Junky Monologue

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ウクライナの勝利条件の厳しさ、あるいはプーチン不敗?原則

2022年04月06日 01時20分34秒 | 時事ネタ

こんな記事タイトルだと、プーチンを応援しているかのような印象を与えるかもしれませんが、そんな事は決してございません。真逆ではあるのですが、客観的?に考えた場合に現状のマスコミ報道などから印象付けらえるようにプーチンロシアが劣勢だとは決して思えないのです。

確かにプーチンが当初考えていた戦後処理イメージに対してであれば既にロシアは敗北しています。

ですが、プーチン政権としての敗戦条件を考えた場合、そうは簡単に負けにはならないある意味絶対不敗とも言えるような構造に気が付きます。

逆に言うとウクライナと民主主義陣営にとっての勝利とは何かということでもあり、その根本的な実現の難しさに由来します。

ウクライナがせっかく手に入れた民主化への流れを将来に渡って保証して行く事を目的にすると、停戦協定などでの妥協の余地があまりないのがわかります。せいぜい親ロシア派が支配しているプーチンが独立承認したと言われるエリアをプーチンに差し出すくらいでしょうか?。狂人プーチンがたったそれだけで満足するかという問題はさて置き、ウクライナが自分達の国家主権に関わる部分を少しでも妥協してしまうと将来的にロシア的腐敗(=専制主義)に冒される芽を残してしまうという事になってしまいます。はっきり言ってしまえばプーチン政権が倒れて、それに代わる少しは民主的でマシな政権が生まれない限り本当の平和はやって来ないという事でもあります。

当たり前過ぎてみんなわかってるけど、国家レベルでははっきりと口に出来ない課題でもあります。

内政干渉になりますので、西側欧米諸国は国家としての表向きの位相ではそこは絶対に触れる事が出来ない聖域です。

今週になってロシア軍移動後のエリアで民間人の大量虐殺が明らかになりましたが、そのような根拠を持ってすらプーチンを戦争犯罪人として裁く事は現状の国際ルールの中では不可能なようです。裁くためには身柄の拘束が必要ですからね、そのためにはたったひとつの実行不可能な手段があるだけですから。プーチンはそこだけは良く理解している確信犯です。バイデン他欧米首脳がいくら吠えたててもただのパフォーマンスと情報戦の意味しかありません。

でもそれだけじゃなくて、欧米諸国の手前勝手さは歴史が証明している通りで、そういう意味でロシア侵攻前から上から目線のウクライナ対応が見え隠れしてます。ウクライナがどうなって行くのかという事よりプーチンロシアを欧米諸国にとってちょうど良い形で封じ込めるためにウクライナを利用しただけとも言えるでしょう。結果としてこの点では相当な誤算が生じているようですが・・・そうでなければバイデンやNATOが軍事力行使をしないと最初から言い切ってしまっていた理由がありません。

こんな言い方すると世界大戦を煽ってるのかと思われてしまいそうですが、そうじゃなくて現実は現実として国際関係は狐と狸の化かし合いによるパワーゲームだという事実を受け入れるしかないという事であります。たぶん日米の同盟関係の中ですらそれは見えます。

話を戻して、元々EU諸国は自国のエネルギー政策を揺るがしているため(日本も)現状での対ロシア制裁は穴だらけです。話題になったSWIFTからの排除とか外貨準備の凍結とか本来なら今頃ロシアはデフォルトを起こしていないとおかしいですが、一向にその気配がなくドル利払いが続けられています。どういう事なんでしょうね。外貨凍結については制裁対象が政府の外貨準備だけで、民間金融機関保有の外貨は凍結できていないそうです。ロシアみたいな(中国も)国の場合、国営民営の区別はあってないようなものなので制裁の実効性が疑われる所以です。

今回表沙汰になったジェノサイド問題でだいぶ風向きが違ってきそうではありますが・・・現行ルールでは実行不可能な事ながら、だからこそロシアを国連常任理事国から除名する動議ぐらいは我が政府が提起しても良いのではと思ってしまいます、もしかするとゼレンスキーがオンライン演説で言いたかったのはそういう事かもしれない・・・。

もうひとつ、ロシア自体が内側から変革されることって可能なのでしょうか?、私には限りなく不可能に近い事に思えます。ロシア(中国も同じ)のように本質的な後進性を引きずっている国の人々には自分達の手で政権を動かしたりするのは簡単な事ではありません。西側民主主義陣営が思い描くような形でとなるとますます不可能な事になります。ロシアの(中国も)一般民衆は21世紀にもなってもまだ民主的な体制がどういったものなのか一度も体感した事がないのです。よしんば瞬間政権をひっくり返えす事が出来ても慢性的な腐敗状況の中であっと言う間に次の独裁が生まれるというのを繰り返すだけです。

それじゃ何も希望がないじゃないかと言われそうですが、残念ながらそれが世界の現実だと思ってます。

そういう部分まで含めて考えるとプーチンの防御は鉄壁だとさえ思えてきます。前にもちょっと書いたけど、自国を北朝鮮化する事で完璧な要塞が完成します(今のところは)。その意味ではSWIFT排除や外貨凍結や禁輸を仮に完全実行できても彼には関係ないどころか要塞構築をむしろ加速できるくらいです。

外部世界との遮断が完璧であるほど独裁は安泰になります。

どこぞのおデブを見ればわかる通り自国経済や自国民がどうなろうと認知外とした為政者ほど強い者はいないですから。

しかもロシアは北朝鮮と違って、やろうと思えば一程度の自給自足が充分可能でしょうし・・・。

プーチンにとって怖いのは側近連中が軍部や情報機関他の実力部隊とつるんで画策するクーデーターですがそこは元KGB、不穏分子の予防粛清に抜かり有るはずがありません。まさしくスターリンの生まれ変わりに見えてきます。

話がそれますが、少し前にプーチンが政権幹部や軍幹部となにやら会議している映像をニュースで見ることができました。異常に長い机や異常に広い部屋で相手とずいぶん距離を開けて説教を垂れてるプーチンの姿が印象的でした。あれはコロナ感染を怖がっているとの報道もありましたが絶対に違います。あれこそロシア伝統のやり方です。部屋の壁の向こう側(プーチンの背後?)には自動小銃を構えた銃殺隊が控えています。もちろん側近からの暗殺抑止という意味もありますが、盾突く意見を言うような者がいればプーチンの合図ひとつで文字通りの瞬殺です。万が一の流れ弾に当たったり返り血を浴びたりしないように距離を取っているのです。

出席者は全員それを知っているので異様に緊張した表情をしていた事が思い出されます。これって妄想陰謀論のように聞こえますが私は本当の事だと思ってます。恐怖を与える事だけを目的にした別名スターリンの会議とか・・・。

 

そんなこんな状況下、徹底的に戦い切らなければ本当の勝利がないというのがウクライナの辛さだと思います。

ウクライナの人達の犠牲はいつまで続くのでしょうか?。

彼らの国土はどこまで破壊されなければいけないのでしょうか?

国土が崩壊するほどの膨大な代償と引き換えにできるほど価値ある勝利の意味とは?

果たして世界とウクライナにとって将来の礎となり得るような勝利はあり得るのか?。

私ごときが言う事じゃないですが、それでもウクライナは勝たなければいけない(と思う)。

そもそも勝ち負けの話じゃない?・・・その段階はとっくに過ぎてしまったようです。

5月9日までがひとつの区切りになるという読みもありますが、でもそれは単にプーチンロシアの虚栄心を満たすためのタイムテーブルなので、そこに乗せられる訳には行かないでしょう。

という事はこれからが本当の激戦・・・?。

大義無き側の勝利条件は限りなく低く、一方大義の条件を備えた側にとっての勝利条件は限りなく高い・・・歴史とはかくも不公平で過酷なもののようです・・・それは私たち日本人も薄々感じているはず・・・たぶん。



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2 コメント

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なんだかな〜 (k-koh)
2022-04-10 09:40:39
なんにしても、自分の命令ひとつで何十何千人の人の命を奪うというのはどういう気持ちでなのか、私にはとうてい理解出来ません。
戦争という愚かな行為は、残念ながら人類滅亡まで続くのでしょうね・・・。
なんとも哀しいことです。
しばらく春らしい日が続いていますね。それは嬉しいのですが、いよいよ花粉症(私はヒノキ)が出始めました。(T_T)
今日も雲一つない良い天気。どこかへ出掛けたくなるな〜。(^^)
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いらっしゃいませ。 (Choro-Poo@管理人)
2022-04-10 15:10:11
k-kohさん、こんにちは。
思慮の浅い記事にご反応くださいまして、ありがとうございます。
聞くところによると、あの御仁はネットはおろか外部のニュースをいっさい見ないそうです。
自分の情報機関だけがニュースソースだなんて信じられないですが、たぶんKGB時代からそうしているのでしょう、もうン十年も外の世界を知らない浦島太郎なんですね。

>戦争という愚かな行為は、残念ながら人類滅亡まで続くのでしょうね・・・。<
どうなんでしょうね、少なくとも我々が生きてる間は確実に無くならないですね、残念!。

>いよいよ花粉症(私はヒノキ)が出始めました。(T_T)<
ありゃま。私は幸い今のところ花粉症になっていないのでその苦しさがよくはわかりませんが、ともかくお気を付けくださいませ。

>今日も雲一つない良い天気。どこかへ出掛けたくなるな〜。(^^)<
そうですね。梅雨に入るまではアウトドアに一番良い季節です。
ま、私はとことんインドア性格なので、何も変わりませんが・・・。
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