【前段は過去ログ参照】
人間、年を重ねて舌が肥えてくるとチェーン店での飲食を好まなくなる人が増えてくる。
自分も少々その気はあるものの、強いこだわりはそこまでないが好んでは入店しないところも正直ある。
なぜなら、鳥貴族、餃子の王将、山岡家、日高屋、すき家といったチェーン店は、うまいまずいという線引きではなく、場面場面でよく利用しているものの、すべり止め的に使うことが専ら多い。
そのため、自分の食べログでの履歴を見てもらえばわかるが、原則として大型チェーン店での記事は残していないし評価もしていない。
その理由は、原則としてどこで食べても味は基本変わらないし、その差はその日のバイトのメンツだったり立地だったり同席した客だったりの環境面に左右されるからだ。
あえて言及することでもないが、実際には外食率が高く、エンゲル係数も高い自分にとっては、食べログ等で記事をアップしていることがすべてではないし、すでに1000回以上通っている居酒屋店がオレには存在するのだ。
【とはいえ、幹事は技量とセンスを試されている】
もしオレが、飲み会の主催を指示する立場であるなら、大手チェーン店でそれを企図したらガッカリすると思う。
それは前述のとおり、諸々と高が知れていることが挙げられるのと客層の関係から騒々しくなることが推測できるからだ。
もちろん個人店や単独店が、そうではないという保証はないが、もしそういった顔をしかめたくなる場面に遭遇しても多少の諦めがあるという心理が働く。
もっとも考えるうえでの大きなポイントは、単独店であればセントラルキッチンではないので、料理人の演出する味が楽しめるわけだし、ホールスタッフもただその辺の学生やバイトかも知れないものの、店主の責任の大きさが大手チェーンとは大きく異なるから接客もより良い場合が多い。
だから自分が幹事ならチェーン店では飲み会は行わないし企図もしない、さらには指示もしないのだ。
【ところが店舗側はそうでない】
個人店や単独店なのにお店の屋号が、たとえば「○○酒場 千葉駅前店」と掲げるところがある。
この場合の多くは、店側にしてみれば二つの思惑があって「ほかにも系列店がある」という安心感を一見客に与えたいことと「繁盛しているチェーン店なんだ」とその人気度を客側に思わせたいことがあるという。
実のところ、こうした店側の思惑って「系列店があるほど人気のお店なんだ」と思われたいことが第一にある。
ゆえにチェーン店っぽい標記をすることで「安定の経営=味も安定=価格も安定=変な客も少ない」という想像を働いてもらうのがその目的だという。
もちろん、中には屋号だけではどこにあるからわからないので地名や最寄り駅名を付する場合もあろうが、最終的には「安定・安心」というプラス要素が店側に欲しいわけだ。
【ちなみにオレは真逆の考えだ】
オレも幹事になる機会があることやひとり旅で飛び込みたい居酒屋をネットで検索する際、さきほど例で示したような「○○酒場 千葉駅店」は、真っ先に候補から脱落する。
それは地元にしか存在しない、せいぜい3~4店舗しかないローカルチェーン店なら、大いなる候補店であるが、そうしたお店であっても複数候補に絞られた際には、ふるいから落ちる。
仮にその裏をかかれるケースもある。
それは、全く別の屋号が付されていて単独店舗のような店名なのに、実は10数店舗もグループ店があるケースもあることだ。
また、その裏の裏のケースもある。
まるでチェーン店のように同名の屋号を持っているのに、実はフランチャイズでもなく、独立した単独店であるケースもある。
そのため、居酒屋選びは奥が深いし、悩ましいのだ。
もっとシッカリわかる方法って、二次検索や三次検索以外に今のところないのだろうな。
【最近はネット社会でクチコミ重視傾向へ】
今やSNSの存在により情報収集の幅も広がったため、前述した論法も一筋縄ではないだろうが、逆にサクラの発生により混乱を来している事例も当然ある。
事実、自分もそうしたサクラの存在を読み切れず、軽く痛い目を2度ほど見たこともある。
そのため、そうした見極めも相変わらず客側に任されているのは、時代が流れて変わっても、当面変わらないことのなのかもしれない。
【あとがき】
この手の話を最近、同僚の誰かと会話していて記事ネタにすることを思いついたのだけど、その彼との会話で気づいたことがあるのよ。
オレnobizouは、飲食店のチェーン店は利用するが、居酒屋のチェーン店はトリキ以外まず利用していないことに気づいたんだわ。
せめて4~5店舗しかローカルチェーン系の居酒屋は、まあまあ利用はしていたが、いわゆるモンテ系とかの居酒屋には年に1回行くか行かないかのレベルになっていたことを気づかされた。
前は、全然そんなこと気にしたことなんかなかったのになぁ・・・
歳とったのだろうな、味わい重視になってきたのかな。
(画像は写真ACより。チェーン店が嫌いなわけじゃないけれど、たとえば初めて踏み込んだ土地で、二軒目や三軒目で飛び込みやすいのはチェーン店であることに間違いはないことだ。)
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