来年夏にロンドンで開かれる世界選手権代表の選考会を兼ねた福岡国際マラソン選手権大会が、小雨の降る中で開かれた。ここ数年、優勝は外国勢に占められているため、日本勢の活躍を期待しながら、テレビの前での応援だったが、残念なことに今回もまた外国選手に優勝をさらわれた。
日本選手の最高は見事な走りで3位に食い込んだ公務員ランナー川内選手。先月12日の練習で右ふくらはぎを痛め家族の反対を押し切っての出場だったそうだ。3位とはいえよく頑張った。大いに称賛したい。記録は世界選手権代表の派遣設定記録にわずかに及ばなかったため、代表内定はお預けとなったが代表の有力候補であることには違いない。
日本選手の2位は一般参加ながら4位となった黒崎播磨の園田隼選手。熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県西原村の出身。「僕が走ることで、みんなが笑顔になればとの思いを込めて走った」と、走り終わった園田選手の笑顔がテレビに大きく映し出された。