以下はコメントいただいたk-kohさんへのお応えが中心です。
PracAudioの5cmウッドコーンユニット(俗称ちびっこウッド)で小型スピーカーを作る場合、低音域の考え方をどうするか?
まず、PracAudioのメーカー推奨BOXを例のスピーカー設計支援ソフトで試してみると・・・。
ユニットの最低共振周波数である160hzに対してバスレフ箱のダクトの共振周波数が90hzとかなり低めに設定されている。
なので画像の右側にある周波数特性グラフの100hzあたりが凹んでいるのがわかる。ちょっと気になる部分だが、メーカー推奨箱ということでもあり相当にヒアリングテストを繰り返した結果だとも思われるのでこれがベストなのだろう。
すると、これをさらに改良するとなると相当に難しいことがよくわかる。
単に再生可能な周波数の下限を伸ばすだけなら箱の容積をうんと大きくしバスレフダクトを長くするだけで良いのだが、
上のグラフを見てもわかる通り途中の周波数帯が凹んでしまい寂しい音になりかねない。
となるとバックロードホーンとかダブルバスレフとかより複雑な構造の箱を考える必要があるのだが、そうするとどうしても望まれている箱のサイズを大きく超えてしまう。
なので、ここは低音というものの考え方を少し変えてみよう。
改良(改悪?)案 その1
これは低域の下限を伸ばすことを諦め再生下限を100hzあたりまでとし、ダクトを太めにすることで量感を重視?した方向のもの。
しかしこれだと単に下限が上がっただけのようにしか聴こえない可能性も高い。
改良(改悪?)案 その2
こっちはほんの少しだけど推奨箱より低域の下限を伸ばしたもの。
単純なバスレフタイプの場合、グラフの凹み方を見ればわかる通りこれ以上低域の下限を伸ばすのは音のバランスを大きく壊してしまいそうです。
どちらも本当のところ作ってみないと推奨箱より良くなるかどうかはわかりませんが・・・。
一口に重い低音と言っても、感じ方は人それぞれでちゃんとした定義は不可能に近い。
聞く人がそう思えば良いだけのことなのだが、ちょっと低音と呼ばれるものについて考えてみよう。
普通に低音域について考えるとき楽器で言えばウッドベースとかバスドラムとかコントラバスとかティンパニなどの打楽器の音を思い浮かべる。
これを周波数帯で考えると結構幅が広く上は500hzあたりから下はパイプオルガンの最低音と呼ばれる37Hzぐらいまでということになると思う。
一方、オーディオ的に問題になるのがスピーカーユニット(フルレンジ)の音圧が下がり始める200hzあたりから下の周波数帯であり、スピーカーを自作する人が最も気にするのが100hz以下の帯域ということになるのだが、ただ100hz以下の音が出ればそれで良いのかというとちょっと違うと思う。
他の周波数帯とのバランスが問題になるからで、しかもしっかりした音色で聞こえるかどうかと単に測定器による音圧レベルは必ずしも一致しないと考えている。
これは単に私の経験的な感じ方だが、音楽的に重厚感のある音とは多分100~300hzあたりの帯域がしかっりしているかどうかが決め手ではないかと考えている。
ジャズやロックなどで、特に電気楽器を多用した音楽では100hz以下の成分はさほどは多くないし、
フルオーケストラでもそのあたりの帯域の解像度と音圧が十分なら聴き応えのある再生音になるはずだと思っている。
逆にいくら20hzまで再生されていても100~300hzあたりが凹んでいると聴くに耐えない寂しい音楽になってしまう。
現に市販されている多くのスーパーウーハーなどは意外なことなのだが、150hz~200hzあたりがブーストされるようになっているものが多いはずだ。
では100hz以下な不要なのかというと全然違って、100hz以下出来れば40hzあたりまでしっかりした解像力で聴こえるととても気持ちがいい(当たり前)。
アコースティックな楽器の場合、倍音という言葉を良く聞くが、ウッドベースにしてもコントラバスにしても実は低い方にも倍音が出ていることがわかるからだ。
ってことで、結論はやっぱり再生下限はやっぱり低いほど良いってことか。
PracAudioの5cmウッドコーンユニット(俗称ちびっこウッド)で小型スピーカーを作る場合、低音域の考え方をどうするか?
まず、PracAudioのメーカー推奨BOXを例のスピーカー設計支援ソフトで試してみると・・・。
ユニットの最低共振周波数である160hzに対してバスレフ箱のダクトの共振周波数が90hzとかなり低めに設定されている。
なので画像の右側にある周波数特性グラフの100hzあたりが凹んでいるのがわかる。ちょっと気になる部分だが、メーカー推奨箱ということでもあり相当にヒアリングテストを繰り返した結果だとも思われるのでこれがベストなのだろう。
すると、これをさらに改良するとなると相当に難しいことがよくわかる。
単に再生可能な周波数の下限を伸ばすだけなら箱の容積をうんと大きくしバスレフダクトを長くするだけで良いのだが、
上のグラフを見てもわかる通り途中の周波数帯が凹んでしまい寂しい音になりかねない。
となるとバックロードホーンとかダブルバスレフとかより複雑な構造の箱を考える必要があるのだが、そうするとどうしても望まれている箱のサイズを大きく超えてしまう。
なので、ここは低音というものの考え方を少し変えてみよう。
改良(改悪?)案 その1
これは低域の下限を伸ばすことを諦め再生下限を100hzあたりまでとし、ダクトを太めにすることで量感を重視?した方向のもの。
しかしこれだと単に下限が上がっただけのようにしか聴こえない可能性も高い。
改良(改悪?)案 その2
こっちはほんの少しだけど推奨箱より低域の下限を伸ばしたもの。
単純なバスレフタイプの場合、グラフの凹み方を見ればわかる通りこれ以上低域の下限を伸ばすのは音のバランスを大きく壊してしまいそうです。
どちらも本当のところ作ってみないと推奨箱より良くなるかどうかはわかりませんが・・・。
一口に重い低音と言っても、感じ方は人それぞれでちゃんとした定義は不可能に近い。
聞く人がそう思えば良いだけのことなのだが、ちょっと低音と呼ばれるものについて考えてみよう。
普通に低音域について考えるとき楽器で言えばウッドベースとかバスドラムとかコントラバスとかティンパニなどの打楽器の音を思い浮かべる。
これを周波数帯で考えると結構幅が広く上は500hzあたりから下はパイプオルガンの最低音と呼ばれる37Hzぐらいまでということになると思う。
一方、オーディオ的に問題になるのがスピーカーユニット(フルレンジ)の音圧が下がり始める200hzあたりから下の周波数帯であり、スピーカーを自作する人が最も気にするのが100hz以下の帯域ということになるのだが、ただ100hz以下の音が出ればそれで良いのかというとちょっと違うと思う。
他の周波数帯とのバランスが問題になるからで、しかもしっかりした音色で聞こえるかどうかと単に測定器による音圧レベルは必ずしも一致しないと考えている。
これは単に私の経験的な感じ方だが、音楽的に重厚感のある音とは多分100~300hzあたりの帯域がしかっりしているかどうかが決め手ではないかと考えている。
ジャズやロックなどで、特に電気楽器を多用した音楽では100hz以下の成分はさほどは多くないし、
フルオーケストラでもそのあたりの帯域の解像度と音圧が十分なら聴き応えのある再生音になるはずだと思っている。
逆にいくら20hzまで再生されていても100~300hzあたりが凹んでいると聴くに耐えない寂しい音楽になってしまう。
現に市販されている多くのスーパーウーハーなどは意外なことなのだが、150hz~200hzあたりがブーストされるようになっているものが多いはずだ。
では100hz以下な不要なのかというと全然違って、100hz以下出来れば40hzあたりまでしっかりした解像力で聴こえるととても気持ちがいい(当たり前)。
アコースティックな楽器の場合、倍音という言葉を良く聞くが、ウッドベースにしてもコントラバスにしても実は低い方にも倍音が出ていることがわかるからだ。
ってことで、結論はやっぱり再生下限はやっぱり低いほど良いってことか。