ガガといえば、レディーガガを思い浮かべる人も多いと思いますが・・・
ここに来られる人はどんなガガが頭に浮かぶでしょうか。
昨日まで続けた京都府立植物園特集、最初は水生植物特集も予定していました。
ところが、期待していたあの花が去年あった場所になく、遠いところにしか咲いていません。
その花とは・・・そう、ガガブタ(ミツガシワ科アサザ属)です。
語感から、「がが豚」と思われがちなのですが、鏡蓋(かがみぶた)が転じてガガブタになった・・・
という説明は去年投稿したときにも書きました。
葉が鏡のように艶々して、水に蓋をしているからだそうで・・・
この写真ではどうしようもないので、少し前に行った宇治市植物公園で見た花を・・・
この毛むくじゃらの花が実にキュート♡
結構沢山咲いていました!でもよく見たら、こちらの鉢には「ヒメシロアサザ」の名札が・・・
あれれ?
こちらが以前大阪市大理学部附属植物園で見たヒメシロアサザご本人(ご本花)。
上の写真はやはりガガブタのようです。乗っ取っちゃったのかな。
(2019/10 大阪市大理学部附属植物園)
もうひとつ、この季節になると見たくなるガガ、それはガガイモ(キョウチクトウ科ガガイモ属)です。
数年前には宇治川沿いで大繁殖していたガガイモ・・・
その場所は、昨年の大浚渫でなくなってしまいました。
今年も見られるでしょうか。
ということで、9月初め、宇治駅から下流域を歩いてみました。
すると、ありました!
前に大繁殖していたあたり、少しだけですが残っていました。
少し遠い場所に白花も! 白花のマメアサガオと仲良く並んで咲いています。
ちょっと花付きが物足りなかったので、1週間後に再訪。
ガガイモの花はいっぺんに咲くのではなく、徐々に咲くようです。
期待していた花束状態は全然見られず、先に咲いた花は折からの雨で濡れた毛皮状態・・・
こちらはもっとみじめな感じに・・・(笑)
ガガイモというのは変わった名前ですよね。そこで、名前の由来を調べてみました。
ガガイモの「ガガ」は古名のカガミに由来するという説明をあちこちで見ましたが、そもそもそのカガミはどこから?
唯一なるほどと思ったのが、京都園芸倶楽部のブログに書かれていた説明です。
「古語で他のものにまとわりつくカズラ(蔓)のようなつる性の植物に冠せられる名前で、分解すると「カガ」=「蛇」と「ミ」=「身」になる」そうで、漢字では「蘿摩」と書きます。
古事記では少彦名命がガガイモの実を2つに割った天之蘿摩船(あまのかがみのふね)に乗ってきたという伝説があるそうです。
その実ですが、宇治川左岸で冬に見かけた写真がたった一枚ありました。
こんなちっちゃい舟に乗って大国主命の前に現れ、国造りを手伝ったというのですからすごい!
ちなみに、ガガイモのイモは地下にある芋ではなくて、この実が芋みたいだから・・・
という説が有力だそうです。
他にも、旧ガガイモ科の葉には毒があるのでアサギマダラの食草になります。
そのおかげで、アサギマダラの幼虫にも成虫にも毒が蓄積し、捕食者に狙われないのだとか。
どうりでふわりふわりと優雅に飛ぶはずですね。
でも、ガガイモは日当たり良すぎる場所によく生えているので、普通はイケマなどに産卵するようです。
最後に、一昨年見かけた宇治川の群落の写真を。またこんなに増えるでしょうか・・・
最後の最後に・・・
ガガイモの葉はつやつやして葉脈が良く目立ち、一度見たら記憶に残ります。
結構その辺に生えていることも多いので、探してみてくださいね~
【撮影:2020/9上旬他 京都府立植物園、宇治川畔】
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ガガだと、あるかもです😉
ガガブタ、ガガイモ、どちらも、意味には、
イメージには無い、深い意味があるんですね。
少彦名命がガガイモの実を2つに割った天之蘿摩船と
聞くと、次に見た時の印象が変わります。
名前で決めつけちゃいけないですね(^^ゞ
おはようございます。
やはり気が合うようですね。
爺さんとは気が合いたくないなんて言わないでくださいよ。
実は一昨日、ガガイモの写真を撮ってきました。
今日ガガイモアップしなくてよかったです。
また大かぶりしてしまう所でした。(笑)
蜜が出ているのか、アリがたくさん集まっていて、何度も手を噛まれました。
大きな緑色のイモをひとつもらってきました。
割れたら中の綿毛のついた種を植えて、アサギマダラを呼びたいと思っています。
大きくなって花が咲くまで生きているかが問題です。
今日は~
ガガイモのお話、初めてです~
でもそうとは知らず、アカバナ、シロバナ
見られてラッキーでした。
貯水池と自然公園の種頂いてこようかしら?
しかしガガブタ、葉を見るとスイレン?
ガガつなぎ流石なつみかんさんです!
恐れ入りました!
そしたらガガブタの登場でした。
どちらのガガさんも毛むくじゃら!
うーん、鏡の蓋というイメージからは程遠いですね。
「カガ」=「蛇」と「ミ」=「身」なんですか。
昔の人の想像力には感心します。
少彦名命がガガイモの実を割った船に乗って来た?
その神様は一寸法師か!
昨日から冗談ばかり書いていてごめんなさい。(^^;)
タイトルに、唸ってしまいました。
毎日きちんと、暑い日も、投稿されて、本当にすごいです。
また毎回内容の、濃さに、驚いてしまいます。みん花時代からの長いお付き合いですが、すっかり取り残されてしまった感、あります。
皆さんも、一歩踏み込んだ投稿が多く、少し、気合をと思うこともありますが、
なかなか、実行に移せない現状、お恥ずかしい次第です。
こんな私ですが、よろしくお付き合いくださいませ。
レディ・ガガもですが、昔Queenが好きだったので、レディオ・ガガを思い浮かべたりしていました^^;
ガガイモもですが、ガガブタのほうが可哀そうな名前に聞こえますね。
カガミブタだとしても、ブタの字の見た目がどうしても🐽さんに・・・
私も国造りにまでガガイモが関係しているとは全然しりませんでした。
少し調べたら色々分かって面白いですね~
気が合いたくないなんてとんでもない!
幅広くなんでもご存じのfukurouさんには、学ばせていただくことばかりです。
付け焼刃の私とは大違い(笑)
アリは確かに多いような気がします。
写真を撮るときに、パンパンと手で払って撮っていましたが・・・
アリさん、ごめんなさい!
この写真を撮ってから1週間にもなりませんが、最近通勤途中の駐車場の隅っこや、大通りの歩道などでも見かけるようになりました。
最近の気候がガガイモにはあっているのでしょうか。
案外、神話時代もこんな気候だったりして。
アサギマダラ、来てくれたらいいですね~
今年は見られるかな・・・
ガガイモがこんなに由緒正しい植物とは知りませんでした。
たまたま見つけて撮っていた実の写真がこんなところで利用できてよかったです(笑)
本当は綿毛になった実を見てみたいのですが、ちょうどそうなるころに刈り取られるか抜かれてしまい、見たことがありません。
管理された場所に生えてくる「雑草」の宿命ですね。
自然公園にも生えているんですね!
もし種がとれたら撒いてみてください。
かなり繁殖力が強いようなので、きっと大きくなりますよ~^^/
なるほど、確かにガガブタもガガイモも毛がいっぱい!
ガガブタは結構花が小さくて、直径2センチもありません。
なので、よほど近くで咲いていてくれないと、トップの写真のようになってしまいます。
でも近くで見られたら、その魅力のとりこに!
アサザやヒメシロアサザのフリルも可愛いのですが、ちょっと物足りなく感じます(笑)
カガミのカガが蛇というのも初めて知りました。
そういえば、ヤマカガシという毒蛇がいて、かかしみたいな変わった名前と思っていましたが、「カガ」が蛇と知って納得です。
冗談じゃなくて、ガガイモの実が一寸法師のお椀の舟の元になったのかもしれませんね。
調べていると面白いです~
お久しぶりです!
いつも「いいね」を沢山ありがとうございます^^
mamasanの今日の九十九里浜も拝見しましたよ~
すごく素敵なお写真でレベルの違いを感じます^^;;
私の方こそ、みん花に入って右も左も分からない時に、最初に優しいコメントをくださったのがmamasanで、すごく嬉しかったのを昨日のことのように覚えています。
もう5年もたちました・・
今年は新型コロナのせいで日常が壊されましたが、反面、ご近所の自然を再発見できました。
ブログは、元々書くのが好きなのと、自然が大・大好きなので、続けられているのだと思います。
植物がなかったら、ウツになってたかも・・・(笑)
これからもどうぞよろしくお願いします!!