知念実希人さんです。
このシリーズもいよいよ5冊目。
今回も快調です。
プロローグで相変わらずの揺さぶりをかけています。
このシリーズの良いところは「専門的な医学知識」が事件の決定権を握っていることだろう。
わからなくとも「へぇっ」っと思ってしまう。
他の小説では、
そんな犯行の痕跡残して日本の鑑識が騙されるか?
とか、
そんな理由で人殺すか?
とか、我々が何と無く想像できる範囲で少しでも疑わしいことがあったら「それっておかしくねぇ?」ってなる。
だが、専門分野で「そうです」と言われたら「はい、そうですか」と言わざるを得ない。
だから最近多くなっているのが、
「サイコパス」
「シリアルキラー」
「サヴァン症候群」
「アスペルガー症候群」
ではないですか?
厳密な定義はわからないので、
「○○だから」
と、言われれば反論できない。
今後もこの分野は増えていくこと間違いなしです。
いわば、指紋鑑定のない時代に「指紋とは完全に個人を特定できるものだ」とか
DNA分析がない時代に「人体のほとんどのものからDNAが検出でき、個人を特定できる」レベルでしょう。
いわれたら、「へぇ、そうなんだ」としか言えないですから。
でも、今作は、小説としての面白さは私は感じています。
次も読みます。