東京都台東区上野2丁目の飲み屋街にあるビルの写真です。映画「3丁目の夕日」に出てくるようなビルですね。現代のビルにほとんど親しみを覚えないのですが、こういうビルには親しみをかんじてしまう。どうしてなのか。自分の昔の記憶を呼び起こす痕跡があるからだろうか、あるいは、もう2度とこういうビルは生まれない、そして、もうすぐなくなってしまう予感。そんなものが、親しみを持たせるのだろう。
廂の上の瓦、丸い窓、窓枠、レンガ、堺屋の文字の形など、このビルに遊びや美意識を感じます。現代のビルもこのぐらいの遊びや美意識があれば街の姿が楽しくなると思います。合理性と機能性を追求したビルはおもしろくないですね。