【はじめに】
負のスパイラルの序章といったら、独りよがりの書き出しだが、自分の選択の甘さが引き金となって、このバスを使うことになった。
でも、完全に高速バスが嫌いになっていた自分にとって、その考え方をがらりと変える出来事になったのも事実なので、この日の出来事や感じたことをレポートしておきたい。
【使った路線は、高山-名古屋線】
この路線は、濃飛バスとの共同運航路線だが、あえてJR東海バスを狙って高山発16:00ちょうどの「ひだ高山18号」を利用した。
なぜJR東海バスにしたのかは、HPがキチンとしていてバスの情報も明確だったから。
トイレの有無とか4列シートとかの情報は、濃飛バスのHPでは一切分からなかったからというのが大きな理由。
厳密には、ハイウェイバスドットコムで調べれば分からんでもなかったのだけど、サービス業という立ち位置で考えたら、親切な案内があるほうが信用も好感も持てるというもの。
ちなみに、WiFiのサービスはなかったが、足置き、USBジャックは全席にあった。
さらに参考までに助手席側の先頭席は、テーブルもなくちょっと狭いので注意されたい。
【定刻に発車するのだけど】
夜間なら2人以上のドライバーで交代運転するのだけど、この距離でもあくまで昼行便なのでワンオペ状態。
予約の確認から運転は勿論、休憩所からの点呼まですべてをドライバーさんが一人でこなす。
ちょっとオレには無理な商売。
【客層は圧倒的に女性が多い】
オレのようなオジさんは、ほんの一握りで、アジア系の女性グループから子連れのお母さんグループなどが主の乗客だった。
ただし、子供がわめく以外は、比較的静かな空間で充分にウトウトすることができた。
逆に言えば、ドライバーは相当眠いってコトよ、やはりオレには出来ん。
【高山-名古屋は1回休憩あり】
オレの利用した名古屋行きは、途中「ひるがの高原SA」で7分間の休憩があった。
本来なら10分取るらしいが、すでに5分の遅れもあり、なおかつ名古屋市内では大幅な交通渋滞があるということで短縮された。
男性ならそんな時間もあれば小なら、速攻でひねり出すことも可能だが、女性は並んでいたらその時点でアウトだからね、女性で降りる人はほとんどいなかった。
ちなみに高山行きは、長良川SAで休憩があるらしい。
【高速バスといえど、基本各駅に停まる】
乗降者がいなくても、基本的には指定された停留場には必ず停まる。
自分が乗車したバスは、郡上八幡で2名乗ってほぼ100%の乗車率となった。
つまり満席ってコト。
この距離ならトイレもあるし、この区間ならJR特急と差がなく人気の路線であることもうなずける。
【案外快適だけど鉄道より苦痛】
往路はJR特急のひだ号を使ったのだけど、座席のつくりや間隔、トイレ、自販機、無料WiFi、リクライニングの具合など、室内環境はすべてにおいて、今回利用した高速バスと比べたら鉄路が上回るといえるだろう。
でも、迷惑なヤツが乗車していない限り、値段が安い(鉄路の半額)ということで2時間半の工程ならギリ我慢できるかなというところ。
ドライバーも渋滞情報を常に注意深くチェックしながら、名古屋市内の大渋滞をうまくかいくぐって、20分弱の遅れでJR名古屋駅に到着できた。
土曜の夕方の大都市近郊部を大型バスがその時間で到着できたなら及第点でしょ。
ドライバーも安全運転だったし、自分も運転する立場ながら、車線変更や合流も実にスムーズでイライラするところ一切なし。
さすがプロドライバーって言うところが、苦痛さも少し和らぐというもの。
下車時は心から感謝の言葉が出ていたよ。
よって、また高速バスを使ってもいいかなぁという気持ちにもなったんだ。
【おまけ】
この前日、三重県内で観光バスに乗車していたんだ。
約1日の工程だったけれど、バスガイドさんがお伊勢サンとか案内してくれてね。(過去ログ参照)
ところが、その翌日このJR高速バスが「ひるがの高原SA」で休憩した際、偶然にもそのバスガイドさんと遭遇するという(笑)
昨日は伊勢参り、今日はこんな山奥までお仕事というのもさすが観光バスだという仕事の幅にビックリもしたんだけれど。
おそらく、同じ名古屋方面行きのSAで夕方に遭遇するということは、そこより北でガイドしていたということ。
仮に白川郷に彼女らが行っていたとするならば、三重県南部から直線距離で300km以上でしょ?
絶対往復するわけだから600km超?
東京-青森間だぜ?仕事とはいえ、ドライバーさんとともに頭が下がる商売だ。
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