The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『Tsubo』すなわちアンフォーラでのワイン造りの不思議

2013-11-03 06:53:42 | ワイン
木曜日の大通り行脚のお話です。
久しぶりに、届け物を兼ねての『想いざK』さんにお邪魔でした。

この季節の夜歩きは、飲んだあとの夜風がまた格別で、
少し歩いて参ろうか?てな調子に間々なります。
これがまた、楽しみなんだわさ・・

てなことで、飲みたさ爆発しそうな、
『11’Tsubo 身土不ニ マッスカット・ベリA ヒトミワイナリー』を小脇に抱え、
伺ったしだい。

まずはビールに、いつもの先付けが登場し、
間髪いれずに、次なる御造りに舌鼓・・・



『鮪中トロ、アイナメの昆布〆め、イナダ』をいただきました。

この時点でビールを飲んで、一段落というところでしたが、
なんとも『Tsubo』を飲みたさに、フライング気味に早速そのワインを開けてしまった!

『Tsubo』でのワイン造りは、
遥か昔のローマ時代、はたまたもっと昔のグルジアのワイン造りを連想させるわけ・・・

ヒトミワイナリーさんは信楽の陶器のツボを使うとのことですが、
木ダルより通気の良い、この入れ物が、はたして出来たワインにどんなニュアンスを付与するのか?
今年で2年目なのですが、実に興味深い・・・

まずはこの色合いを見てください、オレンジがかった縁取りの、
綺麗なルビーに、僅かな薄にごりを見て取れる様相です。



グラスに注がれますと、実にエレガントなベリーの香り♪
そこにはミネラルがききつつも、甘い花の香水のアクセントに心打たれます。

味わいは上澄みを取りきった薄旨の極致!
お出汁がきいてて、日本料理に素晴らしいマリアージュを魅せてくれるんですね。

さて『アンフォーラ』で仕込んでの、この不思議スタイル・・・
本数限定ですが、やはりこの季節の楽しみの一つとなりました。

カラダの『Tsubo』もイイけれど、ワインの『Tsubo』はさらにイイ!
てことで、『想いZけ』さんの後半は後ほど・・・