熊本地震で大きな被害を受けた熊本城天守閣の復旧工事が進められている。工事のためのブルーシートがあでやか。そのそばには 天守閣の高さの2倍はあろうかと思われる巨大なクレーンが1基、資材を吊り上げるのだろうか。もう一つ、少し小さめのクレーンがブルーシートのそばにある。工事される方の使われるクレーンだろうか。
熊本地震で瓦が落ちるなどの被害が出た「熊本城の天守閣」は、3年後の2019年までの復旧を目指すと、大西一史・熊本市長が昨年7月26日の定例記者会見で述べられた。その際、高齢者や障がい者のためにエレベーターを設置するとも述べられている。老い先短い、毎日が日曜日の高齢夫婦にとって、3年後はとても長い。はたして新しく設置される天守閣のエレベーターに乗り、復興なった熊本の町を眺めることができるだろうかと、思わぬことを考える。
心配なことも起きた。熊本市は今月20日、熊本城天守閣について、損傷が特に大きい一部を解体して再建すると発表した。市の発表によると、大天守側の出口がある附櫓(ツケヤグラ)と、大天守6階の展望フロア、小天守の入り口のある下屋から大天守につながる続櫓(ツヅキヤグラ)の3カ所の解体を順次進めるとある。
※朝日新聞の記事の一部と写真を使わせていただきました。
熊本市長は、天守閣の修復を3年で、また全体の修復を20年で終える目標を明らかにしているが、果たして計画通りに行くのだろうか。
せめて、3年後に復旧した天守閣に上って、眼下に広がる市内の景色を眺めたいものだと願っている。