【かつては山ほどあったものだが】
自分が居酒屋デビューしたのは、公式的には30年ほど前になる。
そのころの居酒屋といえば、個人経営の居酒屋店が主流だった。
チェーン店も当時あるにはあった。
有名なところでは、「養老の滝」「村さ来」「つぼ八」といったところがパッと思いつくほどだが。
ところが、今名前の挙げた3チェーン店は、のちに当時の「居酒屋御三家」と呼ばれるほど店舗数を伸ばしていったのだけど、近年明らかに姿を消してきているのは、同世代なら肌で感じていることと思う。
【養老の滝】
かつては大手のフランチャイジーが同社の看板を上げていたことに伴って大きく全国展開していたようだが、そのフランチャイジーが退いたこともあり今日現在においてブランド全体で294店舗まで縮小した。(養老の滝としては249店舗。)
しかし、東日本ではまだまだ多くのお店が展開中なので激減した感じはないが、老舗においてまだこれだけ暖簾を守っているのは大したブランドなんだと思っている。
自分も20~30代は本当によく利用した記憶がいまだ強く残っている。
ちなみに千葉県内では15店舗が健在だ。
【村さ来】
最大800店舗程度まで全盛期は暖簾を広げた老舗だが、今では100店舗に満たない数まで激減した。
およそ10年前までは、それでも200店舗くらいの規模があったが、このコロナ過で一気に半減したのではないかともいわれている。
元々、バブルのあおりを受けて一気に傾き、現在に至るまで建屋は変わらずとも屋台骨はコロコロ変わっていった歴史があるため、大きな波には弱い地盤なのかもしれない。
ちなみに千葉県には、もう3店舗しか残っていない。
(我が街にもあったから若かりし頃はよく利用したんだけどね、数年前に閉店してしまった。)
【つぼ八】
北海道発のチェーン居酒屋として全国展開していたが、その後、親が何回か変わり、今やチムニー・やまやグループ1000店弱の一員に吸収された。
現在においてつぼ八はグループ全体で240店舗ほどであり、つぼ八として看板を出す店は北海道を中心に160店舗ほどである。
有名な話としては、都内のつぼ八店長が独立してモンテローザを立ち上げたことやワタミがつぼ八とFC契約していた過去などが挙げられる。
結果、いまではそんな両グループにすっかりぶち抜かれているが、居酒屋としての基本や足場は、それなりにしっかりしていたのがつぼ八だったのかも知れない。
なお、千葉県ではまもなく、たったの2店舗になるというから、どれだけ居酒屋業界に大きな時代の流れというか変遷があったのか計り知れないというもの。
(画像は、つぼ八のHPをスクリーンショットしたものについて加筆修正したものです。千葉県のページには4店舗あることになっているけれど、もうまもなく2店舗になる。ちなみに注釈が入っているものについてそれは事実ですが、FC解除の具体的日程は正確ではありません。予めご了承ください。)
【さいごに】
FCが問題というよりは、時代の流れが本家(幹部)でつかめているかということだと思う。
FCが多い店舗としてマクドナルドも挙げられる。
そんなマックって大きく店舗が減ったといういう印象は全くないから、やっぱり組織力を維持できる頭脳が会社にどれほどあるかだということだろう。
もちろん、そんなこと居酒屋に限ったことではないが、かつて大変お世話になった老舗居酒屋が無くなっていくのは、やっぱり単純に寂しいことから、今回記事にしてみたことをご報告しておきます。
なお、居酒屋御三家の情報については、独自調べなので多少の誤差があります、そのあたりは大目に見ていただいてご了承いただけたら。
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