熊本に元気を届けようと熊本地震が発生したおととしから始まった「熊本復興ねぶた」。2日間に渡って熊本城・二の丸広場を勇壮に練り歩いた。
初日は雨のため残念ながら見物をあきらめたが、2日目は34℃を超える猛暑日ではあるが好い日和。猛暑もいとわず夫婦で会場へと出かけた。会場からは復興途上の熊本城がよく見える。
午後6時過ぎ、豪壮な太鼓の音が生り響き、広場の奥から、鮮やかな電飾に飾られた、幅約9メートル奥行き7メートルの華やかで豪華な「大型ねぶた」と、今年、初めての「小型のねぶた」4基が、そろり、そろりと動き出した。見物人の前を4列になって練り歩く4基のねぶたが醸し出す迫力あるパフォーマンスは、たくさんの観客を魅了してしまった。見物人の中からは感嘆の声が上がり、涙を流す人もいたという。この夜の見物人は3万5千人を超えたそうだ。
この祭りのもうひとつの名物、浴衣の裾をひざまでたくしあげ、花笠にたすきがけといった衣装で、威勢よく祭りを盛りあげる青森から来た「ハネト」は50人。「ラッセーラ、ラッセーラ・・・」の踊りに、たくさんの見物人は大いに感激。何人もの地元の見物人が「ハネト」と一緒に踊り出した。
「熊本復興ねぶた」。年老いた老夫婦には思わぬ感激の贈りもの。今年もまたこの感激を味合うことができたことは幸せとしか言いようがない。
それにしても明日のことも定かでない残り少ないこれからの人生。地震で被災した熊本城天守閣の復旧は再来年。復旧した天守閣、来年もまた来ていただく(希望ではあるが)であろう「復興ねぶた」に、再びまみえることができるだろうか、ふと不安が過った。
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