1 7月サハリン州においてサケ・マス類を6万7000トン漁獲
7月サハリン州の全水域において生物資源の漁業が行われ、サハリン西部水域、サハリン東部水域、クリル北部水域、クリル南部水域で9万9000トンを漁獲した。
このうちの6万7000トンが太平洋サケ・マス類となっている。
スケソウダラ―1万4000トン、イカ―5500トン、アイナメ―3000トンとなっている。2010年7月と今年6月を比べ、漁獲量は減ったが、これは派遣漁船の大部分がカムチャツカとサハリン沿岸へ向かい、サケ・マス類の漁獲に集中したためである。
水域により漁業作業が異なっている。
サハリン西部水域。
7月の漁獲量は他の水域より少なく、2700トンとなっており、サハリン北西沿岸の樺太マス(1100トン)およびサケ(800トン)が最も多かった。
それからスケソウダラ―360トン、カレイ―257トン、ウニ―98トンとなっている。
タラ、カジカ、エビが60トン以下となっている。
7月末までにサハリン西部水域ではカレイの許可量をほぼ捕りつくし、8月中旬を始めにカレイ漁を終了する。
サハリン東部水域。
樺太マスの漁獲量は6万2000トンとなっており、2009年と比べ1万トン多い。サケが1000トン以上となったが、テルペニア湾の方で漁獲量が多かった。
7月の漁業は集約性が低く、スケソウダラが58トンしか漁獲しなかった。しかし9月には樺太マス盛漁期が終わり、スケソウダラの漁獲量も増える見込みである。
カレイを800トン、ズワイガニを600トン、キンコを100トン、カジカを100トン漁獲した。その他の生物は多くはなかった。
クリル南部水域。
年の始まりからスケソウダラの漁獲量が多かったが、6月(1万6000トン)と比べ7月は5000トンとなった。
漁獲が減ったのは漁船がサケ・マス類に集中したためである。しかし、昨年(2万5000トン)に比べ、今年のスケソウダラの漁獲量は増え、4万1000トンとなった。
さらに、7月ウニが14万4000トン獲られる。8月は太平洋サケ・マス類の量が増加する。また8月の半ばからサンマ漁獲が始まる。
クリル北部水域。
最も多かったのはスケソウダラ―9000トン、それからイカ―5500トン、その次はほっけアイナメ―3000トンとなっている。
昨年と比べ、今年のスケソウダラの漁獲量が1万トン以上、イカの漁獲量が4000トン以上である。
太平洋サケ・マス類が3700トンとなっている。7月のソコダラの漁獲量は500トンであるが、年始からの累計では昨年と比べ1000トン以上増加している。
タラ―600トン、ホタテ―300トンとなっている。
年の始めから、サハリン・クリル水域において生物資源を27万トン漁獲し、2010年と比べ5万トン以上増加している。
サフニロによると、スケソウダラ―12万3000トン、樺太マス―6万5000トン、アイナメ―2万4000トン、イカ―1万5000トンである。
ソース(サハコム http://www.sakhalin.info/)
サハリンマン