震災後思うこと…3〈原発依存率〉

2011-04-23 | ◆Photo Diary


震災後、被災地の状況はあまりにも広域のために、
復旧にどうしても時間がかかるのはしょうがありませんが、
間違いなく一歩一歩前進していると思います。
自分も長いスパンで応援していきたいと思います。

ただ、いつまで経っても不安が拭えないのがフクシマ原発で、
安定稼働にするのも手探り状態の今、いつ不意に何が起きるのか
心配でしょうがありません。
現場で作業されている方達は、本当に大変だと思いますが、
国民にはこの対策司令塔がどこで、誰が何をしているのか全く分かりません。
とにかく的確で迅速な対応を願うばかりです。

それで本題なんですが、昨日(4/22付)の中日新聞を読んでいて、
震災後、新聞・TV各社(全6社)の
原発の方向性を問うアンケート一覧が出ていましたが、
なんと〈増設・現状維持〉が40~56%と一瞬目を疑う様な結果が出ていて、
あまりにも自分との感覚のズレにちょっと唖然としました。

僕らの世代はチェルノブイリで大騒ぎもして来ましたから、
十分原発の危険な事も認識して来ましたし、
出来れば原発は無くして欲しいと願って来ました。

しかしこの資源の無い国では、外国への輸出産業にもなるという事で、
原発は国策として、口先ばかりの安全をうたい文句に
推進増設されて来ました。
最近では温暖化問題を追い風に更に勢いを増す最中でした。

思えばこの国は、経済成長期に何度も企業利益優先のために
過ち(水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそく・騒音・ヘドロ公害等)を
犯し、環境を破壊し国民を犠牲にしてきました。
国は結局裁判で負けない限りは一直線に突っ走って行きますから、
あ~っ、原発も大事故でも起こさない限りは止まらないのかな…
と半ば諦めていました。
ただ、最悪の事故なんかだったら、
日本自体が立ち直れないくらいな事もあり得たので、
そういう意味では(まだ十分恐ろしいけど)
目を覚ますには十二分(こういう言い方も不謹慎?)の
事故だったのかもしれません。

それが、この住民避難の問題や風評被害、近隣諸国への迷惑で
大騒ぎになっている現在なのに、
「なぜ?!この支持率は!!」と驚かない訳にはいきませんでした。
ただ、〈廃止・減らす〉も40%ありますから、
十分判っていらっしゃる方もいて少しはホッとしてはいます。

これはまだ、支持率の落ちる途中での数字だと信じたいです。
仮面がはがされた電力会社の姿を目の当たりにすれば、
たぶん1ヶ月後の支持率は大きく変わっているでしょう…

ぜひ、もう一度自分の目でこの猛毒でつくられ、
何万年も消えない猛毒のウンコを出す原発が、
どれほどクリーンか確認して欲しいものです。


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