄を振ると細長い三角形の深い穴ができる。


鎌は柳刃で根の長さと比べると、良い目安となった。右の棒は土落としに使用。

苗の先端の葉を持って、穴の中へ根を差し込む。
根は一度、乾いた土に置いて、水滴を切っておく必要がある。
根に水が着いた状態では、根の先端が穴の中へスムースに入って行かないからである。

苗はやや深目に入れて保ち、棒の先で穴の上部土を少し落としてやる。
一度に土を入れないで、途中で深目に入れた苗を上に引き上げる。
これで、根の先端が真下になり根の生育に支障がなくなる。

マルチを敷くと1本植える作業は倍の時間を要する。
200本以上に及ぶ苗定植作業の労苦に耐えられるか・・・心配になってきた。

   「なえそだて そだてそこない ろうくあり」 

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放置されたポット苗(2)

2022-06-05 22:05:18 | 日記
「多様な紫根の生育状況」
ポット育苗には適正な期間がある。
不用意にも放置状態で、その結果の対応に困惑する。


ポットのラベルにメモあり。11/27 発芽の苗であった。
ロゼット状の本葉は10枚を超えている。問題は根である。
この状態では、紫根の収穫が目的である場合は何とか矯正する必要がある。

根の先端を見つけなくてはならない。
先端は白く、絹糸のように細い。
先端部を見つけ、逆さにして軽く振っていくと・・・根は切れずに解れた。


螺旋形を保つ根を水に浸けて、別のポット苗を取り出し同様に根を解す。
数分後に取り出すと主根が真っ直ぐで、細根がまとわりつく形態となった。


この形態になれば、定植も可能であるがその準備はしてない。
他の苗と並びで、矯正苗床で暫く畑の養分を摂って休ませる事にする。


12月下旬から新年になっての苗で週毎に生育サイズが異なる。

根は正に植物にとっては命綱である。それなりの管理はしていた様だ。
放置されたポットであるが、全てのポットの根は生きていた。
しかも、生き生きと見事な色を保って生育中であった。全120ポットである。
培養土は赤玉土のみであったが畑の土は、草の伸びる土である。
新芽に取って代わってから、栽培畝に定植を考えている。

  「ねがほぐれ よきかあしきか きもそぞろ」
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放置されたポット苗(1)

2022-06-04 21:02:40 | 日記
「生き返るか?ポット苗」
昨年11月末頃から発芽試験結果の苗を室内で育苗中であった。
厳寒の冬季間は室内温室で育苗を続け、5月連休後に庭先育苗とする。


庭先へ出して、水分補給は楽になる。茎立ちの苗は枯れ葉となる。
畑が多忙となり、直射日光の故かと遮光ネットを掛けてみる。


遮光ネットは関係なかった。新芽へと入れ替わり時期であった。

これは12月に発芽した苗でロゼット状の葉が重なる生育状態のまゝ。
根の生育は見事である。色は鮮明な赤で、太さも3mmを越える。


定植に申し分ないのだが、畑の苗と別畝で栽培する事にする。
取り敢えず苗床を移動するつもりで植え替えをする。


ロゼット状の葉苗は良くみると新芽が出ていた。

ポットの培養土は赤玉土のみであった。
畑の土は養分があるので2週間もすると大きな変化あるかも知れない。
茎立ちをした枯れ葉苗は、枯れていた訳ではなかった。

しかし葉がロゼット状の苗は本葉が10枚にも重なり、
根はポットの底で幾重にも重なり手間取る作業となった。

   「さていかに きれずにほぐす あやなるね」
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