毎月第2金曜日は午前10時から、市内中心部にあるNTTビルの会議室でOBの碁会が開かれる。
8日は今年最後の碁会。「76年前の今日は太平洋戦争が始まった日。国民学校(現在の小学校)の3年生だった。勇ましい軍艦マーチが聞こえてきたことを覚えている。」と、碁の始まる前に会長さんがご挨拶された。
当時6歳だった私もその日のことを鮮明に覚えている。あかりが外に漏れないように黒い幕におおわれ、40燭光の裸電球がともる薄暗い6畳間で、家族と一緒にラジオ放送を聞いていた。今は亡き父が「戦争が始まった。日本海軍が真珠湾を攻撃しアメリカに大きな打撃を与えた。」と話してくれた。
その後、4年あまりにわたって悲惨な戦争が続いた。大空襲で日本全土のたくさんの町や村が焦土と化し、広島、長崎には原爆が投下されたくさんの方々が瞬時に命を亡くされた。沖縄での地上戦は悲惨そのもの、民間人を含め多く方々が犠牲となられた。開戦の火ぶたが切られたハワイ真珠湾では約2400人の方々が帰らぬ人となられたとある。太平洋戦争がいかに悲惨な戦争であったか。今考えるだけでもおぞましい。
今朝いくつかの新聞を開いてみた。76年という時の経過とともに「日米開戦の日」は風化が進んでいる。関連する記事はほとんど見られない。わずか数行の記事をやっと見つけた。
話は変わって碁会の成績だが、久しぶりに3勝1敗でやっと優勝することができた。衰える一方の碁の腕が上がったわけではない。当日の参加者が少なかったことが幸いしたと思っている。