トルコと日本の2つの奇跡の実話をベースにした”海難1890”を鑑賞しました。
1つ目の奇跡は、1890年に和歌山県沖で座礁したトルコ船の乗組員を、小さな島にある村人が総出で救出したこと。
小さな島で、食料の蓄えもなく、満足な医療施設がない中、できる限りのことをやりつくしたのです。
遺留品を磨き上げるなど、できうる限りを!
その95年後、湾岸戦争でフセイン大統領がイラク上空を飛ぶ航空機を無差別に撃破すると宣言したことで、イラクに多くの日本人が取り残されました。
当時、日本とイラク間には直通便がなく、日本の民間機の手配ができないだけでなく、自衛隊派遣には国会承認が必要とのことで、日本から救出に向かうことができなかった状況に陥ったのです。
現地で、トルコ大使館に”トルコの救援機に日本人を乗せて欲しい”と依頼したことを受け、空港でトルコ大使館員が、1890年の出来事を思い出そう!と混乱する現地トルコ人の自尊心を呼び戻したのです。
救援機の増便を手配した、トルコの首相もすごいですし、その首相の決断に応えたトルコ国民も見事でした。
果たして、100年後の日本に残せる出来事を、現代の日本人はできているのだろうか?!
過去の日本人の遺産を使い果たすだけでなく、素晴らしい遺産を引き継いでいきたいものですね。
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