植木屋さんがやってきた。茂りすぎた庭の植木がご近所にご迷惑をかけてはと、植木の剪定は早め早めにお願いしてきた。昨年7月、いつも来ていただく植木屋さんに剪定をお願いしたのだが、いつまでお待ちしても来ていただけない。ご近所からも植木屋さんが来ないと心配される声を聞く。
熊本地震の復興作業の影響もあってのことだろうか。
被災した家屋の修理や撤去作業には多くの人手と、一緒に活躍するショベルカーやクレーンなどの重機が必要。植木屋さんはクレーンのついた車をもって仕事をされている。操作はお手の物だろう。多分、人手不足の復興作業にかかわり、小さな庭の剪定作業には手が回らなかったのではなかろうかと、勝手な想像をした。
お願いした植木屋さんがもう来れないのなら別の植木さんでも探さなければと考えていた昨日のこと、突然電話で明日お伺いしますと連絡があった。まさにびっくり。お願いしてから1年半近くがたっている。
その間、剪定しなかった小さな庭の木々は、林のようになっていったが、思わぬ効用もあった。
紅葉の季節、小さな庭のかえでが真っ赤に染まり、我が家にいながらにして座ったままの楽しい”紅葉狩り”ができた。
作業の終わった庭を眺めてびっくり。庭の木々がスッポンポンとなっている。
植木屋さんいわく「枝の一部に虫が入り枯れかけている。このままでは元気な枝まで枯れる恐れがあるので思い切って切りました」と。
寂しくなった庭を眺めがら「寂しいね。でも来年の春が楽しみだね」と、”うちの奥さま”と二人顔を見合わせた。