青柳碧人さんです。
いよいよシリーズ4作目で、シリーズ初の長編です。
最近の人は昔の映画を見る機会が少ないと思われるのでフェリーニの8と1/2すら聞いたことがないかもしれないが…。
今までは、パズル志向だったんですが、今回は長編故か、謎解きものに力を入れています。
計算パズルの「23店舗の遺産相続」は、やはり…っていう感覚でした。
ただしこのシリーズの最大の弱点はやっぱり
「死人が出て、しかも殺されている」
ところでしょう。
主役が中学生で、記述ものほほんとしているにも拘らず、執拗に殺人が起きている。
殺さなくても「パズル」は成立するはずなのに…。
前提条件としてのテロリスト=社会的逸脱者=無法者の流れでしょうか?
警察官の捜査活動として動くのに、確定した明確で優先順位の高い事件という形が欲しかったのか?
某「人の死なないミステリ」に対抗しての「必殺」なのでしょうか?