【バス移動が増えた当方】
週に2,3回は居酒屋へ繰り出す身となっている当方にとって、駅から近いところに住んでいないので路線バスの利用は、飲みに出掛けるようになってからは非常に増えた。
気づけば、居酒屋通いをするようになってから、もう十余年となる。
(厳密には13~14年くらいになるかなぁ)
その居酒屋通いをはじめた当時は、三十代半ばであるわけだし、タイトルに記したような失敗などありえないワケで、今回の事件は、やはり相当なショックであったことは否定できない事実でもある。
【路線バス事情】
当方の住まい周辺は、コンビニ一つもない住宅地にあるが、最寄りの駅まで出ようとするには1時間に一本で、なおかつ終バスは20時台という田舎事情。
そこでやや離れた第二の駅までは、深夜バスが運行されるほど便利な路線バスが走っている。
そして、第二のバスとは逆方面にあって第二の駅からの距離よりやや遠い第三の駅へ向かう路線バスも通っている。
しかしこのバスは、1時間に2本程度かつ深夜バスは運行されないローカルバスであることに加え、渋滞箇所を通らされているため最大30分以上の遅延があることなどざらの路線でもある。
【要はそれぞれ特徴ある3路線が近傍にある】
もっと田舎に住む方に比べたらこれはこれで充実しているかもしれない。
だけど、かつては第二の駅まで5~10分間隔でビュンビュン運行していた時代とは現在異なっていて、高齢化によって働き盛りの世代が我が町から姿を消してしまったせいでバス会社も年々本数を晴らしていく一方となっている。
つまり、近所に3路線もある割には運転間隔も時間帯も老人向けになったともいえようか。
なお、この3路線は全て同じグループのバス会社が運行しているが、あまり評判はよろしくないことを申し添えておこう(笑)
【最近は第3の駅を利用する機会が激増】
最寄駅を利用する機会は4,5年に一度くらいだが、第二の駅だと週2回以上は7か月前まで利用していた。
しかしひょんなことから、最近第二の駅より第三の駅の利用機会が増えた。
だけど、前述のとおり第三の駅へ通じるバスは、まともな時間に運行していないことがほとんどなので目的地への到着時刻もブレブレであることが多い。
しかし、第一および第二の駅は同じ鉄道の会社線だが第三の駅は、第一第二の路線と鉄道の会社線が異なっているため、第三の駅の利用時間がブレブレだから第二の駅を経由しようということが出来ないという事情もある。
(下図参照)
【それぞれの駅までは歩くと・・・】
図にしてしまうと、随分勝手がいい街に自分が住んでいるように見えてしまうが、バスの本数自体は1時間に1~2本程度、歩こうものなら第一の駅まではちょうど60分、第二の駅までは1時間20分、第三の駅までは1時間25分と痺れる距離。
特に、日蔭もなくお店もない道をひたすら歩くという過酷さもあるし、第三の駅へ向かう道に至っては歩道のないダンプ街道を歩くので命の危険もある。
まあどの駅からも終電を逃したり、電車が止まったりしたときは、ガッツリ歩いたことが何度かあるけれど、まあ過酷でしたわ。
【だいぶ脱線したけれど本題】
そんなある日、仕事がちょっと早く終わったので、第三の駅へ向かうべくバス停に並んでいたんだ。
午後4時半とはいえ気温の高さと湿度は酷暑と呼べるもの。
でも一杯目は冷たいハイボールで喉を潤すことを考えながら第三のバスを待っていたのよ。
まあ案の定、20分待ったところで目的のバスが来たので「やれやれ」と思いながら乗車して冷房の効いた車内の椅子へ腰を下ろすと、そのバスが急に右手へ曲がり始めたのだ。
「あっ!やっちまった!!」
そのバスは、なんと第二の駅から帰ってきたバスであって駅から車庫行きのバスだったのだ。
そりゃあ駅に向かうわけでもないバスで、ただ奥地へ連れて行ってくれるバスといえばわかりやすいかな。
しかし、かといって次のバス停で降りたら無茶苦茶カッコ悪いというプライドが働いて終点(車庫)まで乗ってしまったのだ。
実は、そのバスって自分が乗ったバス停から終点に向かって乗る乗客なんてまずいない路線なんだよ。
だから、普通のドライバーさんなら乗車口を開けないのだけど、オレが乗車しようとする意志を見せてしまったばっかりに、ドアを開けてくれたんだよなぁ。
ついついミスとプライドが重なって大変な事態に・・・
【そこからまた歩いて25分】
その終点から、第三のバスが走る路線まで戻るには、およそ1.2kmある。
猛暑の中、田舎道を「クソがっ!!」と叫びながら最寄りのバス停とは異なる第三の路線のバス停に20分弱歩いて到着する。
時刻表を見ると次のバスまでは、およそ10分待つようだ。
でも時間通りには動いていないだろうから、さらに30~40分待つのだろうなぁと思い、次のバス停までヤケクソで歩くことにしたんだ。
【悲劇とは繰り返され重なるもの】
その次のバス停まで半分ちょっと歩いたところに、振り返ると第三の駅へ向かうバスが真後ろに迫っているではないか!!
(まるでマンガのようなシナリオww)
マジかっ!!
定刻通りにしても時間が合わないけど、どうなってるの?!
っと面食らいながら、カラダが素早く反応してバス停まで猛ダッシュしていたオレ。
大汗をかいたデブがバスと競争している絵ずらって最悪だろ?
当然バスが人間にかなうわけもなく、あっさり抜かれて決着する。
次のバス停までは、あとわずか60mほどの距離だった。
【さすがにこの日は諦めて。】
実はオレを追い抜いたこのバス、自分が当初に乗ろうと思っていたバスであって、なんと50分近くも遅れていたものだったんだよ。
路線バスは定刻前に出発してならない(早発の禁止)というルールがあるのに動いているということはつまりそういうことで、バスの行先案内板からもそれが読み取れたワケ。
なお、第三のバスがこんなに遅れているということは、これを乗り逃すとさらに50分以上待つということだから、もうさすがにこの日は諦めたんだよね。
まさに踏んだり蹴ったりの負の連鎖状態ってやつさ。
(まさにトホホな出来事ね)
【失意のオレに大どんでん返しが待っていた】
衝撃の事象に猛ダッシュをやめてションボリ歩いているのだけど、そのバスはなかなか出発しないんだ。
まさかオレを待っているわけではあるまい・・・(なにせ50分遅れだからな)
そう俯瞰で眺めていたら、支払いにもたついている御老体が2名いて、偶然そのバスに間に合ってしまった。
オレがバス停に到着しても、モタモタしていたようでご老体にはとにかく感謝。
ほかに数組しか載っていなかった乗客らは、相当ピリついていたけど(笑)
そんな中に、大汗をかきながら中年の太ったおっさんが乗ってきてしまって、なんかごめんな。
【PS】
なにはともあれ、乗るべきバスに乗らず、行先も確認せずにバスへ乗車してしまったという事実はショック以外の何物でもない。
加齢による老いのせいなのか暑さによる判断ミスなのかはわからないものの、まさかの事態にショックを受け止められない自分がいる。
以後気を付けるのは当たりまえだけど、もう一回同じことをやったら断酒もしなければならないだろうな。
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