府道を行くシリーズ 府道1号線の第二回は予告通り、上林城址です。
綾部市の府道1号線沿いからほど近い、古城山と呼ばれる丘陵は、室町時代、上林家が居城を築いていました。
上林といえば宇治市民にとっては馴染みのある名前。
そう、宇治茶の老舗、上林(上林春松)です。
コカ・コーラとコラボして、綾鷹を開発したといえばご存じの方も多いのでは。
宇治茶を愛する宇治市民として、府道シリーズ第一回に上林城址を選んだというわけです。
ナビに従って府道1号線を右折、すぐに観光案内所があったのでそこに駐車。
あとはのどかな田園風景の中、ぶらぶら歩いて行きました。
途中渡った上林川。水がとても綺麗で、泳げそう。
もう稲刈りが始まっていました。
小高い丘が城址のようですが、入り口がよく分かりません。
集落の人に教えてもらいながら進むと、こちらにも駐車場があり、そこが登り口になっていました。
(ちなみになぜか満車。車で来なくて正解でした)
緩やかな登り道の脇には秋の花が咲き始めていました。
オトコエシ
キンミズヒキ
オトギリソウに
ヌスビトハギも。
双子のようなゲンノショウコ、下が雌性期、上が雄性期ですね。
西日本らしく、赤ばかりです。
すぐに山頂の城跡につきました。
お城といっても、この時代の城は天守閣があるわけではなく、山城(館)です。
すぐに目に付くのが植物というのが我ながらなんともはや・・・
不思議な色のゲンノショウコです。
目立つところに、お稲荷さんの社が。
それほど広くない敷地の端の方に、本丸跡がありました。
え、これが??と思うほど狭いです。
説明板によると、16世紀の前半、上林氏はこのあたりでかなりの勢力を持っていたが、その後16世紀後半になって、
明智光秀の上林侵攻により、各地への退転を余儀なくされた、ということのようです。
その時宇治に移り住んだのが初代上林春松の父の、上林久重で、そこから宇治茶師としての上林の歴史が始まりました。
こののどかな農村と、宇治茶のつながり、上林という集落名がまさにお茶の上林の祖だったことに驚きです。
ちなみに、上林春松のホームページにこの辺りの詳しい歴史が載っています。
上林記念館は今は緊急事態宣言で休館中ですが、開館したら一度宇治市民として行ってみたいと思います。
これで今回の府道を行くシリーズ 府道1号線はおしまいです。
上林川畔に咲いていたボタンヅルと
府道標識でシリーズ第一回はおしまい。
まだ戸惑いながらのスタートなので、これから色々チャレンジしてみます。
つぎはどこに行こうかな~
【撮影:2021/8下旬 綾部市】
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Googleマップで検索、
のんびりした景色が地図からも伝わってきます。
日本って狭いようで、都市とか住宅街って
集中していることを感じますね。
キンミズヒキに、ヌスビトハギと夏から、秋への変化の時期なのを感じますね
府道標識1、楽しませてもらいました。
余談
「ふしぎな国道」、図書館の本検索で検索したら、
ありましたので、借りてみようと思います。
おはようございます。
滑り出しとしては順調ですね。
府道を行くシリーズの2回目、楽しめました。
歴史と植物。
それにいろいろ蘊蓄まで。
勉強になります。
昨日車で出かけたのですが、県道に始発地と終着地が書かれていて、思わずなつみかんさんを思い出しました。(笑)
第一回に上林城址を選んだのは宇治市民として流石ですね。
上林城址を訪ね、上林氏のルーツを辿り、思いを馳せる。
まさに司馬遼太郎のアプローチそのものです。
宇治茶の老舗、上林春松本店とコカ・コーラがコラボして開発した綾鷹。
私は綾鷹は知っていても、上林春松本店の凄さは知りませんでした。
なつみかんさんの投稿で興味があったので、綾鷹の開発経緯を調べました。
「綾鷹」誕生秘話 https://www.ayataka.jp/story/ayataka/01.html
これを読んで、コカコーラ綾鷹開発チームの熱意と、上林春松本店の出会い、
そして、上林春松本店のルーツとそのその凄さを知ることができました。
これからは綾鷹を単なるペットボトル緑茶と思わず、じっくり味わって、
飲まなければと考え直しました。(笑)
もう一つ、なつみかんさんらしさが出ていたのが、オトコエシ、キンミズヒキ、
オトギリソウ、ヌスビトハギ、ゲンノショウコ等々、しっかり花が登場していた
点で、さすがですね。第三回はどこになるのかとても楽しみです。(^.^)
その途中で見どころがあれば、駐車して歩いて見るのですね。
今日は上林城址、宇治茶の老舗都の繋がりも分かって、大収穫でしたね。
私は緑茶をあまり飲まないので、綾鷹も知りませんでした。
お花も色々ありましたね。
ゲンノショウコのお花気tりの撮れてますね。
雄性期と雌性期の花が並んで、素晴らしいです。
1号線は制覇、周囲も楽しめ、標識も撮れて、大満足のことと思います。
次は2号線ですか?
別の順番でなくてもいいんでしょうが。
早速私の東京一低い山のお寺にコメント、有難うございましたm(__)m
何時も思うのですが、お近くでこんな素晴らしい散策コースが有って羨ましい限りです(^◇^;)
それに気にも留めて無かった綾鷹と上林家の繋がり、興味深く拝読させて頂きました。
城主から茶造りへ、歴史探訪も面白いですね!
(勿論お花の数々、素敵です)
それから数回前のヒルガオ科の特集、こちらも面白いですね!
朝顔やサツマイモ等々、それにノアサガオとクズの覇権争い、植物の生存競争も大変ですね(^o^)
因みに我が事務所のベランダ、ノアサガオとクレマチスが互いに絡み合って収拾が付かなくなっております(^_^;)
上林城、府道に行こうと思わなかったらたぶん絶対行くことはなかったと思います。
晴天にも恵まれ、のどかな田園風景を楽しむことができました。
山城といってもそれほど高い場所ではなく、あとで調べてみたら標高220mでした。
緩やかな上り坂の両側には、投稿したような花が点々と咲き、のんびりできますよ~
歴史ファンにとってお面白いところかもしれませんね。
ふしぎな国道、面白いのでぜひ読んで感想を聞かせてくださいね!
新しく行く場所を開拓しようと始めました。
たとえ行き先がお寺や城跡でも、そこには季節の花が咲き、近くに清流があったりします。
そんな何気ない自然が嬉しい今日この頃。
府道を行くシリーズは毎日はしんどいですが、時々散りばめていきたいと思いますので、どうぞ今後とも御贔屓に!
丁寧に読んでくださってありがとうございました。
宇治市民として、最高のネタを最初につかめてラッキーでした。
「お茶の京都の中心地」に住みながらお茶のことを全然知らずに恥ずかしいです。
府道を行くシリーズを通じて、少しお茶についてもご紹介できたら嬉しいです。
綾鷹誕生秘話、面白いですね!
淹れたてのお茶の風味をペットボトルで再現するためにすごく苦労したという話は聞いたことがありましたが、上林の関りは知りませんでした。
綾鷹の綾は、綾部の綾かなってちょっと思いましたよ~
花の写真はやっぱり外せません(笑)
いくら歴史的な場所や、ショッピングに行っても、花を見かけたら見境なく撮ってしまいます。
やっぱりビョーキですかね~
もちろんですよ~
ただ府道を塗りつぶすのは性に合っていません。
私も全然運転が得意ではないので~
府道の地図を眺めながら、沿線の名所や自然を探すのが楽しいです。
府道2号線は、天橋立がある宮津が起点で、兵庫県に向かう道のようですので、できれば緊急事態宣言が終わってから、一泊温泉旅行で行きたいものです。
ゲンノショウコの双子ちゃんと思って撮りましたが、あとで見てみたら雄性期、雌性期が並んでいたのでラッキーでした。
何気ない花がいいですね~
聞き忘れたのですが、待乳山は三角点があるのでしょうか。
大阪の天保山はとても低いですが三角点があり、盗聴証明書ももらえるそうです(笑)
さて、今回の綾部は少し遠かったです。
京都南部だったらほとんどの場所に1時間以内で行けるのですが、やっぱり北部はちょっとだけ「旅」モードになりますね。
ヒルガオ科も見てくださってありがとうございます!
集めてみたら意外と多くて自分でも驚きました。
ノアサガオとクレマチスのバトルも激しそうですね~
さてどちらが勝つか、共倒れか、目が離せませんね!!