僕は、人の顔を憶えるのが苦手です。しかも、テレビ番組に関わっていると、たくさんの人と名刺交換をします。そんな人の中の誰かと、「駅」や「繁華街」を歩いている時、出合って、向こうの方から、僕の名前を言われ、「去年は飲む約束をしていたのに、一緒に行けませんでしたねえ。残念です。今年こそ、是非飲み会しましょうね」なんて、話しかけられると、本当に戸惑ってしまいます。この人は、「俳優さんのマネージャー」だったのか、「取材して下さった記者」なのか、それとも「何かの番組で一緒に仕事をしたスタッフ」だったのか。その人と会話をしながら、探り探り、思い出そうとしますが、思い出せないまま、別れてしまうケースも結構多いのです。こんな時、「あなた、誰でしたっけ?」とは切り出せませんものね。特に相手が年上の方だと。「じゃあ、今度電話しますね。それで飲み会のスケジュール決めましょう!」と、相手がノリノリで去っていったりすると余計に、こちらの気がひけてしまいます。そんな経験、ありませんか?それと、以前あっているのに、また、「初めまして」と名刺交換をしてしまう事。後で、会社に戻って、自分の名刺入れを繰ってみると、その人の名刺が三枚目だったりして・・・失礼な事をしたなと深く反省します。それと、話題は飛びますが、親しい仲間で飲んでいて、本でも映画でもいいのですが、たとえばある映画の話になり、そこにいた三人がみんな同じ映画を思い出し、出ていた俳優や具体的なストーリーまで出てくるのに、映画のタイトルが三人ともどうしても思い出せない事が最近よくあります。こういう時は結構、その後、違う話をしていても、心の片隅で、「あの映画のタイトルなんだっけ」とみんな考えているものです。誰かが突然思いつくと、勝ち誇ったように「・・・」だ!となるのですが、散会の時点でもみんな思い出せないと気分が落ち着きません。そういう時、僕は家に帰って、インターネットで出演者などから、映画のタイトルを必死で調べます。どんなに酔っていても。変な奴ですね。
これも人に聞いた話ですが、フィリピンで鉄道の線路の敷設工事をやっていると、敷設してすぐレールが盗まれるそうです。つまり、その盗んだレールをどこかへ売って生活している人がいるという事です。この顛末はどうなるのでしょうか?レールを敷き続けていき、振り返るとレールが無くなっている。凄い事ですよね。何故、こんな話を聞いたかというと、そのレールを敷いている新しいレールの上を走る車両を作っている会社の友人が言っていたからです。果たして、このフィリピンの鉄道は開通するのでしょうか?友達が被害を被らないと良いなあと思っています。レールが無けりゃ、車両は乗せられませんから。
最近、買ったものではこれがいちばん重宝しています。買い物依存症の僕ですから、本でもCDでも買っても読まなかったり、一回だけ聴いて家の机の上に置きっぱなしになっていたりする事が多々あるのですが、このレコーダーだは違いました。ディスクに番組を75時間位、録画でき、さらにそれを編集して、CMを抜いて(民放の人の言うことではありませんが・・・)DVDにダビングして保存するというのは、楽しい作業です。今日も先程「千と千尋の神隠し」を編集しました。NHK衛星放送で好きな映画、ビデオ等で発売されていない昔の映画等を録って、ライブラリー化しています。DVD-R自体はインターネットで探せば、一枚三円ちょっとで買えますから、経済的にもお得感満載の機械なのです。
とある某キー局に行って、採用の面接をしているのを見た時に思ったのですが、テレビ局は、外から見ていると華やかに見えるらしく、例えば、同窓会にいっても、キムタクに会ったりしないの?とか、芸能人のサインが欲しいとか言われます。僕は番組制作の部署に20年いましたが、そんな華やかな世界ではありません。どちらかというと「縁の下の力持ち」というか、「すべての苦情ひき受けます」とか、そんなニュアンスが強いです。仕事の時間帯も超不規則だし、極寒の中でロケ弁当を食べたりして、一つ一つの番組を作ってきました。そして、待っているのは視聴率。作った番組のすべてがヒットする訳ではありません。もちろん、ヒットする様に最大限の努力はしますが。視聴率が伸びない番組をやっていると、放送日の夜は、ベロベロに酔っ払うまで何時間でも酒を飲んでいました。次の日の朝いちばんで、視聴率が出るからです。ある種の「審判」が下されるのですね。その時は、アルコール依存になりかけました。でも、逆に一つの番組をたくさんのスタッフで一丸名となって作って、とても面白いものが出来、たくさんの視聴者に見てもらい、電車に乗っていて、その番組の話をしている人達に出会うとこんな幸せなことはありません。そうするとキャストもスタッフも乗ってきて、現場の雰囲気も俄然明るくなります。至福な瞬間です。「これから、就職を考えている皆さん、テレビ局に限らず、一つのイメージで、会社を見ず、もっと多角的に見た方が良いと思います。会社を作っているのは、人ですから、行きたい会社の人と会って喋れば、大体社風は分かります。大学の先輩とかを探して、会ってみるのは会社を見分ける良い方法かも知れません。
友人が「南インド料理」の店をやっていて、何回か、行きましたが、安くて美味しい。最初は一店舗だったのが、今では複数の店をもっています。OLにも評判が良く、ランチには女性達が並ぶ程。彼は元々サラリーマンだったのを辞め、自分が旅した時、魅せられた「南インド料理」の店を開いたのでした。本当に不精な僕から見ると、凄いなぁと思います。「食べ物」を扱う店をやるのは、いろいろ苦労があったと思うし、店のインテリアも、エスニック風で、すべて彼が決めたこと。都内には、「南インド料理」の店は、彼のところ以外ではほとんどありません。本当に尊敬してしまいます。
認識します。同窓会で、メーカーや商社、銀行などに勤める人と話しをしていると、話がずれて、かみ合わない事が多いのです。景気の動向とか、株価とか、日本のサラリーマンは、本当によく働いているんだなぁと思ってしまいます。メーカーのある人は、毎日、朝8時に出社し、夜10時まで働いているそうです。前聞いた銀行員は、朝8時から午前1時まで毎日会社にいて、さらに土日もどちらか出勤し、仕事をしているとの事。僕なら、精神的に破綻しているだろうなあと、びっくりしてしまいました。やはり、テレビの仕事をやっていて、視聴者のターゲットがどうしても女性になるのは、仕方ないと思います。だって、男はテレビを見る時間も無く、働いているのですから。一旦、その会社に入ってしまったら、無理なのでしょうが、やはり「自分の時間」を大切にしたいし、もちろんいちばんは「家族との時間」を少しでも長く持ちたいと思っているので、一生懸命働いている友達には「心の中で申し訳ない」と思いつつも、ちょっと「仕事」にのめり込み過ぎ・・・あまりひとの事は言いたくないのですが・・・と思いました。知らないうちに、「精神」や「肉体」が壊れていくのが心配です。僕も一時期、そうなりかけましたから。
道に落ちた「イチョウの黄色い葉っぱ」が、風にあおられ、フロントガラスの上を踊っては消え、踊っては消えてゆきました。季節はもう完全に冬ですね。今週は忘年会三つ。昨夜は、年末の金曜日という事もあり、飲み屋などのお店がどこも人でいっぱいでした。景気が戻ってきているのでしょうか。ワイワイ騒ぐ、酔っ払った若者やサラリーマンの集団とたくさんすれ違いました。その反面、東京駅の地下通路には、たくさんの人がホームレスになって、寝ていました。終電近くの電車に乗ったのですが、結構混んでいました。やっぱり、少しずつ景気がもどっているのかなぁ。
昨日、高校の同窓会が久しぶりにあり、その中の出席者から聞いた話です。彼は発電所建設の為、ブラジルの赤道直下の町に一年いたそうですが、感動した事が二つ。赤道直下では夜、「北斗七星」と「南十字星」が同時に見れるのだそうです。もう一つは、昼、正午になると、赤道の真下という事で、自分の「影」が無くなるとの事。当たり前と言えばそうなんですか、ちょっとロマンチック(僕が言うと変?)な話でした。