写真は瀋秀園の中にある太湖石(たいこせき)です。美しくもない、穴だらけの石を、貴重なもののように台座の上に鎮座している。奇妙な形をしてはいるが、鑑賞するほどのものではないような気がするのだが、中国では貴重なものなのであろう。それで、この太湖石について調べてみました。
ウィキペディアによると「中国の蘇州付近にある太湖周辺の丘陵から切り出される穴の多い複雑な形の奇石である。かつて内海だった太湖の水による長年の浸食によって石灰岩には多くの穴が開き、複雑な形と化した。中国各地の庭園で鑑賞や瞑想などのために置かれている」と、なっていました。
瞑想するなんて、凄く面白い発想ですね。板の天井の渦巻く木目を見ながら瞑想するような感じなのですかね。複雑な形をした木の根っこの切り株を磨いた置物がありますが、その感覚と似たものを感じますね。
日本は余白を大切にし、中国は余白を埋め尽くす、太湖石は、そんな価値観の差を感じさせるものなのかもしれませんね。
太湖石の画像検索をすると、面白い形のものがたくさんありました。