白井差から両神山を登るのが一番楽なコースですが、そこは私有地のため、前もって予約して、環境整備代として1000円が必要です.そうしないと、沢山の登山者がおしかけて、道が荒れてしまうためだと思います。
このコースのもっとも気持ちいい場所が、ブナ平と呼ばれる周辺です.程よく木々が並び、適度な明るさと、遠くが見通せる、いつまでも、とどまっていたい場所です.上の写真では、そこの良さがあまり出ていませんので、ブログに載せるつもりはなかったのですが、とても興味深い話がしたかったので投稿しました.
この土地の所有者の方に「この場所に住むようになったのはいつ頃からですか」と尋ねましたら「伝説では、鎌倉時代らしく、室町時代に住んでいたことは、ハッキリしている」とのことでした.こんな山奥に鎌倉時代から生活していた。平坦地がないから農業はできず、集落をつくれない、自給自足、狩猟採集生活の環境である.なぜこんな厳しい環境の場所に人が生活するようになるのだろうと考えました.そこで思い至ったのが平家の落人です.源平合戦に破れた平家が、山奥に逃げ、隠れ住んだ里。そんな場所が全国に散らばってあります.そんな平家の落人の一家が住むようになったのではないかと思いました.