なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

冬の桜の園にて~京都府立植物園2020年1月(7)

2020-01-21 05:30:10 | 植物

温室を出て再び園路を行きます。
残るは桜園。
あ、レンギョウの迷い咲きがたった一輪・・・


どこ行くねん。いつもここで門番をしている黒猫。


首輪をしていますが、植物園で放し飼いしている人がおられるのでしょうか??
さて、前に来たときはフユザクラ、シキザクラ、ジュウガツザクラ、コブクザクラの四人姉妹を見ましたが・・・
今回はちょっとくたびれていました。
その代わり新顔さんが!


シンプルな白い一重の花に、赤みがかった葉が美しい、フダンザクラ(不断桜)です!
その名の通り、いつでも(不断)咲いているとのことですが、気づいたのは今回初めて・・・

そしてその横に梅?と思ったら、エレガンス静子・・・じゃなくて、エレガンスみゆきの花でした~


木の下には・・・


他の方の投稿では何度か拝見していましたが、私自身は今年は初めてでした!
そういえば、通勤路にもフラサバソウの新芽が出ていました~
オオバコ科クワガタソウ属、頑張ってます。
それにしても、なぜオオバコ科なんでしょう・・・

長らくお付き合いいただいた京都府立植物園1月特集もこれでおしまい。
ここで勤務しているアオサギさんが見送ってくれました。
(後ろの朱色は、半木神社の鳥居です)


お疲れ様!またね~

(おしまい)

【撮影:2019/1/6 京都府立植物園】

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冬は温室Part.2~京都府立植物園2020年1月(6)

2020-01-20 05:29:48 | 植物

京都府立植物園の温室、後編です。
前にY氏が美しく撮って投稿されていたので気が引けるのですが、花の魅力にクラクラしたので、臆面もなく載せることにしました。
メディニラ・クラサタ(ノボタン科)です。
花はそれほど大きくありませんが、透明な花弁と特徴のある蕊はノボタン科の魅力たっぷり!


小さい花が房状に付き、遠目にはシャンデリアのように見えることから、シャンデリアプラントの別名も・・・
      

うっとりと眺めながら先にすすみます。
あ、私の好きな花が咲いてる!
こちらも小さい花ですが、色と形が可愛く、目立っています。
名前が超覚えにくくて、ペアルケア・ヒポキルティフロラ(イワタバコ科)といいます。


花は違いますが、確かに葉の感じはイワタバコ科っぽいですね。

同じ部屋の出口付近に咲いていたこちらは、ピンクの傘を被った可愛い花。
ネマタンツス・ブラジリエンシスというそうです。
下から見上げただけでは、花の造りが全然わかりません・・・
ネットで調べてみたら、どうも薄青い実がなるようです。要チェック!


乾燥地域室に移動します。
あ、この花は!


コダカラベンケイ(ベンケイソウ科カランコエ属)の花です。
コダカラベンケイといえば、葉の縁に沢山の小さな子株を付けることで有名。
そのため、花言葉は「子孫繁栄」。
肝心の葉の写真がありません・・・

お隣には、緑色の花。
これは同じ属のセイロンベンケイ、別名ハカラメ、マザーリーフです。
水につけておくと葉の縁から子株を出してどんどん増えます。
花の形から、別名トウロウソウというそうです。


さて、前にさざんかさんに教えていただいた「生ってるよ!」の第二弾、バオバブの実を見てきました。
アオイ科バオバブ属。サバンナに生える木だそうです。


大きな温室なので、木自体もかなり大きく、幹が徳利型になっています。
見上げてみました。
結構面白い花が咲くようなので、今度見てみたいです。



アフリカには、樹齢1000年を超える木が残り大切にされていましたが、ここ10年くらいですべて枯死してしまったそうです。
地球規模の気象変動のせいだとしたら、とても悲しく、変化の速さに恐怖すら感じます。      

温室も終わりに近づいてきました。フィナーレはラン!
・・・前日咲くやこの花館で撮りすぎて、気が抜けていたせいか、2枚しか写真がなかった・・・
その中の一枚、フラグミペディウム属のラン。


お気に入りの白いラン。
ジュメレア・サギッタタです。


    

お付き合いくださってありがとうございました!
明日が京都府立植物園の最終回になります。

(つづく)

【撮影:2020/1/6 京都府立植物園】

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冬は温室~京都府立植物園2020年1月(5)

2020-01-19 06:08:02 | 植物

寒い冬の強い味方!それは温室です。
中でも京都府立植物園の温室は、日本最古、日本最大級の温室だそうで、見ごたえがあります。
・・・なんて言ってますが、外の植物が多い時期にはなかなか行く機会がありません。
どうしても冬の時期が中心になるので、同じ花の紹介ばかりになるのはご容赦ください。

最初は温室の外で見つけたこの実。


そう、パパイヤです。
前にさざんかさんに教えていただいた通り、温室の外の花壇にはパパイヤの木がみられました。
他の草本類が枯れてしまった後、ぽつんと取り残されたように立っていました。
それにしても、立派な実だこと!
      

う~寒い、中に入ります。
あーあ、やっぱりレンズが曇っちゃった。
仕方なく、レンズの曇りが撮れるまでぶらぶら。
やっと直って最初にみつけたのがこの花。
通称チャイニーズハット、ホルムショルディア・サングイネアです。
これ見よがしに、「見て!」って言ってました。
他の花は全部落ちてしまい、萼(ハット)部分しか残っていません。



そのお隣には、クレロデンドロン属のお花が2種類。
真逆の色合いが面白かったです。
まずはこちら。クレロデンドロン・スプレンデンス(シソ科)
蕊が美しく、情熱的な赤が印象的。


もう一つがこちら。
クレロデンドロン属としか書かれていませんでしたが、蕊の長さはこちらの方が長くて、くるくる度合いが半端ない。


ちなみに、クレロデンドロン属の一番日本で有名な植物は「クサギ(Clerodendrum trichotomum)」です。
確かに蕊が長く、花の雰囲気は似ているかも。

すぐ近くに咲いていたハナチョウジ。
地味~に数個しか咲いていなかったので、ほとんどの人が通り過ぎていました。


前編最後はこちら。
たこさんウィンナーじゃないですよ~
こちら、オヒルギの花です。マングローブの仲間だそうですが、狭い水槽ではよく分からず。
覗いた写真は見事にピンボケ・・・


(つづく)

【撮影:2019/1/6 京都府立植物園】

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冬の実たち~京都府立植物園2020年1月(4)

2020-01-18 05:51:14 | 植物

冬の植物園のお楽しみのひとつが「実」。
秋の鮮やかな赤い実とちがい、じんわりと趣があります。
なんでかな~と考えましたが、やはり周りの光景がモノトーンだからでしょうか。
これが雪景色ともなると、もっと感動的になるのでしょうが、今年は降りそうもありません。
そんな実のある光景、ご覧くださいませ。

ヤブラン(キジカクシ科ヤブラン属)のツヤツヤの実。
隣に見える緑の芽は、かのミズバショウです。
咲くのはまだまだ先ですが、もう緑の芽生えがあちこち。


赤と黒のコントラストが美しいトキリマメ(マメ科タンキリマメ属)です。
葉はすっかり落ちましたが、実は長く残っています。
この赤と黒(紺)の取り合わせ、ゴンズイやクサギなどもそうですね。
自然界で目立つ色彩が生き残るのでしょうか。
それにしても、トキリマメとタンキリマメ、いまだに区別が付きません。
これは名札が真下にあったので、自信をもってトキリマメです。


あと少ししたら青い宝石になるノシラン(キジカクシ科ジャノヒゲ属)。
今は、緑から藍色の複雑な色彩が目を楽しませてくれます。
なんだか、海と森のようですね。


案内板に従ってフウ(フウ科フウ属)の落ち葉を踏みしめて歩きます。
その先にあったのは・・・


ツクバネ(ビャクダン科ツクバネ属)の実です!
上の方にあり、案内がなければ絶対に見逃しそうな地味な姿ですが、よく見ると羽根つきの羽根にそっくり。


生態園の実を堪能して、森のカフェ方面に移動。
倒木クマちゃんがお出迎えしてくれます。
名前は、花ちゃんです。



私の愛木、エノキ(アサ科エノキ属)は垂れ下がった枝を剪定してもらってすっきりした姿に。
遠景が素敵です。


ひと気のない園内をそぞろ歩きます。
寒いのでベンチに人影もありません。
横の木はアキニレですが、枯葉の付いた木は何でしょう。


最後にロウヤガキ(カキノキ科カキノキ属)のシャワーを浴びて、実観賞はおしまいです。
冬の植物園、堪能できましたが、そろそろ寒くなってきました。
時計を見るとまだ2時台です。
温室の方に行ってみましょうか。



(つづく)

【撮影:2019/1/6 京都府立植物園】

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冬も生態園~京都府立植物園2020年1月(3)

2020-01-17 05:24:46 | 植物

京都府立植物園といえば植物生態園・・・
というくらい、生態園が好きです。
植物園のHPによると、「日本各地の山野に自生する植物を生態的にできるだけ自然に近い状態で植栽しています」ということで、
このエリアをくるくると散策するだけで、四季折々、北海道から九州までの野草や木々を見ることができます。

とはいえ、今は1月・・・
一番の端境期。
温室や花壇とは違い何もない・・・と思ったら、そんなことはありませんでした。

ミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)
言わずと知れた、和紙の原料です。花もいいのですが、ふんわりビロードのような蕾が素敵です。


カナクギノキ(クスノキ科クロモジ属)
早春の黄色い花木といえば、クロモジ属。
なのですが、冬の時期のバンザイ冬芽も有名。


でもこの写真、バンザイというよりのけぞってる? それともストレッチ?

お次は名残のキク科・・・
少し前には色々な花が咲いていましたが、今残っているのはこちらのみ。
サンインギク(キク科キク属)です。
前にキク属シリーズを投稿したときにも出てきましたが、シマカンギクとイエギクの交雑種だそうです。
さすがに少し弱弱しくなっていますが、その風情も冬の生態園に似合っていました。


名残の花がもうひとつ。
ご存じ、シュウメイギク(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
茶色一色の生態園の紅一点、目立っていました。


いえいえ、ピンクと言えばこちらも・・・
迷い咲きのモチツツジ(ツツジ科ツツジ属)。
野山でもよく見かけますが、ここ生態園でも一輪だけですが咲いていました。
萼を触ると、モチっ、ネバっとするので分かります。


生態園に隣接する球根ガーデンから・・・
スノードロップ(ヒガンバナ科ガランサス属)の可憐な白い花が沢山咲いていました!




白い花を出したついでに、もう一つ。
こんどは赤い花。ギョリュウバイ(フトモモ科ギョリュウバイ属)です。


今はやりのマヌカハニーはこのギョリュウバイのはちみつなんだそうです。
何もないだろうと思っていた生態園(+α)にも秋の名残、春の走りの花や蕾をみることができました。
でもそれだけではありません。
冬の真骨頂ともいうべき光景、そちらはまた明日・・・

(つづく)

【撮影:2020/1/6 京都府立植物園】

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