Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

人生最も涙を流した日

2011年04月20日 00時00分01秒 | Weblog

2人いる弟のひとりが亡くなったときも泣かなかった。
もうひとりの弟が全身の8割麻痺が残るくらいの事故に見舞われても泣かなかった。


どちらも泣く以上のショックを受けてしまったので泣けなかったのかも知れないが、実は先日、TV番組を見ていて大泣きしてしまったのだ。
おそらく人生初かも知れない、あんだけ泣いたのって。


歳も年だから、涙腺が弱いのも事実。
東日本大震災においても、TVのインタビューや事実談、感動的な話などを耳にするだけで、ぽろぽろと涙が流れて(今でも)仕方がない状態。


でも、それ以上に泣いた番組が「金スマ」こと、”金曜日のスマ達へ”というSMAP中居がMCをつとめるバラエティー番組というか実録番組というか、ハッキリしたテーマを持たない番組なのかしら?よく観ないので主旨はわからないが、偶然にもこの回に限っては最初から最後まで観てしまった。
(この番組の主旨は、女性のリフレッシュを目指し、悩みや欲望について解決することらしいが、至って女性向きでもない・笑)


しかも、ちょっと遅くまで仕事をしていたので、その帰り道のクルマの中。
くだらないTV番組ばかりの編成だったシーズンだったのかも知れないけど、教育評論家の尾木ママこと「尾木直樹」氏が登場していたためだったのだろうか、チャンネルを変えずにガッツリ観たのであった。


当初は、バラエティ色が強く尾木ママがクラスを持ったときの同窓会、感動的なほのぼのシーンで番組に引きつけられた格好だった。
ところが、彼が女子中学生らに道徳の授業と称して行った授業が・・・・凄かった。


おそらくTV用に編集されていたので全編ではないのだろうが、その授業を観ているとみるみるうちに声を出して泣き、涙で前が見えなくなるほどの量を流したことを強く記憶している。
正直、えづく直前まで泣いた、平常時なら泣き崩れたのかも知れない。
(運転中だったが、危険運転ではないぜ)


内容を語ると、延々と長くなってしまうし収拾が付かなくなると思うので勘弁して頂くこととするが、この授業を観て初めて弟を亡くしたことの大きさだったり、友達や家族の存在の意味だとかを強くオレの胸を鋭い矢が通り抜けたのごとく知らされた感覚だった。


これは、オレの世代なら共感することも多いと思われるネタに感じたが、被授業者の中学生およびTV中の観覧者も大泣き多数だった様子を見ると、多くの世代で思うところがあったと推測できる。
ちなみに、このネタを朗読したTBSアナウンサーの安住氏も、途中途中で嗚咽をこぼしながら読み上げていた。


彼の読み上げる調子も、その情景が浮かぶようでさすがアナウンサー・・・・というところなのだろうが、
まあとにかく、止めどなく涙があふれ出してくる作文に感動した。


この番組を見ていないと説明のしようもないのだが、概略を語ると次のような感じだ。
(実話だぜ)


①誰からも愛されるスポーツ万能で学力優秀の男子生徒が不慮の病で突然亡くなってしまった。

②そんな彼は、誰も差別することなくみんなと接する人で、クラス内にいる落ちこぼれでいじめられがちの子とも仲良くしていた。

③いじめられがちの子とは、特に親しくしていたようで、いじめられがちの子からしてみたら、その優等生を親友だと思っていたし それは相思だったのかも。

④いじめられがちの子は、彼の葬式で送辞(弔辞)をつとめることになった。

⑤それは弔辞と言うには、異例の文章ではあるが、第三者のオレがて泣きまくってしまう内容の送辞だった。


つまり感動的な文章とは「親友に宛てた弔辞」のこと。
その弔辞を作った本人は、その同級生も枕に鳴き声を押し殺しながら綴ったと言う。


故人が彼と接した日々や態度は、弔辞を読んだ彼に多大なる影響を与えていた。
故人には、感謝の意を含め様々な出来事を交え、弔辞として語った。


いじめに遭うような中学生男子が弔辞を読むチャンスを与えられたことも、ひとつの運。
そして、これには感動的な後日談もあって、それも泣かせるストーリーがあるのだが、それも親友を思っての行動で真似できることではないものだった。


オレは、人生の中であれ以上の感動的で涙が滝のように流れてしまう作文は、誰のためにも書くことって出来ないだろうと感じた。
逆に、弟が亡くなったときにそれだけの弔辞を言えなかった自分も重なって、涙が止まらなかった。


どうしてオレもあのように言えなかったのだろう。
弟と過ごした思い出や、亡くなる1週間ほど前にオレに伝えたメッセージ「兄貴は大丈夫さ、どんな仕事でもこなせるさ」というワードが脳裏を過ぎりまくった。


こうして、オレもブログに綴っているだけで色々思いだして、涙が出てきて止まらない。
嗚咽が出て、PCの画面が見えないぐらい。


---オレは、弟のためにも生き抜かなくてはならないし、変わらなきゃならない。
残された、もうひとりの弟や両親のためにも。


弟が死んでもう何年経つだろうか。
やっと、弟が死んだことを実感したし、その意味がわかったような気がして、とにかく涙が止まらない。


泣いてばかりじゃ変わらない。
今いる家族よりも先に死ぬことは出来ないのだから。
でも死んでしまったり、動けなくなってしまったら......


親不孝と呼ばれても仕方ない。
そうならないよう、番組中で親友を亡くした彼のように、気持ち新たに立ち上がらなくてはならないのだ。



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◆ リンク集

・ 中居正広の金曜日のスマたちへ (TBS公式HP)
・ 尾木直樹 (Wikipedia)

 

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