寝台特急には、高校の修学旅行の帰り、青森から上野まで乗りました。夜中にトイレに行きたくなったので、「あき」と扉の横に出ていたので、ガラッと扉を開けると、若い女性が向こう向きにしゃがんでいて、思わず「白いお尻」に見とれ、すぐさま、自分のベッドに飛び込んだ記憶があります。その女性は僕のベッドの下の人でした。夜中に寝ていて、名も知らない駅に列車が停まっていて、ホームに雪なんか積もっていると、旅情は途端に増しました。新婚旅行の時、ポルトガルのリスボンからスペインのマドリードまでいわゆる「リスボン特急」と言われる寝台特急に乗ったのですが、マドリードに一時間早く着いて大慌てした事が゛あります。
実は、列車の運行が間違っていた訳ではなく、リスボンとマドリードの間に一時間の時差があったのです。それに気付かず、僕も妻もゆっくりしていたのでした。寝台特急は「旅のシンボル」なのに。時代には勝てませんね。




