同協会は、中国に居住する韓中多文化家庭が集まった親睦団体で、北京や上海、広州をはじめとする中国全域で約3000人家庭が参加している。

2020-03-03 08:58:28 | 韓国文化

湖北省の在中韓国人の無事を祈り、

省外から送られてきた助け合いの温情

登録:2020-03-03 08:11 修正:2020-03-03 08:21
 
韓中多文化家庭協会の在中韓国人ら、1カ月以上孤立した78世帯にラーメンや救急薬など緊急救護品を支援 
「恵みの雨」「助け合いにとても感動」ウィチャットに写真・お礼のメッセージ相次ぐ 
 
韓中多文化家庭協会のメンバーらが中国湖北省に救護品を送る作業を終えた後撮った写真=ペ・スンドン韓中多文化家庭協会会長提供//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が初めて発生した中国の湖北省武漢と近隣地域に住む在中韓国人たちが1月23日に封鎖された後、1カ月以上孤立生活を続けている中、湖北省の外に住む在中韓国人たちが少しずつ金を集めて彼らに緊急救護品を送ったことが確認された。

 韓中多文化家庭協会は武漢と武漢のある湖北省の一部の都市が封鎖されてからちょうど1カ月の先月23日、緊急救護品を武漢と湖北省にいる韓国人家庭に送ったと、2日発表した。同協会は、中国に居住する韓中多文化家庭が集まった親睦団体で、北京や上海、広州をはじめとする中国全域で約3000人家庭が参加している。

 同協会の説明によると、彼らが準備した緊急救護品はマスクをはじめとする個人防疫用品やラーメン・ツナ缶・ワカメのような食料品、非常薬品などだが、武漢に居住する56世帯と湖北省の宜昌や荊州、恩施、麻城、荊門、孝感などに居住する24世帯に配送された。協会は緊急救護品を用意するため、在中韓国人たちに義援金を募った。救護品を渡した協会のメンバーらは「湖北省の混乱した感染状況をニュースで見ながら、皆無事であることを祈り、募金を始めた」と述べた。ペ・スンドン韓中多文化家庭協会会長は「1月23日に武漢が封鎖され、翌日の24日に、湖北省の13の市が完全封鎖に突入した」とし、「個人防疫用品や非常薬品、生活必需品が申告な欠乏状況にあることを知り、募金を開始した」と述べた。ペ会長はさらに、「2月初めから募金活動を進めて宅配を送るために努力したものの、都市封鎖で(配送が)できなかった。最近物流の一部が再開されたようで、救護品を送ることができた」と付け加えた。

 
韓中多文化家庭協会が中国の湖北省荊州市に滞在している在中韓国人のジ・ソンジェさん(38)に提供した救護品=チ・ソンジェさん提供//ハンギョレ新聞社

 湖北省の僑民たちは「恵みの雨が降ってきたようだ」として喜んでいた。妻の故郷である湖北省荊州に旧正月を過ごすに行き、封鎖で足止めされたチ・ソンジェさん(38)は「インターネットで注文しても受け取れない状況だった。精神的に疲弊していたが、在中韓国人たちの支援に大きな感動を受けた」とし、「同じアパートに住む中国人にこれをどうやって届けてもらったのかと訊かれ、在中韓国人の友達が送ってくれたと答えた。もうすぐ誕生日でわかめスープも食べたいと思っていたが、食べられるようになった」と語った。出産を控えた妻や2人の子供とともに湖北省宜昌市に孤立したチョン・ギョンフンさん(43)は協会に「救護医薬品が無事届いた。特に妊娠・授乳期間に必要な総合ビタミン剤を見て、妻が大変喜んでいた。第3子が多くの方々のご声援を受けて生まれてくるようだ」と話した。湖北省僑民が集まったウィチャット(中国版のカカオトーク)グループチャットルームにも救護品写真とともに「救護品を受け取った」「支援してくれてありがとう」というお礼のメッセージが掲載された。

 1月31日と先月1日、12日までに計3回にわたって840人余りの湖北省武漢と近隣地域の在中韓国人がチャーター機で韓国に帰国したが、依然として約100人が湖北省に残っているという。

キム・ミンジェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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