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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

SROIX ストレートシューター

2022年06月03日 17時24分16秒 | 読書事
SROの尾形洋輔は息子の審判を前に落ち着かない。その上、妻の敏江が新興宗教にはまり多額の寄付を行っていることが発覚。その教団には不穏な噂が後を絶たず、尾形は公安から潜入捜査を打診される。そして最凶の連続殺人鬼・近藤房子の次なる狙いは……。「私のために殺してもらいたい人間がいるの」SRO最大のピンチ、大波乱の第9弾!

富樫倫太郎さんです。

これで一応完結らしい。

相変わらず、遺体解体描写はゾクゾクする感覚があるが、房子さんが普通のおばちゃん化している。

それまでの近藤さんならあんな状況で刺されるはずがない。

また、前作まで出ていた新九郎の恋人や友人が全く出てこないし、麗子さんはほとんど壁の華状態。

バランスの悪い構成だ。

そもそもオウム真理教もどきを今出されても、ねえ。



追記 誤植発見。

302頁12行目。

「美福門太陽」が「美福門院太陽」になっている。

ワーキング・ホリデー

2022年06月03日 17時17分05秒 | 読書事
「初めまして、お父さん」。 元ヤンでホストの沖田大和の前にある夏の日、息子を名乗る家出少年が現れた。しかも、職場であるホストクラブに!
最初は疑った大和だが、進の名字と母親の名前を聞き、かつての恋人が、妊娠を告げることもなく産んだことを知る。
しっかり者の小学生に育った進の爆弾宣言で大和の生活は一変する。進と暮らすために、大和は夜の商売であるホストを辞めて宅配便のドライバーに転身する。
知性も教養もないけれど、心根は真っ直ぐな大和。しかし、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で……!?
ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。 『ウィンター・ホリデー』『ホリデー・イン』へと続く人気シリーズの第一作。 by Amazon

坂木司さんです。

本のタイトルと内容が一致していない。

そもそもワーキングホリデーとは、相手国・地域の青少年に対して休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度、とのこと。

話自体は可もなく不可もないが、絶対的な前提として母親が子供を父親のところへは絶対に行かせないと思う。

前提がこれなので、ちょっと盛り上がれない部分多数。

先生と僕

2022年06月03日 17時11分08秒 | 読書事
坂木司さんです。

僕の先生は中学生! ひょんなことから大学のミス研に入った恐がりな僕は、家庭教師の生徒である隼人くんから古今東西のミステリー作品の講義を受けることに。出かけた先で遭遇する様々な「日常の謎」を2人で解決していくミステリー連作集。 by Amazon

なんで、そんなに、たかだか小説に、怖がらなくてはならないのだろう?

その割には、主人公の超能力は宝の持ち腐れになっている。

この能力が最後に大きな展開を迎えて…



迎えなかった。

嵐の湯へようこそ!

2022年06月03日 17時07分13秒 | 読書事
松尾由美さんです。

この銭湯は、あなたを悩ます謎も心も体も、ほっこり温かくほぐします!

ご町内の謎解き、承ります!

条件は、建物と従業員はそのままで事業を続けること――。存在すら知らなかった伯父の遺産を相続し、謎めいた2人の従業員とともに、昔ながらの銭湯を経営することになった姉妹。ある日、常連客の1人がふと口にした奇妙な謎を解いたことをきっかけに、町内を悩ます”謎”が次々に持ち込まれるようになる。同時に姉妹の周囲で立て続けに不思議なできごとが起きて……。凝り固まった心と体がゆるゆるほぐれる、温かい日常ミステリ。 by Amazon

ちょっとびっくり。

この世のものではないものの世界を描くことのあった松尾さんですが、今回はしっくりしなかった。

兄妹の設定をもう少し現実に近づけられていたら私好みなお話になったと思います。

ノッキンオン・ロックドドア

2022年06月03日 16時57分32秒 | 読書事
青崎有吾さんです。

読むのは多分著者の2冊目。

密室、容疑者全員アリバイ持ち──「不可能」犯罪を専門に捜査する巻き毛の男、御殿場倒理。ダイイングメッセージ、奇妙な遺留品──「不可解」な事件の解明を得意とするスーツの男、片無氷雨(ひさめ)。相棒だけどライバル(?)なふたりが経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」には、今日も珍妙な依頼が舞い込む……。新時代の本格ミステリ作家が贈るダブル探偵物語、開幕!(解説:杉江松恋) by Amazon

ちょっとダメかもと思っていたがなかなか面白かった。

大学同期の4人のうち、一人が警察官で一人が犯罪者というのはちょっと常軌を逸しすぎ。

陽だまりの迷宮

2022年06月03日 16時51分20秒 | 読書事
生夫は小学三年生、姉九人・兄一人の十一人きょうだいの末っ子だ。病気で学校を休みがちの彼のまわりに起きる日常の謎・謎・謎―消えてしまった鉄道模型に、繰り返される無言電話、玄関に置いていかれた象の絵本…。でも大丈夫、いつも最後には下宿人のヨモギさんが現れて見事解決してくれるのだから。子どもの頃の懐かしさと切なさを、ほのぼのとした筆致で描く連作ミステリー、書き下ろしで登場。 by Amazon

青井夏海さんです。

ここ10年ほどで時々発生する現象。

本を読み続ける意欲がなくなる。

面白くないのか、自分と合わないのか、読むタイミングなのか、本の選択ミスか?

昔は、なんとなく面白くなかったかな?くらいの本がたま~にあった。

それが年に数回を超えるようになった。



本書は、私にとって、最後まで読むのが苦痛の本の1冊になりました。

シンデレラ・ティース

2022年04月20日 18時53分50秒 | 読書事
大学二年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになってしまう。個性豊かで、患者に対し優しく接するクリニックのスタッフに次第にとけ込んでいくサキだったが、クリニックに持ち込まれるのは、虫歯だけではなく、患者さんの心に隠された大事な秘密もあって…。サキの忘れられない夏が始まった。  
by Amazon


坂木司さんです。

読んでいて思ったのは、夜9時くらいの1時間枠のTVドラマシリーズみたい。

役に立ったのは「詰め物の違和感は、慣れるのではなく慣らされて違う動きを受容すること」

勉強になりました。



4ページミステリー 震える黒

2022年04月20日 18時48分29秒 | 読書事
傑作ショートショートミステリー集「4ページミステリー」シリーズ第三弾。飛行機の手荷物検査で、鞄のなかにピストルが入っていると係員に呼び止められてしまう。それは人から預かったチョコレート菓子だと言い張るが、私にはある目的が…。「あまい検査」など全61編を収録。原稿用紙5枚に込められたどんでん返しは、予測不可能!  
by Amazon


久しぶりの蒼井上鷹さんです。

昔から、内容にちょっと残念感のある作家さんでした。

で、今作は、ほとんどがつまらない。

過去に読んだショートショートって、どれも「まぁまぁ面白い」以上のものばかりだったのでびっくりした。

落ちが落ちになっていない、落ちが不在など困惑しました。

久ブルに、読むのがつらい本でした、たった4ページなのに。

教室が、ひとりになるまで

2022年04月20日 18時42分06秒 | 読書事
本格ミステリ大賞&日本推理作家協会賞Wノミネート!新世代の青春ミステリ

北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「全員が仲のいい最高のクラス」で、なぜ――。垣内友弘は、幼馴染みの同級生・白瀬美月から信じがたい話を打ち明けられる。「自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」“他人を自殺させる力”を使った証明不可能な罪。犯人を裁く1度きりのチャンスを得た友弘は、異質で孤独な謎解きに身を投じる。新時代の傑作青春ミステリ。
by Amazon


浅倉秋成さんです。

かなりハイレベルな仕掛けです。

主人公には共感できます。

て、いうか、ず~~~~~と昔から私はそんな感じです。

でも、選定される人物の世界が狭すぎるのと、発動の発端が創立者の無念で超能力が創造できるなんて、ご都合主義的すぎるのは否めない。


迫りくる自分

2022年04月20日 18時36分12秒 | 読書事
総武線で隣を並走する電車に乗っていた、自分に瓜二つの男。後日その男と再会した俺は、気づけば犯罪者にさせられていた。顔が同じことを利用して周到に仕組まれたらしい冤罪。あいつはいったい誰だ?なぜこんなことを?日常を突然奪われた俺の、必死の逃走劇が始まった。自分から過去から警察から、逃げて逃げて逃げまくれ。疾走する新感覚のエンタメ小説。  
by Amazon


似鳥鶏さんです。

これも、私が読みたい似鳥さんではありませんでした。

本当に「ただ似ていただけの人間」が悪さしたことの顛末を書いているだけ。

高度な技術を使って、それが国家レベルの罠だったりとか…、じゃなかったのね。

う~ん、残念。



連弾

2022年04月20日 18時23分56秒 | 読書事
都内の小さな公園で死体が発見された。警察は殺人事件と判断し、特別捜査本部を設置。捜査一課の音喜多弦は、音楽隊志望という少し変わった所轄署の刑事・鳴海桜子と捜査を開始した。遺留品にクラッシクコンサートのチケットがあったことから、関係者を訪れる二人だが……。時を超えた愛憎と狂気が渦巻く、慟哭の傑作ミステリ。 文庫書き下ろし 
by Amazon


佐藤青南さんです。

シリーズ物ではありません。

最初に殺される人物(彼は殺していない筈なのに手紙には殺したと書かれているが目的がわからない。)と、その後展開する昔の話と今につながる因縁、がリンクしていないと感じた。

なので、ピアニスト関連の話はまぁ面白いのだが、こじつけとご都合主義な面がのぞいている。

刑事2人の視点で物語が進行していく形式の方がよかったんじゃないか、と思う。




そこにいるのに 13の恐怖の物語

2022年04月20日 18時16分01秒 | 読書事
撮ってはいけない写真、曲がってはいけないY字路、見てはいけないURL、剥がしてはいけないシール……怖い、でも止められない。本格ミステリ界の旗手による初のホラー短編集。 
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似鳥鶏さんです。

いつもの似鳥さんではありません。

初めての、ホラーな似鳥鶏さんです。



あまり好きではない。

なんか「どう、こんなのも書けるんですよ、なかなかよく書けてるでしょ?」

と、言われているみたい。

蕎麦屋さんの話は、最後に殺されるかして突き落とす話かと思ったのに。

フラッガーの方程式

2022年04月20日 18時00分42秒 | 読書事
鮮やかすぎる伏線回収!気鋭ミステリ作家の技巧が光る、笑いと涙の青春小説

「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」
平凡な高校生・涼一は、日常をドラマに変える《フラッガーシステム》のモニターになる。
意中の同級生佐藤さんと仲良くなりたかっただけなのに、生活は激変!
ツンデレお嬢様とのラブコメ展開、さらには魔術師になって悪の組織と対決!?
佐藤さんとのロマンスはどこへやら、システムは「ある意味」感動的な結末へと暴走をはじめる!
伏線がたぐり寄せる奇跡の青春ストーリー。  
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浅倉秋成さんです。

読むのは、たぶん2冊目。

1冊目の「九度目の十八歳を迎えた君と」は、とにかくそりが合わなかった。

9度も18歳を続けるにふさわしい「理由」が、私には「理由」として腑に落ちないので前提条件が否定されている。



今作は、面白い。

前提条件が、最後まで破綻なく活かされ、ギャグベースの物語も収束に向かって突き進んでいる。

特に「深夜アニメ」をデータベースにしている着眼点がすごい。

4~5年前から精力的にTVアニメを見始めたのだが、ここで語られる「深夜アニメ」はまさに「その通り」

あまりにもその通りなので本当に笑ってしまいました。

作者の本を読み込もうと思うのですが、処女作がとんでもなく長いのと、書評によってはそりが合わなそうなのもあるし。

ちょっと不安。

犯罪心理分析班・八木小春 ハロウィンの花

2022年04月20日 17時56分04秒 | 読書事
ハロウィンの夜、渋谷の交差点で若い女性がコアラマスクの男に刺殺された。衆人環視の中にもかかわらず、乏しい手がかりに捜査は難航。新米刑事の八木小春は、相棒の天才プロファイラー土岐田秀一とともに、犯罪心理分析班として犯人の特定に乗り出した。相次ぐ模倣犯の出現で錯綜する情報。だが小春は、土岐田による犯人像の推定から、一部の犯行が大きなイベント日に当てはまることに気づく。大晦日、バレンタイン、ハロウィン―では次の犯行は…?犯罪心理から事件に迫る、全く新しい警察小説第3弾!  by Amazon

佐藤青南さんです。

シリーズ3作目。

今作も上々。

土岐田さんが変化しているが、許容範囲。

次も期待。

さっき、居酒屋のTVを見ていたら

2022年02月28日 19時10分47秒 | 読書事
どっかの地上波テレビ局がウクライナ戦争(あえて戦争というのは日本の外務大臣が「侵略」と使用していたから)での説明に

「若者にもわかる」

という表現をしていたのに驚愕。

その局の「若者」は「小学生レベル(これは私が相手を貶める際に使う常套句。小学生を貶めているわけでは無い)」を指しているのか?

ほとんどすべてのニュースソースで国際的に問題となっている事柄を「小学生」と限定して公共の電波を使って説明するのか?



おそらくは、いな、であろう。

知識・情報が乏しい例として「若者」を使ったんだろうが、老害以外の何物でもない、と痛感した。

「今の若者」の知識・情報は、30~60年前の「若者=今の老人」よりもはるかに潤沢であると理解している。



問題は、60歳以上の社会から疎遠になっている世代だ。

そっちの方が、今の情報や環境問題・新たな常識を受け入れられなく、情報収集や理解に破綻しているように感じる。



その昔「サルでもわかる」という惹句を使用したコンテンツがいくつかあったが、今後は

「年寄りでもわかる」
「わかったふりをしているけど聞くに聞けないシニアの」
「定年を超えた人でもわかる」
「年金生活者でもわかる」
「年下には聞けない」

などの惹句をつけて啓蒙して欲しいものだ。

今の「若者(13~24歳くらい=中学生以上とZ世代)」と60歳以上では「ウクライナ情勢」の情報は「若者」の方が多く的確であると私は確信する。



私はもう60歳超えてるけど。

プーチン大統領、部下に恵まれなかったな。