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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

秋の花

2014年12月31日 22時35分07秒 | 読書事
久しぶりの北村薫さんです。

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死―親友を喪った傷心の利恵を案じ、ふたりの先輩である『私』は事件の核心に迫ろうとするが、疑心暗鬼を生ずるばかり。考えあぐねて円紫さんに打ち明けた日、利恵がいなくなった…。  by Amazon

久しぶりに読んで感じたのは、北村さんは文章の修飾が上手いということだった。

多くの本格ミステリは、謎を描き、その謎を解くために小説の形をしている。

昔読んだ北村作品もそうだが、今作も、小説を作り上げる上で、小説世界の描写に趣向を凝らし、ミステリ≠パズル、ミステリ≒文芸作品に仕立てようというかの如く、描写が文学しているように感じた。

多用されると鬱陶しいが、ちょっとした表現に所謂「文学的手法」が多用されている。

本格ミステリとしての評価は「まずまず」だと思うが、疑問なのは「わたし」は何故ああも解決をひっぱったのか=最初の時点で円紫さんにすぐに相談すればよかったのに、ということでした。

何らかの理由で日本に居ないとか連絡が取れないとかの理由でなければ、電話1本ですぐに相談できるのに…。

今まであれだけ実績があるんだから、何故ず~っと相談しなかったのかが私には解らない。

サイタ×サイタ

2014年12月31日 22時25分52秒 | 読書事
内容紹介
正体不明の人物からの奇妙な素行調査依頼。対象は無職の佐曾利という男だった。尾行をはじめた小川は、佐曾利が毎日決まった行動をとることを知る。それはある女性へのストーカ行為とも取れるものだった。調査を手伝うことになった永田は、尾行の最中、世間を騒がせる連続爆弾事件犯・通称「チューリップ爆弾魔」の犯行に遭遇し……。
内容(「BOOK」データベースより)
「キレイニサイタ」「アカクサイタ」謎めいた犯行声明をマスコミに送りつける連続爆発事件の犯人、通称・チューリップ爆弾魔。その犯行が報道される中、SYアート&リサーチに持ち込まれた奇妙な素行調査。対象者―佐曾利隆夫に以前の同棲相手へのストーキング疑惑が浮上する。張込みに加わったバイトの永田絵里子は、佐曾利を尾行中、爆弾事件に遭遇する。そして第一の殺人事件が!  by Amazon

森博嗣さんです。

×シリーズ5冊目です。

森さんがデビューしてもう20年近くなります。

2000年代から作風も変わり(変わっていないんでしょうが)、マニアックな本格ミステリから、こんな物書いたんだけど…的なゆるい感じへと変化しているようです。

×のシリーズはGのシリーズとは違って体裁はちゃんとミステリです。

でも、お行儀良くしている天才小学生の反乱みたいな匂いがします。

出版社向けに書いているミステリ。

作家さんが書きたくて書いているものじゃ無くて…。

要望があって、それを書かないとしがらみがあって…。

それが前作と今作から感じた匂いでした。

探偵の探偵2

2014年12月31日 22時08分28秒 | 読書事
松岡圭祐さんです。

凄いですねぇ、前作から1カ月で2巻目です。

探偵会社スマ・リサーチ”対探偵課探偵”玲奈は、女性を拉致監禁している犯罪者のアパートで、妹を殺めたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つけた。あまりに似通った状況に、背後に蠢く闇のにおいを感じた玲奈は、身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていく。玲奈は妹に不幸をもたらした悪行探偵を「死神」と名付けた。迫真の追跡劇。by Amazon

今回も玲奈さんは野球のバットで顔や腹を直撃されたりといった暴力に晒されます。

しかしながら、バイオレンス小説じゃないので玲奈さんはレイプされません。

あの流れで行ったら、玲奈さんはレイプされない方がおかしい。

探偵社のバックアップもなしに単独で乗り込んでいって監禁されたら、もう。

代わりに、刑事さんが死亡(勤務外なので殉職扱いにならない可能性がある)します。

しかも、このときは職務外活動での単独行動です。

救助方法も含めて、説得性がありません。

この辺が、この小説の嫌なところです。



今回は、レイプされても仕方ない状況だったんだから、それを糧に次に「死神」を追い詰めるといった、落ちていくヒロインのほうが読者も納得できると思うんですけど。

女性受けを狙って、話の本道から外れていくと巻が伸びるたびに、アメコミのように無敵のご都合主義ストーリーになってしまいそうです。





ムカシ×ムカシ

2014年12月31日 21時45分44秒 | 読書事
森博嗣さんです。

前作は2008年1月の奥付けなので今から7年程度前になります。

今回は、

資産家の老夫婦が刺殺された。遺された美術品を鑑定するためSYアート&リサーチのメンバは、殺人のあった住宅へ通うこととなった。大正時代の作家・百目一葉を輩出した旧家を襲う更なる悲劇。Xシリーズ最新刊。 by Amazon

今作のちゃんとミステリになっていました。

森さん流の筆致で読みやすく意表を突かれる文体には和みます。

結果、おどろおどろしい面もあるが「静謐な森ミステリ(講談社文庫の惹句にあったね)」に掛かればこんなもの。

後2作らしいが、次のを読了しているので、残り1話で「シリーズ完結」ってうまくいくのかな?

チェイス!~Dhoom3

2014年12月31日 13時15分49秒 | 映像事
2013年インドで公開され、「きっと、うまくいく」(09)や「チェンナイ・エクスプレス」(13)を抜き、同国歴代最高の興行成績を記録、アメリカでも公開もされ、全米週末興行ランキングで9位に食い込んだアクションエンタテインメント。米国シカゴでサーカス団を率い、天才トリックスターとして人気のサーヒルは、マジックとダンスを融合させたゴージャスなショーで人々を魅了している。しかし、彼には腕利きの金庫破りという裏の顔があり、幼い時に父を破滅に追い込んだ銀行へ復讐するため、犯行を繰り返していた。そんなサーヒルを追い、インド本国から検挙率ナンバーワンの刑事ジャイとその相棒アリがやってくるが、サーヒルは人生最大のトリックを仕掛け、金庫破りを実行する。インド映画史上最大規模の製作費をかけ、米シカゴで撮影されたバイクによるアクロバティックなカーチェイスシーンも見どころ。by映画.com

初めての「インド映画」です。

舞台はシカゴだし、アメリカ資本も入っている(思い込み)ので、インド色は少ないんじゃないかって思っていたら大きな間違いでした。

突然、歌と踊りが入るって聞いていたのですが本当なんですね。

基本的に「ミュージカル映画」は構造が嫌いなので観たくない。

でも、これは「なんとかセーフ」でした。

テイストがやはりハリウッドものとは明らかに違っています。

本当は銀行への侵入のくだりを描いて欲しかったんですが、逃走アクションに比重が置かれていました。

よく練り込んだ脚本だとは思うんですが、弟がサーカスでも秘密って言うのは無理がありすぎ。

アクションは往年の007映画のような奇天烈なのもあるが、或る意味ファンタジーという前提で行けば、許せるし。

弟が出てからの話の展開も悪くはない。

が、二役ではあるが弟の顔がどう見ても、















MR.ビーンなのにはびっくりした。

兄は、精悍な超なで肩ムキムキマンなのに…。



ヒロイン役ははっきり言って必要無い。

最後のシーンは、逆に何とか逃走できるようにして欲しかった。

お国柄ゆえ、悪いことをしたら逃げちゃ駄目なのかもしれないが…。

007張りに不死身でいて欲しかったなぁ。

残念。


西遊記 はじまりのはじまり~西游 降魔篇

2014年12月31日 12時10分52秒 | 映像事
「少林サッカー」「カンフーハッスル」で人気のチャウ・シンチーが、「ミラクル7号」以来6年ぶりに手がけた監督作。日本でも映画やドラマなどさまざまなメディアで描かれ、誰もが知る中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師と孫悟空、猪八戒、沙悟浄が出会い、天竺を目指す前の物語を独自に描いたアクションエンターテインメント。三蔵法師は、得意の「わらべ唄」で妖怪の善の心を呼び覚まそうするが失敗ばかりの若き妖怪ハンター・玄奘として描かれ、孫悟空、沙悟浄、猪八戒もそれぞれ独特な姿で登場。映画オリジナルのキャラクターとして、人気女優スー・チーが扮する女性妖怪ハンターも活躍する。by映画.com

「少林サッカー」を観たときの感動は衝撃的でした。

今回は、それほど期待していなかったんですが、十分合格点な作品でした。



明快な伏線やギミックが好きなので、終盤のシーンに集約する伏線で感動しました。

Gメン'75はあまりにも唐突ですが…。



この映画は「人類の愛」を描いた良作です。

でも、やっぱり癖のある作りなので万人受けはしないと思います。

さらば愛しき人よ

2014年12月30日 07時49分57秒 | 思考事
昨日、いつもの店で飯を食べていると、その店で一番愛想の良い従業員さんが私のテーブルにやってきた。

年末の挨拶かな、って思っていたら、

「私、今日でお店を辞めるんですよ」

との事。

基本的には、常連さんは人についている。

それまでどんなに通っていても、或ることがきっかけで行かなくなったりすることは数多くある。

他の従業員さんは、悪くないので河岸を変える予定はない。









が、ちょっと寂しい。

探偵が腕貫を外すとき

2014年12月16日 11時40分36秒 | 読書事
西澤保彦さんです。



安楽椅子探偵の新ヒーローは、正体不明な公務員! 腕貫着用、神出鬼没な謎の公務員探偵が、市民の悩みや事件を鮮やかに解明! そしてついに女子大生ユリエと……!? お馴染み刑事コンビも登場、今日も櫃洗市は大騒ぎ! 絶好調「腕貫探偵」シリーズ待望の新作短編集!

贖いの顔 三年連続、四月四日の午後四時に鳩の死骸と人の死に直面した配送員。
これは偶然なのか、必然なのか。そして今年もまた、四月四日がやってくる……。

秘密 四十年前に不倫相手の女性を殺してしまった。
なぜ、彼女の夫はその罪を被ってくれたのか? 夫の葬儀の日、長年の謎が明かされる。

どこまでも停められて 妻子と別れ、一人マンションに暮らす男。彼が契約した住人専用駐車場に、
決まって月曜の朝に不特定多数のドライバーに無断駐車されてしまう。その理由は?

いきちがい 女子大生・ユリエが企画した幼稚園の同窓会の最中に、参加者が殺害された。
不可解な遺留品の謎、犯人は? そして動機は?  by Amazon


最初にこのシリーズを読んだのはいつだったかな?

新書で読んだので、調べたら2005年くらいらしい。

チョーモンインシリーズが終わりかけの頃から「西澤離れ」が始まりました。

「私の読みたいミステリ」から西澤作品が逸脱し始めてしまったからです。

そういった意味ではこのシリーズは安定して読める好きなシリーズです。

まだ続きそうなので次作も期待します。

タカイ×タカイ

2014年12月16日 11時32分30秒 | 読書事
森博嗣さんです。

久しぶりに読みます。

×シリーズも読んでいた筈なんですが、これは2008年に出版されていたようです。

その頃にはもう、森作品に心が離れていたのかも…。

私が読みたい森博嗣作品じゃないものばかりが出始めていた頃ですねきっと。



人気マジシャン・牧村亜佐美の邸宅で発見された他殺体。奇妙なことにそれは、高さ十五メートルのポールの上に「展示」されていた―。牧村に投資していた実業家から依頼を受け、調査に乗り出した探偵・鷹知、謎に惹かれた小川と真鍋、そして大学教員・西之園萌絵の推理が交差する。絶好調Xシリーズ第三弾。 by Amazon



因みに前作の「キラレ×キラレ」も読んでいた筈(第1作の「イナイ×イナイ」は間違いなく買って読んでいます)ですが、6年以上のブランクがあると、シリーズの登場人物すら覚えていません。

Amazonのカスタマーレビューにもあるように昔の森作品を求めてはいけない。

ということだろう。

作品の出来は「森作品として読める」程度。

買わなきゃよかったって言うレベルではない。

感染

2014年12月16日 11時17分14秒 | 読書事
仙川環さんです。

初めて読む著者です。

以前は書店で平積みされていたのを何度も見たのですが、ご縁が無くスルーしていました。



ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。幼子は焼死体で発見されるという最悪の事件となったにもかかわらず、啓介は女からの呼び出しに出かけていったきり音信不通。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿り着く―。医学ジャーナリストが描く、迫真の医療サスペンス!第一回小学館文庫小説賞受賞作。



デビュー作らしいですが。

読み易さはあるのですが、ミステリとしては弱い。

主人公は非魅力的人物として描かれています。

物語の進行とともに主人公が何らかの変化を起こし、最後には前と違う何かがあってもよさそうなのが「小説を読む上でのカタルシス」でもあると考えています。

で、ないと、単なるパズルになってしまいます。

今作の主人公は、容姿や性格・過去の行動等に「ネガティブ・マイナス」な印象を与えられています。

途中での行動力等は旺盛ですが、物語世界の中でも「そんな行動って普通の社会人だったら出来ないでしょ」って思う行動なので主人公を支持できません。

また、事件の背後のことを考えると、主人公以外の主要な登場人物が「嫌悪すべき人間」です。

カタルシスを感じさせない終りも微妙です。

読みやすいのに、つまらない訳でもないのに、低評価になってしまうのは、人物造形が下手だったのかなって思います。

物語もいまいちアレでしたけど。

インターステラー~ Interstellar

2014年12月09日 11時08分44秒 | 映像事
「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督によるオリジナル作品。世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描く。主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケインほか。「ダークナイト」や「インセプション」同様に、ノーラン監督の実弟ジョナサン・ノーランが脚本に参加。撮影は、これまでのノーラン作品を担当していたウォーリー・フィスターが自身の監督作「トランセンデンス」製作のため参加できず、代わりに「裏切りのサーカス」「her 世界でひとつの彼女」などを手がけて注目を集めているホイテ・バン・ホイテマが担当。by映画.com







SFではない。

アメリカンSF映画は必ず「敵」と戦う。

それは、異星人であったり、カイジュウであったり、隕石であったり、竜巻であったり、幽霊であったり、無重力の宇宙であったり、etc. etc.

今作は新たな惑星と戦うのかと思っていたら、戦う相手は「時間」だった。

が、今作は「時間」と戦わずに「お茶を濁して終わり」だったが故にSFではなくなっている。

太陽系を離れるだけでも、戻ってきたらとんでもなく時間がずれるのに、ブラックホール近くで数十年も時間をロスしたらいくらなんでも…。

いっそのこと「トップをねらえ!」にした方が潔よかったのに。

それはそれで、2番煎じだって言われるけどね。

ブラック・ハッカー~Open Windows

2014年12月09日 10時23分35秒 | 映像事
ネットを通じてセレブ女優のプライベートをのぞき見した青年が、予想外の事態に陥っていく姿を描いたスリラー。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッドが主人公の青年に、「ガールフレンド・エクスペリエンス」のサーシャ・グレイがのぞき見される女優を演じた。新作映画のプロモーションキャンペーンで、人気女優と試写会のレッドカーペットを歩き、一緒にディナーもできるという企画に当選した青年ニック。イベント当日、ホテルに宿泊していた彼のもとに女優のマネージャーという男から電話が入り、女優が体調を崩して予定をキャンセルしたと知らされる。お詫びとして彼女の部屋を盗撮したライブ映像をパソコンで見られるようにすると言われたニックは、疑心を抱きながらも興味本位で女優のプライベートライブ映像をのぞき見し、やがて予想もつかない事態に陥っていく。by映画.com

B級感のある映画だとトレイラ―を見て思った。

スケジュール的にも無理ない時間だったので、T.S.スピヴェットの後に観た。

進行も上手く展開も上手い。

ただ、後半になってくるととても「個人レベル」では無理なんじゃないか?って来る。

幾ら、とんでもなくスキルが高く資金に余裕があったとしても…。

また、女優の覗き見は解るが、最後の落とし込みの意図が解りません。

ストーリィの要所要所を煮詰めて破綻の無いようにしたら傑作に成り得た作品ですね。



閑話休題

主演女優のサーシャ・グレイさんってアメリカのハードコアポルノ出身なんですね。

ハードコア女優さんの一般映画では、年齢詐称でアメリカポルノ界を震撼させたトレイシー・ローズさんと、80年代に公開された「誘拐された娘を追跡するサスペンスアクションの秀作だけど題名を忘れた」のシャロンミッチェルさんくらいしか記憶にありません。

トレイシーさんはおくとして、シャロンさんはAdult Industry Medical Health Care Foundationを創設したり、博士号を持つ才媛でもある。

サーシャさんの今後の活躍にも注目したい。



天才スピヴェット~ The Young and Prodigious T.S. Spivet

2014年12月09日 09時44分49秒 | 映像事
「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督が自身初の3D映画として、ラルフ・ラーセンの冒険小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」(早川書房刊)を映画化。気持ちがバラバラになってしまった家族を元に戻そうと奮闘する、天才少年の葛藤や成長を描いた。米モンタナに暮らす10歳の少年スピヴェットは、天才的な頭脳の持ち主。しかし、時代遅れなカウボーイの父と昆虫の研究に夢中な母、アイドルになりたい姉という家族に、その才能を理解してもらえない。さらに弟が突然死んでしまったことで、家族は皆、心にぽっかりと穴が開いていた。そんなある日、スミソニアン学術協会から権威ある科学賞がスピヴェットに授与されることになる。家族に内緒で家出をし、数々の困難を乗り越えて授賞式に出席したスピヴェットは、受賞スピーチである重大な真実を明かそうとするが……。by映画.com

予告編で観て、うぅ~ん、どうかな?って思ったけど。

タイミングが合ったので観てみた。

T.S.役のカイル・キャトレットは初主演にしては上手い。というより、彼のおかげでこの映画が成り立っている。

弟の死とスミソニアンのスピーチの関連性がうまく理解できなかったが、映画の内容はべたな表現で言えば「自分探し≒自分の存在意義の確認」。

ウィットに富んだ軽快な流れも良く、時々突き放したようなストーリィ展開もあったりで所謂「ハリウッドのコメディ映画」ではない。

今作もフランスとカナダの合作だが、最近日本公開される映画は、フランスもの(合作も含めて)が多いようだ。

2000年以降ハリウッド映画は、批判や憤り、下品さや温かみ、残虐性や露骨趣味などの突き抜けた作品がない。

ほどほどのアクションと、ほどほどの恋愛と、ほどほどの正義感と、ほどほどの笑い。

或る程度の客足が見込めるアメコミの実写化。

当たった映画のシリーズ化。

人気のあった映画のリメイク。





まぁ、日本もおんなじだけど、ね。

本作は十分面白い作品でした。