自室に居る時、CDを回してない時は割とFMラジオが流し放しになっている。
先日、私の認知範囲外のとあるミュージシャンが「私ン家は再エネ電力を契約してるのでCO2ゼロです」的にえらく自慢げに話しているのを聞いた、聞いてるお前らはどんだけ意識低いねん的に威張ってもいた。
「ふ~~ん、そんなの出来るんだ」と世間知らずの私は低い意識を少しでも引き上げるべくネットを頼り検索してみた。
でも、ちゃんと理解できそうなしっかりした情報源はあまりヒットしない・・・一番目立ったのが大手ガス会社のHP、確かに「CO2排出実質ゼロ。」と明記している。いったいどうやって実現しているのだろうとそのサイト内を可能な限り見て回った。が、あまり明瞭な仕組みはよくわからない。「CO2排出実質ゼロに貢献」というちょっと弱くなった表現にぶつかったりしたけれど、最後はやはり「CO2排出実質ゼロ」に誘導している。
「ふ~~ん凄いなぁ~」と再び思ったけれど、でもなんか引っ掛かる。
CO2ゼロ=100%再エネ電力(実際は100%再エネとは謳っていない、でもそのうように印象操作されてしまう)というからには再エネ発電所から私の家まで専用送電線を引いて工事費ン億円かかるねん・・・というのはただの誤解。実際の給電は旧来の電力グリッドを通じて為される訳で、それだけでCO2ゼロと言えないのは誰でもわかるはず。そうでなければ「本日も天候不良につき給電を停止いたします」みたいなお断りが飛び交うはずですが、そうじゃないです・・・まどろっこしい!。
という事は、仕組みとしては単にこのガス会社が契約している多数の発電会社(自社を含む)に給電量に応じて電力料を支払っているというごく普通の仕組みしか思いつきません。
サイトの隅っこに若干の資料ページがありました。
https://home.tokyo-gas.co.jp/power/sustainable/source.html
ふ~~ん、なるほど・・・非化石証書を買っていると・・・ってなんやねんこれ。
ともかくこれがあれば再エネ100%を謳えると・・・実質8割化石燃料やんか・・・普通に今の電力構成そのまま・・・なんかいろいろ訳のわからない利権の世界が見え隠れしとるね。
利権なんちゅう闇の世界は置いとくとして、いいんですかね消費者庁はこんな広告を野放しにして・・・普通なら少なくとも優良誤認は間違いないですけど・・・でも、おそらく非化石証書って実態のよく分からない書面で合法性を担保できてるんでしょうね、環境省か経産省のお墨付きなら消費者庁ふぜいでは手は出せないと・・・。
なんだかな・・・正しくはごく普通の実質「CO2 8割電力」やないか・・・。
結局、中身はただの取り組み姿勢のアピールにすぎないと・・・ま、それが大事と言っちゃえばそれでおしまいやけどね。セクシーな環境政策ってこういう事なんやね、凄いですね~。
こんな仕組みで大手以外にも再エネ謳った電力小売り会社がたくさんあるんやろね、再エネ発電事業への投資促進が目的と言いたいんやろけど、これじゃ中身は闇の世界・・・世界は利権で動いてるってね・・・早い話「実質80%詐欺」ってか。
食品関係の広告によくあるように「これはイメージです、実際の商品とは異なります」というお断り書きが必要なんじゃないの。
広告の世界ではとにかく分かり易さを目指します。でも元々複雑なものを分かり易く説明するにはウソを塗り込むしか方法がないです(誰でもすぐわかる法則)。虚構に虚構が積み重なって欺瞞が欺瞞じゃなくなってくる、昔誰かが言ってたハイ・イメージな世界ってこういう事なんかな?。
プロバガンダに騙され踊るのは昔から変わらん世界の基本法則っちゃそうなんやけど・・・。
とにかく欺瞞に欺瞞を上塗りしなきゃ生きていけない世界になっちゃったんですね。
なるほど、だからセクシーにならんとあかんちゅうことか・・・(意味不明)。
ってちょっと待てよ・・・あっ、そうか・・・利権っちゅう美味しそうなフェロモン振り撒くだけでいいってことやね・・・。
そりゃ確かにセクシーだわ。私にゃ関係ないけど。
※投稿後にくだらない加筆を若干行いました。